2010北海道一周ドライブ日記その6

  • 最終日・海上→新潟→関東
  • カーテン代わりの障子を開けっ放しで寝ていたので、明るい日差しが部屋を照らす。日光で起きるのは動物ならではの特性からか、6時台に目覚めてしまった。しばらくすれば食事の時間。昨夜の夕食といい、今朝の朝食といい、かなりの量を食べている気がする。「クルーズに出かけると体重が増える」と言われるのが、何となく理解できる。

    秋田港

    寄港便だったこともあり、一旦秋田港に入港する。ここでかなりの貨物車が下船していったようだ。

    フェリーの強みは、甲板を自由に歩けるので、暇つぶしが容易であること。船に乗ることは当分の間無いだろうし、カメラ片手に船内を探索。外に出ようとしても、大抵の扉は「閉鎖中」と鍵をかけられているが、一箇所だけ出れるようになっていた。閉鎖方法も実に中途半端で、甲板を上り下りするため階段に鎖が掛けられて封鎖されていると思ったら、別の部分から移動できるようになっていたりする。これはわざとやっているのか、気付いていないだけなのかはわからない。ただ、このおかげでかなり探索できたのも事実だが。

    日本海を航行中

    きれいな海だ!と思って、海面をよーく見てみると、時折キラキラ輝く物体が流れていく。明らかに泡立ちや波しぶきとは違っていて、目を凝らすとその正体は空き缶やペットボトルだった。陸からは相当離れているのに、まさかこんなところまで流れているとは思っていなかった。

    新潟市街

    新潟港に着いたのは15時30分の定刻。新潟から自宅まで、300kmほどの距離しかない。関越道に入ってしまえば、都心まではあっという間。渋滞は一切無く、スムーズに走りきることができた。都心に近づくにつれて、ネオンが目立つようになり、いつの間にか高いビルの合間を走り抜けている。夜も眠らない街とはよく言ったもので、北海道の暗闇に比べると、都心は本当に明るい。ETCの割引制度を考慮してペース配分を組み立てていたので、自宅に着いたのは22時30分だった。


    北海道を一周する夢は、中学時代まで遡る。当時は自転車を趣味にしていたこともあり、自転車で北海道を回るのが夢であり、そして最終目標でもあった。趣味が自転車から自動車に変化しても、北海道を回る夢は変わらなかった。自動車による一周を達成したことで、手段を除けば北海道を一周する夢を実現できたことになる。

    北海道は本当に広く、6日間では短すぎだ。関東の往復日をを除外すると、北海道本土にいたのは4日間だけ。観光などは一切抜きにして、漠然と走り続けるドライブで、何とか一周を達成したようなもの。沿岸道路だけでなく、内陸側だって行ってみたい。攻め込むポイントは、まだまだ多い。北海道の攻略は始まったばかり。いつか再び、北海道に向かうことになるだろう。

    ・走行データ

    走行ログ

    赤:初日 青:2日目 黄緑:3日目 紫:4日目 橙:5日目 黒:最終日

    総走行距離は2,998kmだった。3,000km到達まで、僅か2km不足していた。このドライブ旅行の最終日の首都高を走行中、130,000kmを達成。

    総給油量は200.07Lで、総合的な燃費は14.98km/L。小数点以下を片付けてしまえば、15km/Lまで伸ばせたりする。一番良かったのが、岩手山SAから青森市街までの17.53km/L。逆に悪かったのが、青森市街から青函フェリー経由、深川までの13.18km/L。

    2010北海道一周ドライブ日記その5

  • 5日目・帯広(十勝)→苫小牧→海上
  • 朝。
    あまりの寒さに目覚める。冷えが激しすぎる。寒くて寝ることができず、渋々起きることを決めた。エアベッドを片付けることもあって、エンジンを始動しヒーターで車内を温める。エンジン音までも冬季特有の高音を発する。それもそのはず、外気温は13℃まで低下していたのだから。

