Suicaのチャージ金額が無くなりそうだったので、改札へ入る前にチャージしておく。ふと、隣の券売機を見ると、一生懸命千円札を突っ込もうとして、受け付けてくれないことに四苦八苦している外国人旅行者がいた。他人よりまずは自分のことだ、さっさとチャージして駅構内に入場せねば。
外国人旅行者からすれば、馴れた手つきで券売機を操作し、紙幣を飲み込ませる私を見て、すかさず「Excuse me.」と声を掛けてきた。一瞬、マジかよ…と思ったが、さっきまで千円札を突っ込もうとして苦労しているシーンは見ていたことから、どういうことか、こちらも手を止めて話を聞いてみることに。
もちろん相手は英語だが、ニュアンス的には「羽田空港へ行きたいが、切符が買えない」と言っているようだ。なるほど、キップを買うにはどうしたらいいのか困っているらしい。代わりに券売機を操作して買ってもいいが、同時に確認したいことも出てくる。当人は、国際線ターミナルに行きたいのか、国内線ターミナルに行きたいのか、一駅の差で運賃も変わってくる。そこで料金表を指差しながら「Well…Go to Haneda airport international terminal? Or Haneda airport domestic terminal?」と聞いてみると「International terminal.」と申されたので、羽田空港国際線ターミナル駅までの切符を買って、これで希望は果たせたはず。一応、「Please change trains at Keikyu-Kamata.」で、京急蒲田で乗り換えがあることを伝えて、相手は「OK!」と返事が出たので、Bye!とその場を後にした。
振り返ってみれば、列車の自動放送やら何やらで、ほぼ毎日英語放送は聞いているはずなので、乗り換え案内程度の英語ができても不思議ではない。今回の一件で、正しい正しくないは関係なしに、羽田空港の国際線ターミナルに行きたいのか国内線ターミナルに行きたいのか、イントネーションを上げて聞いておき、ついでに乗り換えは自動放送そのままの言い回しでも通用することが分かり、僅かばかり自信が持てた気がする。
正しい文法やら正しい発音やら、そういうことにこだわるから日本人は英語ができないとされて久しい。今の時代は分からないが、私のときは英語の授業は中学時代からスタートしていることになり、多少の英会話ができる年数にはなる。2020年の東京オリンピックだけでなく、日本に訪れる外国人旅行者は増え続けていく。だとすれば、「Excuse me.」と聞いてくることが、珍しい出来事ではなくなってくるはず。その場から手を振りながら逃げ出すよりも、せっかくの機会と割り切って、少しばかりは頑張ってみようか。


























