凍結防止

毎年?いや毎週のように「過去最強の寒波」「数年に一度の寒波」「ここ一番の寒さ」「記録的な寒波」と表現されていたりするので、ボジョレーの新酒(ヌーボー)のキャッチコピーに近いものがあって、ウケを狙っているのか?と邪推することが多い。『最強』『記録的』という単語は意外と使いどころが難しく、あまり使いすぎるとオオカミ少年のように誰も信用しなくなって、警戒しなくなる。下手すると『近年まれにみる寒気に包まれ、空気の澄んだ高い空による冬本来の姿が実感できる、過去50年で最高の寒さ』というような、ワケの分からない表現が出てくるかもしれない。

そうはいっても、低温注意報が発令されるほど、今週いっぱいは最低気温が氷点下になっていたりするので、用心しておいたほうが良さそう。その用心先とは、水道管。室内に張り巡らされた水道管はともかく、野外に露出した蛇口があり、常に風が吹き抜ける環境下だ。老朽化している点を含めても、凍結による破裂は絶対に無いとは言い切れない。周辺の土地と比べても温暖な傾向を示すのに、凍結防止策を行うことは過去に例の無いことで、生まれて初めての出来事。

水道局のWebサイトでは、水道管に布とビニールテープを巻いて、外気と触れないようにする手段が紹介されていた。それよりも簡易的な手段として、少しずつチョロチョロと出しっぱなしにしておくパターンを採る。凍結防止に水を止めない手段を初めて知ったのは、金田一少年の事件簿における雪夜叉伝説殺人事件だったりする。犯人は出続けていた蛇口を締めて水道を凍結させ、本館から別館に移動させる…というトリックの一つで、今なおハッキリと覚えていることから、よほど印象強いものだったらしい。

凍結防止とはいえ、普段使いのように出すのではなく、あくまで少量。老朽化で栓の微調整がやりにくく、糸を引く程度の出水にすることが難しい。栓を完全に閉め忘れた程度の、ボタリボタリと大きな滴が垂れ続けるようにセッティングして、明日の朝を待つ。杞憂に終わることを望むしかなく、今週が無難に終わるのを待つばかり。