「変な音がするんです」
これ、解決が難しい症状相談の一つ。
異音系は再現性があるか否かが鍵になる。変な音が鳴っていたのに、今は落ち着いているというのは、使用者にとっては気分のいい問題ではないだろう。その異音がさっきまで鳴っていたのに鳴らない。次はいつ鳴るだろうか、何が原因で鳴るのだろうかと不安になってしまう。症状相談を受けて、実際にチェックする段階で異音を発見できれば、こちらとしても解決への道しるべを組み立てることができる。
しかし、チェックしている最中に何も出ないと、医者のように「様子を見続けていくしかない」としか言えなくなってしまう。機械は低負荷から高負荷というあらゆる条件で稼動し、異音がどの条件で発生するのかチェックする必要がある。繰り返し操作し続けて、悲鳴を上げそうな条件に追い込んでみるが、機械は無茶な操作されることを前提に設計されている部分があり、そう簡単には音を上げない。特に高負荷を維持し続けて何も反応が出ないとなると、常用の使い方ならば今のところ問題が無さそうと判断するしかない。
異音が何なのかは解決に至らなかったのが心残りだが、再び発生したときに、その際の状況を事細かに伝えてもらうことにして「何かあればすぐに連絡を」と一言。
相談者は異変を見つけてもどうしたらいいのか分からず、右往左往してしまうことが多い。どうしたらいいのか分からない、どう調べたらいいのか分からないと、動けなくなってしまう。そこで同じの目線に立って、解決の糸口を探っていくと、相談者はそれだけでも気分的に落ち着くことができる。相談を受ける私自身も、解決への手順が最高の勉強ネタだったりするので、些細なことでも診るようにしている。なかなか大変なことだったりするが、得られるものはとても多い。その「得られるもの」の正体に気づけたとき、大きな成長ができる。










