すみません

Suicaのチャージ金額が無くなりそうだったので、改札へ入る前にチャージしておく。ふと、隣の券売機を見ると、一生懸命千円札を突っ込もうとして、受け付けてくれないことに四苦八苦している外国人旅行者がいた。他人よりまずは自分のことだ、さっさとチャージして駅構内に入場せねば。

外国人旅行者からすれば、馴れた手つきで券売機を操作し、紙幣を飲み込ませる私を見て、すかさず「Excuse me.」と声を掛けてきた。一瞬、マジかよ…と思ったが、さっきまで千円札を突っ込もうとして苦労しているシーンは見ていたことから、どういうことか、こちらも手を止めて話を聞いてみることに。

もちろん相手は英語だが、ニュアンス的には「羽田空港へ行きたいが、切符が買えない」と言っているようだ。なるほど、キップを買うにはどうしたらいいのか困っているらしい。代わりに券売機を操作して買ってもいいが、同時に確認したいことも出てくる。当人は、国際線ターミナルに行きたいのか、国内線ターミナルに行きたいのか、一駅の差で運賃も変わってくる。そこで料金表を指差しながら「Well…Go to Haneda airport international terminal? Or Haneda airport domestic terminal?」と聞いてみると「International terminal.」と申されたので、羽田空港国際線ターミナル駅までの切符を買って、これで希望は果たせたはず。一応、「Please change trains at Keikyu-Kamata.」で、京急蒲田で乗り換えがあることを伝えて、相手は「OK!」と返事が出たので、Bye!とその場を後にした。

振り返ってみれば、列車の自動放送やら何やらで、ほぼ毎日英語放送は聞いているはずなので、乗り換え案内程度の英語ができても不思議ではない。今回の一件で、正しい正しくないは関係なしに、羽田空港の国際線ターミナルに行きたいのか国内線ターミナルに行きたいのか、イントネーションを上げて聞いておき、ついでに乗り換えは自動放送そのままの言い回しでも通用することが分かり、僅かばかり自信が持てた気がする。

正しい文法やら正しい発音やら、そういうことにこだわるから日本人は英語ができないとされて久しい。今の時代は分からないが、私のときは英語の授業は中学時代からスタートしていることになり、多少の英会話ができる年数にはなる。2020年の東京オリンピックだけでなく、日本に訪れる外国人旅行者は増え続けていく。だとすれば、「Excuse me.」と聞いてくることが、珍しい出来事ではなくなってくるはず。その場から手を振りながら逃げ出すよりも、せっかくの機会と割り切って、少しばかりは頑張ってみようか。

辛い痛勤

普段とは違ったサイクルの勤務パターンとなった。家を出る時間を遅くできることは、起きる時間を遅らせるメリットがあるのだが、その一方で世間の通勤ラッシュに揉まれながら電車移動になってしまうデメリットがある。

いつもの通勤ならば、混雑率100%といったところ。定義としては、『乗車定員(座席に着くか、吊り革につかまるか、ドア付近の柱につかまることができる)』となっているので、他人と触れてしまうことはまず無く、乗車時間は7分程度だから疲れやストレスは一切なし。今日は600形か珍しいな?と、軸梁式台車特有のガタガタした乗り心地を味わう余裕すらあるほど。

今日のような、通勤ラッシュのピーク時間帯に飛び込むと、話は別。具体的な混雑率は分からないが、車内に押し込まれ、加速、減速、曲線区間では身動きできず、慣性の法則を実証するかのように斜めになったまま…という状況になっていた。変な姿勢のまま電車に揺られ続けるものだから、乗り換えでホームに降り立つと血行不良まで起きていたことに気づくほど。

古くは中学生の時点から電車通学だった。乗車位置や時間帯による変化を事細かに観察していくと、そのタイミングでは考えられないほど空いていたり、混雑が増すといったことがない、穴場となる列車が見つかる。こうして、ラッシュに巻き込まれることのない通勤通学を続けることになって、この年齢になってもラッシュには全く慣れていない。

おかげで、今日のようなピーク通勤となると、車内に押し込まれたときに、どうしたらいいのかいまいち分かっていない。人の波に身を任せていいのだろうか。苦痛を味わう乗車になって、それだけで疲労感を一日中引きずることになってしまい、まともな活動ができなくなる。食欲は落ちたままになり、とにかく早く眠って体力を回復させたい。

