本棚の整理をしているところで、同時にクローゼットの中に分散して収納していた本を一括保管することになった。そのとき何点かの絵本が出てきた。全てが鉄道の絵本で、現在の仕事が鉄道屋に至っている点からしても、非常に早い段階で将来の方向性が決まっていたのかもしれない。

左上から…
『しゅっぱつしんこう!』
JNRマークが掲げられた485系が表紙。母と娘の二人が、田舎の親戚の家に鉄道を使って行くという設定があるようだ。ストーリーの中では、特急電車として表紙の485系、急行列車にキハ58系、普通列車でキハ52系が出てくる。
『地下鉄のできるまで』
とある都市に地下鉄が開通するまでを追う。子供向けの絵本なのに工事の説明があちこちにあり、開削工法とシールド工法の流れが本当に細かく描かれ、下手な解説書をよりコレ一冊で間に合うような…。
『はしれ!とうほくしんかんせん』
表紙は200系。これもまた、JNRマークの在来線がたくさん描かれている。上野が始発、盛岡が終点となっていることから、国鉄末期のようだ。本の中で描かれている鉄道の形式や、東北新幹線のコラムまで付属。
左下から…
『ブルートレインさくらごう』
EF65-1102が表紙。この機関車、現時点でも現役らしい。描写は14系14形寝台車なので、B寝台が三段式となっていることが記述されている。機関車は、機関士、機関助士の二名運行。さくら号乗車記念のハンコが捺印されている、宝物の本。
『スイス鉄道ものがたり』
スイスの高山鉄道の魅力をこれでもかと描写し、影響されてスイスに乗り鉄しに行きたいと何度思ったことか。絵を描いている人は元国鉄職員で、ヘッドマーク・ヘッドデザインを手がけてきた筋金入りの人。ラックレールの方式の解説がある。
『きかんしゃやえもん』
第1刷が1959年ながら、現在も新品で入手可能なほど息の長い本。最高傑作。大人になった今改めて読み直すと、少ないページながら経年劣化の厳しさ、新型には敵わない現実が凝縮されていることに気づく、シビアでハッピーエンドな絵本。
幸い、全ての本のページに虫食いや脱落は無く、クローゼットという冷暗所に保存していることが良好な保存状態に繋がっていたようだ。今日一日、初夏の空気で乾かして、再び長期保管することになった。読書好きなのは、これらの本が大いに関係していることは間違いない。