    帯広、特に十勝は寒暖が激しいことで有名で、9月の時点で既に最低気温は15℃を下回るような日々だ。こんな環境なので、周囲の人は長袖長ズボンで完全な防寒スタイルを決め込んでいるのに、私は半袖とハーフという熱帯夜仕様のスタイル。それでいて「寒い寒い」と嘆きながら、車のドアやリアゲートを開けっ放しで片付けていたし、異様に見えたかもしれない。

    北海道最終日の今日は、苫小牧に向かう。十勝から経由地である襟裳岬までは、国道336号線「黄金道路」を走る。景色がいいから黄金道路と思ったら、断崖に道路を作るための費用が莫大だったので「黄金道路」と呼ばれるようになったという。

    黄金国道

    風景はいいが…。覆道の多さと、新線となるトンネル工事があちこちで行われていて、長時間に渡って景色を望むことができなかった。強風による高波の影響を受けやすい道路であり、通行障害が発生しやすい道路ともいえる。この道路近辺で生活する人にとっては、通行止めが発生すると悪影響が出てしまう。だから今でも新しいトンネルが掘り続けられている。もう少し年月が経てば、山を貫く新トンネルが主体になるかもしれない。

    襟裳岬

    最後の経由地となる襟裳岬に到着。風の強い岬で有名。土産屋の人も「今日は珍しく無風」とのこと。最終日に気持ちよく晴れてくれた。今回の旅行は本当に天気運が無かった。それでも主要の道路では雨は止んでいたし、最悪の状況ではなかったことが救いかもしれない。

    太平洋

    襟裳岬までは、時間が早かったこともあって、太陽の高度が低め。だいたい逆光気味になる。いよいよ襟裳岬を出発し、苫小牧に向けて走り出す。今日までの長い距離の走行からすれば、十勝苫小牧間の240kmは短すぎる。襟裳岬からの国道336号線、そして国道236号線を走り抜ける。

    R236

    今回のドライブで、一番酷かったのがこの道路。
    点在する市街地を結ぶ一番早い道路であり交通量が多く、トラックが多いのでペースが上がらない。後ろから車間距離を詰めてきて、追越車線で黒煙を吐き出しながら追い抜くものの、その後の勾配区間でペースを上げられずに足かせになるトラックが多い。結局追い抜いた車達に、簡単に再び追いつかれて逆に煽られる結果に。そうなるのを分かっていて、無茶な追い抜いたりしているのだろうか?

    さらに、こうやってペースが上げられないのを分かっていながら、車間距離を詰めてくる頭の弱いバカでクズなドライバーが目立つこと。 若いドライバーではなく、共通して加齢臭のしそうなクソジジイだ。こちらが県外ナンバーだから、そういう行為に及ぶのかもしれないが。 万一の場合、カマ掘ってしまうと圧倒的に不利になるのを分かってやっているのか。そこまで考える頭が無いから、無茶な煽り運転をするのだろうけど。北のヨハネスブルグ、バカの名産地、もれなく酷い運転という評判も納得できる。思い出した今でも本当にムカつく場所だ。7回死んどけ。クソ食らえR236。

    不満とイライラに耐えながら、苫小牧港に到着。幸い、心配されていた台風の進路は日本海側ではなく、本州を横断するように太平洋側へ向かっているらしい。今のところ予定通りに出航とのことで、一旦苫小牧港を離れる。今回のドライブでは最後の昼食。買い込んだり持ってきたりした食材は、全て使い切ることができた。出航までは相当時間があるので、支笏湖周辺のドライブで時間を潰す。

    ターミナル

    日が傾きはじめて、ターミナルへ戻ると搭乗待ちの車が早くも列を成していた。荷物をまとめて、搭乗手続きを済ませて、最後の買出しで再びターミナルから離れる。「ちょっと近くのコンビニへ」がなんと往復で30kmにも達した。帰ってくるころには、かなりの待機列ができていた。

    下船中

    ターミナルに戻ってくるころには、船は接岸されて、積載していた貨物車を降ろしている最中だった。乗船まで1時間ほど待機して、北海道の冷えた夕暮れを味わいながらようやく積み込みの指示。

