「トラックが寝ていた」
最初に聞かされたときは、何を言っているのか分からなかった。ラックの運転手が寝ていたというなら話は分かるが「トラックが寝ている」では、話が見えない。昼食に向かう道中の出来事らしいので、トラックが寝ているという意味の真相をチェックできる。ひとっ走りすると、ご覧の通りの有様だった。確かにトラックが寝ている…横転したようだ。

現場は、幹線道路の抜け道を兼ねていて、緩いカーブが連続する。曲がりきれずに横転したというよりは、カーブで積荷が踊って、車体のバランスを崩して横転したような感じだ。実はこの道路、事故は珍しいことではない。特別見通しが悪いわけではないのに、やたらと事故が多発する区間となっている。少し前に、直線区間で追突事故が起きた。大型トラックにミニバンが突っ込み、フロントのエンジン部分を失っていた。スリップして片方の車線を完全に塞ぐような事故もあった。直進車と右折車の事故もあったはず。抜け道で、タイミングがよければ平日でも交通量は少ないし、緩いカーブが連続して意外と軽快なので、ついつい速度が出てしまう。おかげで、事故は派手になりがち。高速道路上で見かける、車線いっぱいに砕け散った部品をばら撒くような事故が、低い制限速度の街中で起きる。
さて、この事故。大きなトラックが横倒しになっており、他者への被害はないことから、自損事故と考えられる。クレーン車による救援が唯一の解決方法か。クレーン車が来るまでは、警察もやることがないみたいで、ウロウロするばかり。規模に関わらず、事故はモノ、金、時間を大きく失ってしまう。そして、失ったものは取り戻せない。事故を起こしてから気づいても遅い。殺人機械を動かしているのだから、慎重になることを忘れてはならない。