一回のラッシュに巻き込まれただけで、こんな調子になってしまうことから、郊外に家を持ち、職場まで長時間の乗車という生活はまず無理だろう。個人的に、電車はいじる機械であって、好き好んで乗るものではないと思っていたりする。

大ダメージを食らう前に

夜明け前の午前3時、羽田空港内の環八通りを走行していたときのこと。交差点の信号が青になって進み始めると、路面が白く輝いていることに気づく。なんだこの輝き…?と思った次の瞬間、その白い正体は凍結防止剤と分かった。

環八通りの多摩川河口付近では、羽田空港と川崎の殿町地区を繋ぐ羽田連絡道路のランプ工事が行われている。路面や工事現場の清掃等で水を道路に流すことがあるようで、ここ数日の強烈な寒波による路面凍結防止として、凍結防止剤を大量に撒いていたようだ。

あまりの量の凍結防止剤に一瞬で目が覚め、「うあ゛っ!!」と変な声を出しながら、現場を通過。タイヤハウス内からは、ジャリジャリバラバラと粒を巻き上げる音が響き渡り、ドラクエでいうところの毒の沼地を歩くような、そんな気分だ。トラマナ…アンダーコートは何重にも重ね吹きしているが、絶対的なものではない。早く洗車せねば。

夜が明けてから、現場をもう一度見に行った。

羽田空港二丁目西交差点

まさか市街地内で凍結防止剤はないべと思っていたら、この様だ。アスファルトの色が殆ど目立たなかった深夜帯に比べれば、車の通行でいくらか分散されて減っている。それでもしっかり残っており、凍結防止剤の細かい粒が車に運ばれ、遠くまで移動していると考えるほうが自然だ。

凍結防止剤の粒

凍結防止剤をアップで撮影してみる。一口に凍結防止剤といっても成分は実に様々で、代名詞?的な塩化カルシウムだけでなく、塩化カリウム、塩化マグネシウム、尿素などなど。しかも細かく分類すると、凍結防止剤と融雪剤は別物として扱い、路面の凍結を防ぐか雪を融かすかで、チョイスが変わってくるという情報がいくつも見つかる。撒く方法では、粒状(固形)で散布、水に混ぜて水溶液として散布という二つの方法があり、水溶液として散布するとき、主に使うのが塩カルだそうで。地面の凍結防止に撒かれるものといえば、塩カルというイメージがあっただけに、けっこう勉強になる。塩化ナトリウムを使う場面も多いそうで、つまり塩か。塩が水に溶けて鉄板に付着すれば、錆の進行を早めることにもなるわけか。

凍結防止剤の正体は判らないが、車体鋼板へのダメージは避けておきたいことから、さっそく下回りの洗浄を行い、洗浄後のチェックを入念に行う。

EK9の下回り洗浄その1

ところどころ、後から施したアンダーコートがハゲている。近々、追加塗装を行うことにしようか。

EK9の下回り洗浄その2

フロントサイドアウトリガーとフロアパネルが重なる部分は、EK系シビックでは錆やすい部分の一つ。アンダーコートを何重にも塗布して隙間を塞いで、水と空気の浸入を防ぐ。ここに吹いたノックスドール300は完全には乾かず、いつまでもベタベタした状態が続く。高圧洗浄機の水圧ですぐに剥がれるかも?と思っていたが、意外と長く耐えている。

EK9の下回り洗浄その3

フロアパネルからリアフレームに掛けては、EK系シビックでは最も錆びやすい部分と言えるだろう。ここもノックスドール300が大活躍しており、超厚塗り塗装に仕上げた。脱落している様子はなし。

チェックの結果、ところどころでアンダーコートが脱落していることが分かり、冬が終わるまでに補修する。凍結防止剤が撒かれているところを少しでも走れば、すぐに高圧洗浄することを徹底しており、アンダーコートの効果もあって目に見えるダメージは無いようだ。これで安心することなく、春先までは下回りの洗浄を継続する。先週は雪にまみれたので、外装も同時に洗車しておいた。

今週後半は、、またもや雪予報だ。きれいになった車体を眺めて楽しむ日数は、意外と短かった。

カブ主2

不調を抱えていた副社長のスーパーカブが復帰し、自身の近況報告を兼ねてさっそく見せてもらうことになった。去年の9月に副社長の披露宴で大騒ぎしていたので、当人たちはそれ以来のことになり、つい数ヶ月前。一方で、前回のカブ主総は2016年11月なので、けっこう久しぶり。