    1等和室

    船室は1等和室とした。今なお「格差社会」を維持する船内は、等級がそのまま設備に反映される。船旅は20時間にも及ぶし、個室ならば周囲を気にすることなくダラダラ過ごせる。少々高くても、1等の個室を選んだのは正解だった。出航してすぐに夕食となり、風呂を済ませてようやく落ち着けたのは22時過ぎ。連日の車中泊の疲れがかなり溜まっており、睡魔も限界に達してここで消灯となった。

    2010北海道一周ドライブ日記その4

  • 4日目・野付半島→帯広(十勝)
  • 9月7日の夜明け直後くらいのこと。車体を打ち付ける激しい雨の音で目が覚めた。

    これで3日連続、雨に悩まされている。雨情報に併せて台風情報も入った。このとき、台風9号が日本海を北東に進んでいた。しかも進路予想図からすると、8日の苫小牧から新潟にかけての航路に直撃する可能性があった。となると、北海道から離脱するのを青函航路に変更するか、帰宅を早めるか予備日を使って一日遅くするかの選択を迫られる。出た結果は「とりあえず先に進む」。野付半島からでは、どうすることもできない。今日は帯広方面に進路を取る。国道244号線から国道243号線に変わり、風蓮湖の周りでは森林内を走る道に変化する。

    パイロット国道

    厚床から国道44号に入って、根室方面に向かう。根室市内で道道35号線に入って、根室半島をぐるりと回るコースとなる。1時間ほどで、最東端となる納沙布岬に到着。ただ、近づくにつれて妙な違和感があった。この妙な違和感は、目と鼻の先に北方領土が存在するためだろう。あちこちに「返せ!」の字が踊り、政治色が極めて強くなる。最北端の宗谷岬と違って、最東端のこちらは領土問題に直面して、今なお解決できない現実を直に味わえる。肝心の北方領土は、雲が厚くてよく見えなかった。見えていたら、領土問題をさらに意識することができただろう。

    納沙布岬制覇

    根室半島をぐるりと回ると、見えている海はオホーツク海から太平洋に戻った。道道142号線に入って、今度は霧多布岬を目指す。

    r142

    道中、小高い丘から一気に海岸付近まで駆け下りる道路が続く。眼下の海が近づいたり離れたりと、高度が短距離のうちに目まぐるしく変わるので、全く飽きが来ない。それに対向車とすれ違うことが稀で、人を見かけるよりも牛と馬を見かけることのほうが多いほど。

    霧多布岬

    霧多布岬到着。広がる視界は草原と切り立った崖で目立つものは一切無く、最果て感が極めて強い岬だ。一息ついたら、国道44号線に入って、釧路市街へ。給油、食料の補充を済ませる。

    R38

    沈んでいく太陽に照らされながら、国道38号線を走り、途中で道道1038号線に入る。しばらくすると、舗装路が無くなってダートに変貌する。せっかくの機会だし、尻込みすることなくダートに突入。 砂埃を巻き上げながら、ラリーの如く走り回る。ハンドルを軽く切っただけでは曲がらないし、切りすぎるとスピンしそうになる。微妙なカウンターステアを当てながら、アクセルを踏み込んでダート走行を楽しむ。

    ちなみに、同行者のインプレッサはラリーカーという側面も持っていることもあって、まさに爆走だった。90度の直角コーナーをくるりと回ったと思ったら、猛烈な立ち上がりを見せる。煙幕状態の砂埃が消えたころには、姿は全く見えなくなっていた。

    そんな楽しいダートを終えるころには、真っ暗な闇の中を走る。途中、野良(?)狐に遭遇したりして、少々驚かされるシーンも。風呂と夕飯を済ませて、帯広に到着。車中泊生活も今晩が最後だ。

    2010北海道一周ドライブ日記その3

  • 3日目・宗谷岬→野付半島
  • 9月6日は、宗谷岬から予定を少々繰り上げて、野付半島を目指すことになった。夜明け前の4時に起きて、出発準備。車内の片付けも慣れたもので、極めて短時間で済ますことができた。

