記録上の観点では、宮城県の三居沢発電所が日本で最初の水力発電になるそうだ。営業開始は1909年5月で、なんと112年目。なんでぇ、仙台ならすぐ行ける位置じゃん?ということで、仙台市の ア・バオア・クー 青葉区にある三居沢発電所までひとっ走りしてきた。

いつもどおり、午前4時過ぎには出発。時期的にこの時間帯でも既に明るいが、雨雲に覆われて少々暗い。目が覚めるまでには時間が掛かりそうだ。

朝っぱらから快調に走り続け、ナビからは「そろそろ2時間です、休憩しませんか?」なんて言われるが、構わず走り続けて三居沢発電所に到着。三居沢電気百年館が併設されているが、開場時間前の到着。今日は発電所周辺の見学に留めておき、PR館は次の機会に訪れればいい。

三居沢発電所の建屋。この建物の写真は、斜め方向から撮った写真ばかりで、真正面から撮影されたものは少ない気がした。そこで真正面から撮ってみる。建屋そのものは小さく、一見すると平屋の家そのもの。

建屋は登録有形文化財に認定されているので、その登録証としての標識が掲げられている。建屋内部には1924年製造の発電機、1907年製造の水車があって、非常に長寿な機械が現役で営業運転を続けていることになる。発電所出力は最大1,000kW、常時290kWとささやかなもので、動態保存的意味合いが強い気がする。

正門上部に装着された、白熱電球の玄関灯。遠い昔、このような白熱電球の街灯が道路のあちこちに残っていたが、もう絶滅寸前な設備になってしまった。

建屋の背後には、発電水車に水を送り込む水圧鉄管と、その左側、木々に隠れているが余水吐管(オーバーフロー管)が設置されている。

三居沢発電所の裏側には、三居沢不動尊がある。雨に濡れて静かな境内とは落ち着いた雰囲気があって、荒れた精神を沈める効果があるのかもしれない。

三居沢電気百年館の右手には、真新しい印象の送電設備がある。ここ数年のうちに、リニューアルが行われたのだろうか。

送電線は三系統あった。発電出力は小さいながらも立派な送電設備を備えており、周辺の発電所と連携して電力需要に応えている。

三居沢発電所から戻るとして、素直に東北道を走っていくとは面白くはない。そこで宮城→山形→福島→新潟→群馬と下道をひたすら走って、少しずつ関東都心へ向かう。走った下道の距離は合計300kmに達し、その殆どがワインディングロードとなれば十分過ぎるほど満足。

GPSロガーにおいても、いくつもの山道を走り抜けたデータが記録できていた。総走行距離は976kmで、久しぶりにたっぷり走った印象だった。毎年恒例の青森ドライブを中止しており、オドメーターの回りかたは悪いと思っていたら、全く変わらないペースに自分でも驚くことになった。