ミッションOHの痕跡

ギヤ欠けを起こして、異音が出ていたミッションは修理された。ニュートラルから1速へのシフトが極めてスムーズになり、異音無く、心地いい排気音と共にスルスルと加速してくれるようになった。ガスケット類も交換され、一部のミッションケースもリフレッシュされていることが分かる。

新品のリアキャリア

ボロボロになっていたリアキャリアは新品に交換された。郵政カブ独自の装備で、センタースタンドを立てやすいように把手が装備されていたり、重たい郵便物を載せられるように補強材が入っていたりと、通常カブと比べても使い勝手が向上している。このあたりは、可能なら流用チューンが視野に入ってもおかしくはない。

カブの電装系

バッテリー周りを見させてもらうと、ホンダ特有の雰囲気がハッキリと感じられる。そもそもホンダは自転車用補助エンジンの製造からスタートしており、それがカブとなって成長していき、四輪事業にも手を出していく。このような歴史を持つため、スーパーカブはホンダらしさの起源とも言える。ハーネスの組み方一つ眺めても、製造年数の違いや二輪四輪問わず、根本的なスタイルは全く変わらない。

ここしばらくの寒さの関係で、僅かに暖かくなった日中の短い時間帯での面会となった。車齢の絡みもあるので、支援できる部分は積極的に関わっていきたいところ。本日はお疲れ様でした。お大事に。

口座維持手数料とか

去年末あたりから、国内3大メガバンクが「口座維持手数料の徴収を検討する」旨の報道が出た。日銀のマイナス金利で利益を出しにくくなったことが最大の要因とされ、利益が生まれない以上はコスト削減→口座維持に関わるコストを預金者に負担してもらうという考えに至ったようだ。併せて、口座維持手数料は海外の銀行ではほぼ導入しており、「無料」は日本のみということも報道されている。

海外の銀行では口座維持手数料が掛かるから、日本もその流れ沿うという営業姿勢と報道が妙に気に食わない。だからガラパゴス化が進むとか言われるかもしれないが、一種のミスリードではないか。その例として挙げた海外では、口座維持手数料を徴収している代わりに、ATM利用手数料が24時間無料だったり、休日にも窓口営業が行われているという大きな違いがあって、そのような差はなぜか殆ど触れない。口座維持手数料を徴収しながら、日中時間帯以外のATM利用手数料を取り、今までどおり土日祝日は休むなんて客(※1)バカにしたことを抜かすなら、全く公平ではない。金を引き出すことで金を取られ、金を預けても金を取られる。しかも金利もつかない以上は、ただただ銀行に金を譲り渡しているだけになってしまう。

その口座維持手数料については、またも海外の例として、一定預金額以下になると発生する設定が挙げられている。このパターンでよく取り上げられるのがSMBC信託銀行の口座で、その過去はアメリカ系旧シティバンク銀行の個人向け事業に行き当たる。海外系の銀行なので口座維持手数料が存在していたが、条件をクリアすれば無料になる。同銀行が日本から撤退、個人向け事業をSMBC信託銀行が買収した際に、口座維持手数料の仕組みも引き継いでいる。

SMBC信託銀行における口座維持手数料については

口座維持手数料…月額2,000円(税抜き)
ただし、
・前月の月間平均総取引残高の外貨部分が20万円相当額以上
・前月の月間平均総取引残高が50万円相当額以上
この二件以外にも設定されている条件を一つでも満たすと、口座維持手数料は無料。
SMBC信託銀行口座維持手数料のページを参照

となっている。

外貨で20万円相当額以上、もしくは外貨と日本円の合計で50万円相当額以上となるので、このあたりが目安になってもおかしくはない。数万円程の零細預金者は高コスト以外何者でもないようで、口座維持手数料を嫌がって解約されても、痛くも痒くも無いのが実態とされる。

諸費用が掛かっていた無料サービスを有料にする、本来の姿に戻すならば仕方ないと思う。その際には、ある程度の『格差』が生じてしまう点(※2)は、世間を幅広く見れば納得できる。ただし、「カイガイガー、ニホンデハー」と銀行側も言った以上は、ATM利用手数料の無料化や、土日祝日の窓口営業も視野に入れないと不公平で、銀行法による法律で…という言い訳はもはや通じない。同時に、トヨタではないが乾いた雑巾をさらに絞るコスト削減案をどんどん出しながら、拡大するフィンテックに対応していかないと、旧来の金融機関体質のままでは経営が成り立たなくなる。マイナス金利が要因とされるなら、それが終わった場合に、口座維持手数料の取り扱いをどうするのか。この先、銀行がどう動こうと、難しい足取りになってしまうように思える。

※1 客
富裕層クラスになると、一般向けの営業とは違ってくるそうだ。

※2 格差
船舶や旅客機での特等やプレミアムクラス、列車ではグリーン車、グランクラス。軽自動車と大排気量高級車。大きな金額が掛かるほうがサービスは良く、同時に会社の利益に繋がることは、どこも似たようなもの。

下がる室温

今朝方、まず起きて確認したことは、野外の水道管だ。氷点下にはなっていたようだが、予想最低気温よりも高かったおかげで凍結はなし。蛇口の栓を閉めて、凍結防止対策は一旦止めておく。日中も風が冷たく、職場に最も近いアメダスによれば、最高気温は13時の4.2℃だった。

そんな寒い一日が終わり、帰宅して部屋に戻る。室内が冷えているのはいつものことだが、いつもより寒いし、触れるもの全てが冷たい。さて室温はどうだ。

14℃以下

なるほど、寒いわけだ。記憶している限り、この室温に到達したのは初。パソコンの各電動ファンは低回転モードで安定しており、半導体からすれば低い室温で快適なのかもしれないが、人間となるこちら側は別。冷え性ゆえ、足の先端は血行不良で紫色に変色しており、痛くてたまらない。

昨日から、節電の呼びかけが東電によって行われている。寒波による電力需要の増大が要因とされるが、広野火力発電所と鹿島火力発電所でトラブルが起きたようで、供給余力が低下していることも原因の一つという報道がNHKからあった。広野火力発電所については、6号機(60万kw)が1月8日より計画停止中となっており、まるで検査中に不具合が見つかって、修理に時間が掛かっているように見える。鹿島火力発電所も、やはり6号機(100万kw)が動いていない。しかも1月16日に計画外停止として止まったまま、復旧見込みが立っていない。
参考→HJKS発電情報公開システム

コレを書いている間にエアコンを使い、16℃まで上昇したことを確認して電源を切った。時間の経過と共に、再び室温が下がっていく。冷え気味の部屋のほうが寝やすいので、エアコンを控えめにしておけば節電にも効果的。

凍結防止

毎年?いや毎週のように「過去最強の寒波」「数年に一度の寒波」「ここ一番の寒さ」「記録的な寒波」と表現されていたりするので、ボジョレーの新酒(ヌーボー)のキャッチコピーに近いものがあって、ウケを狙っているのか?と邪推することが多い。『最強』『記録的』という単語は意外と使いどころが難しく、あまり使いすぎるとオオカミ少年のように誰も信用しなくなって、警戒しなくなる。下手すると『近年まれにみる寒気に包まれ、空気の澄んだ高い空による冬本来の姿が実感できる、過去50年で最高の寒さ』というような、ワケの分からない表現が出てくるかもしれない。

そうはいっても、低温注意報が発令されるほど、今週いっぱいは最低気温が氷点下になっていたりするので、用心しておいたほうが良さそう。その用心先とは、水道管。室内に張り巡らされた水道管はともかく、野外に露出した蛇口があり、常に風が吹き抜ける環境下だ。老朽化している点を含めても、凍結による破裂は絶対に無いとは言い切れない。周辺の土地と比べても温暖な傾向を示すのに、凍結防止策を行うことは過去に例の無いことで、生まれて初めての出来事。

水道局のWebサイトでは、水道管に布とビニールテープを巻いて、外気と触れないようにする手段が紹介されていた。それよりも簡易的な手段として、少しずつチョロチョロと出しっぱなしにしておくパターンを採る。凍結防止に水を止めない手段を初めて知ったのは、金田一少年の事件簿における雪夜叉伝説殺人事件だったりする。犯人は出続けていた蛇口を締めて水道を凍結させ、本館から別館に移動させる…というトリックの一つで、今なおハッキリと覚えていることから、よほど印象強いものだったらしい。

凍結防止とはいえ、普段使いのように出すのではなく、あくまで少量。老朽化で栓の微調整がやりにくく、糸を引く程度の出水にすることが難しい。栓を完全に閉め忘れた程度の、ボタリボタリと大きな滴が垂れ続けるようにセッティングして、明日の朝を待つ。杞憂に終わることを望むしかなく、今週が無難に終わるのを待つばかり。

2018 Snow Day

今月に入ってからの週間天気予報では、当初は雨マークだったのが、次第に「(みぞれ)の可能性がある」「雪が舞うかもしれない」となり、「降雪量」という言葉から「積雪」に変化していった。22日は夜明け前から雨が降っていて、その割には雪の日特有の底冷え感、音がかき消される静かな状態が無かったことから、積もりはしないだろうと油断していた。

昼過ぎから大きな雪が降ってくるようになり、まず車の屋根が白くなり、建物の屋根も白くなる。花壇や草地も雪に包まれ、とうとう16時あたりから、地面に雪が積もるようになった。そして23時、ようやく雪の勢いが弱まってくる。

足を踏み入れる前に

誰も足を踏み入れていない場所に一番乗り。靴がけっこう沈んだので、スケールを突っ込んで恒例の積雪量自前測定を行う。

2018年、東京の積雪量

地面から90mm。ここまで積もるのは、2014年以来のこと。カメラを持って雪まみれになりながら歩き回った日から、もう4年も経過していたことに気づき、少々ショックを受ける。

品川インターシティの様子

雪の銀世界になった品川インターシティ。思ったよりも除雪と融雪が進んでいて、長らく残り続けることはなさそうだ。

神社の様子

神社についても似たような傾向。参道の除雪が行き届いていて、参拝客が滑らないように配慮されていた。

神楽殿前の広場

神楽殿前の広場はノータッチ。ショートカットや抜け道として使われるためか、足跡があちこちに。

住宅地部分は雪まみれ

表通りの雪はあらかた無くなっていたが、一歩路地を入るとこの状態。普段なら我が物顔で突っ走る車が多い道だが、積雪に阻まれてガリガリとタイヤチェーンの音を響かせながら、慎重に走り抜けていた。

清々しい朝

朝日が美しい。雪が天然の防音材になり、いつも以上に静かな朝を迎えていた。

当分の間、最高気温は上がる一方で、最低気温は連日に渡ってマイナス表示となっている。雪解けで発生した水分が夜のうちに凍結し、スリップ事故を誘発する可能性が増す。さらにあちこちで融雪剤が撒かれるはずなので、必要以上のコーティングをしてあっても下回りへのダメージが怖い。防錆コーティング剤の追加購入と、しばらくは洗車を積極的に行うことになりそう。

パキッと鳴りやがりまして

以前からクラッチペダルを踏み込むと「パキッ」と異音が鳴るようになった。バネが弾かれるような金属音で、金属と金属が擦れるときに鳴る感じだ。時々鳴る程度のことなのであまり気にしていなかったが、今年に入ってからあちこち遠出することを心がけ、応じてシフトチェンジの回数が大幅に増えたせいか、クラッチペダルを踏むと確実に異音が出る。何もトラブルが無い、大人しい状態とは本当に無縁で、休日の予定を次々と埋めてくれて助かる。まずは確認作業を行うことになった。

クラッチペダルは足で踏むと何も感じないが、手で押すとこれがけっこう一苦労で、だんだん腕が痛くなってくる。座席を後方にスライドさせ、上半身をハンドル下に突っ込み、手で何度もクラッチペダルを操作して異音の発生源を探り続ける。無理な体勢と腕が辛く、原因箇所の完全特定までは至らなかったが、場所の検討はついたので先行して部品注文を行っておく。

クラッチペダルの関節部分

どうやら、クラッチマスターシリンダーから伸びるロッドとクラッチペダルのアームが繋がる関節部分から鳴っているように思える。というのも、関節部分のピン(写真内で、脱落防止の割りピンがセットされているピン)に強く触れたままクラッチペダルを押し込むと、今度は異音が出なかったため。パーツリストから、関節部分の部品をチョイスして発注。

それはそうと、かれこれ二週間ばかり、左足の甲が痛みっぱなし。クラッチペダルを踏み込む動きで痛みがあり、しゃがんだり足の裏を洗うために捻っても痛く、足の甲に体重が掛かる正座ができなくなった。純正クラッチで助かったと思いつつ、痛みが続くようなら整形外科しかないか。

新豊根ダムへ行く

過去に三度、佐久間ダムを訪れている。天竜川水系のダムと発電所は、自宅から往復すると走行距離が600km以上になり、オドメーターを回しやすいことから、訪れる機会が多い。佐久間ダムは佐久間発電所の一般水力発電用だけでなく、揚水式発電における下池としての役割もあり、上池となる新豊根ダムはまだ訪れていないことから、見に行くことにした。

浜松いなさJCTから三遠南信自動車道方面へ

新東名を西に進み、浜松いなさJCTから三遠南信自動車道方面へ行く。つい一週間前は、伊勢湾フェリーを見に行くために、浜松いなさJCTから引佐連絡路を経由し、三ケ日JCT方面に走っていた。長く辛いと感じていた静岡県の横断が、だんだん何も感じなくなってきた。あれ?もう浜松?みたいな状態になりつつある。

三遠南信自動車道を走る

将来的には、中央自動車道、新東名高速道路と接続する予定の三遠南信自動車道を北上する。少しずつ建設が進んでいるようだが、このあたりは地盤がとても脆く、特に青崩峠周辺の脆弱性は素人でも分かるほど。EK9が無事なうちに接続できるか見ものだ。

事前の地図調査によれば、最終目的地の新豊根ダムへ向かう前に、大島ダムと宇連ダムに立ち寄ることができるようだ。早朝出発で時間を確保し、これら二つのダムを経由することになった。

大島ダムの天端

まずは大島ダム。鳳来峡ICを出てすぐに到着する。完全に霧…というよりは雲の中で、展望は無理だった。

下流の減勢工を見る

下流側を見る。太陽が低かったことから、天端の影、そして天端上に立つ私の影まで雲に映っていた。

ダムカードはあるが、ここにはない

そして管理事務所に行くと、ダムカードはあるが、宇連ダムで渡す=ここにはないという謎の絵が。ダムマンガなる作品があることを知るのと同時に、女性キャラクターが動き回る作品が何においても確立する日本のサブカルチャー魂を実感。次の目的地は宇連ダムなので、ちょうど良かったかもしれない。

宇連ダムの天端

その宇連ダムは、大島ダムから車で20分程度。ここでも霧が掛かっており、展望はできず。『うれん』だと思っていたら『うれ』だった。案内看板や設備を記録撮影し、一休みしたら新豊根ダムに向かって出発。

R151を北上

新豊根ダムまではR151で豊根村方面へ北上し、途中の分岐からr428へ入る。新豊根ダムによって形成されたみどり湖をぐるりと回る必要がある。距離にして40kmと少々、一時間を要することになった。過去に訪問したことのある後輩に言わせれば「アクセスが極めて悪い」とのこと。どうやら間違いないらしい。

愛知県道428号でみどり湖を回る

r428は、どこか険道の雰囲気が漂ってくる。新豊根ダムに向かっているとき、道中に設置された温度計は3℃と低い表示だった。ところどころで『凍結注意』の看板が出ていたが、氷点下は下回っていないし、大丈夫だべーと油断したときのこと。日陰の右カーブに進入したところで、妙に黒光りした路面…?凍ってる!と気づいた瞬間にフロントタイヤのグリップが失われ、左側の壁面に向かって流れていくが、なんとか復帰して衝突回避。サーキットを走っていた経験が役に立った。

新豊根ダムに到着

路面凍結でスピンしながらも、最終目的地の新豊根ダムに到着。天端、展望台、通行止めになっているr429の大入トンネル手前といった、日陰部分はガッチリと凍っており、ロクでもない環境の中、走ってきたようだ。歩き回っていたら滑り、踏みとどまって転ぶことを防ぐなんて何度やったか。

アーチダムならではの、反り返った形状が興味深い。この形式が採用できるのは、強固な基礎岩盤が必須条件だそうで。岩盤が強かったからアーチダムでの新豊根ダムが成立し、ここから東側の山を越えれば佐久間ダムがあり、さらに東側には脆い地盤のR152…中央構造線がある。僅かな範囲で、岩盤の強弱がまるで異なる土地が連なっている。地質学に強ければ、このあたり一帯の実地調査を繰り返していたに違いない。

会社提出用のダムカード

入手したダムカードは3枚。家に置いておくと捨てるので、会社に置いてある共有カードホルダー内にて保管する。下池の佐久間ダムに対し、ペアとなる上池の新豊根ダムに訪れたことで本日の目的は達成し、帰宅開始。日陰の路面凍結は続いており、ビビリミッター発動。慎重な運転でr428から脱してR151の三遠南信自動車道に向かい、新東名に入れば一安心だ。総走行距離は620km。