    シビックとインプ

    今回の参加車両。周囲の人間は相乗りで行くと思っていたらしく「一人一台」ということに非常に驚いていた。自分の車に乗って北海道を走る。これこそが、北海道ドライブの醍醐味だろう。夜明けと同時に宗谷岬を出発。再び雲が厚くなり、雨に見舞われる。進行方向左手に見え続ける、オホーツク海の景色が望めないのが少々残念だ。

    怪しい空

    時折薄くなった雲から太陽光が差し込んでくる。しかし、すぐに流れ続ける雲に遮られてしまい、夕方のような暗さに逆戻り。網走に入ったのは11時前。網走といえば、博物館網走監獄がある場所だ。今回は立ち寄れなかったものの、時間があるときにじっくり見物したいところ。いつのまにかガスも尽きていたので、ここで給油となった。引き続き雨は振り続け、昼飯を作るための設営場所を見つけることが難しく、斜里市街のコンビニメシとなった。

    丘の上から

    斜里周辺では、まるで物語のワンシーンのような光景が広がる。丘の上から急坂を下り、再び急勾配を上って丘に駆け上がることを繰り返す道路に出くわした。丘の絶対的な高さはどんどん低くなるから、これから上る丘とその先の道路が全て見渡すことができる。一直線だけが続く道路だけではなく、いくつも連なる丘も、北海道ならではの光景。

    斜里町を後にすると、知床横断道路と名前がついて、ワインディングロードになる。知床峠と見返り峠の二連発。峠からふもとのこれから走る道を見渡すことができる。最近はワインディングロードで遊ぶことから離れていたこともあり、曲がりくねった道を駆け抜けるのは本当に久しぶり。車体を振り回すように峠道を楽しんでいたが、途中で停車して写真撮影を一切行っていなかったことを後悔した。

    予定では、知床横断道路の区切りとなる羅臼で車中泊だった。しかし、羅臼に着いたのは15時過ぎだったこともあって、まだ走る余裕はある。温泉でリフレッシュして、再び走る。野付半島に入ったのは、暗くなってから。走り続けて疲れた身で、そのまま夕食の準備に取り掛かる。少々大変だが、これも楽しみの一つだったりする。

    2010北海道一周ドライブ日記その2

  • 2日目・函館→宗谷岬
  • 9月5日は、宗谷岬を目指す。ベッドルームと化した車内の片付けに手間取り、起きてから動き出すまでは1時間半も消費した。それでもなんとか出発に至り、北上を開始する。

    R5

    国道5号線では、右手に内浦湾を望む。

    北海道の朝日

    強烈な朝日が横から照らしてきて、まぶしい。日曜の朝6時だったこともあり、車の量は本当に少ない。落部ICより道央道に入り、混雑しがちな札幌市街を回避する。札幌付近では車の量が増えてくるが、都心の渋滞に慣れた身からすれば、大したことはない。札幌JCTから深川方面に入ると、少しずつ車の量が減ってくる。さぁ快適な高速道路ドライブか…と思ったら、巡航速度がどんどん落ちていく。次々と車線変更する他車両に混じって、こちらも車線変更をすると、巡航速度が落ちた原因がすぐに分かった。

    隊列走行

    96式装輪装甲車。自衛隊の車両が数kmに渡って隊列を組んで走行していた。自衛隊の車両が走り回るのはよく見かけるが、ここまで揃って走っているのは見たことはない。自衛隊の車両群をパスして深川方面に入ると、厚い雲が空を覆うようになっていた。

    天候悪化

    深川に入って、まずは給油。走行距離の割りに減りが激しかったのは、函館市街の街中走行で加速減速を繰り返していた影響だろう。心配される天気は、深川から留萌周辺は雨の予報。結局、国道232号線オロロンラインに入るころには本降りになった。

    雨

    雨風共に強くて、本当に走りにくい。雨のせいで少々不自由な昼食にもなったが、自分達で用意して食べる食事は格別の味だ。食事休憩をしながら、ひたすら国道232号線を走り続け、天塩から道道106号線に入る。

    雨あがる

    雨はいつの間にかやんでいて、雲が薄くなっていき…。

    広がる草原

    北海道らしい、一直線な道と視界いっぱいに広がる草原の光景が目に入る。雲は薄くなっていき、青空も見え始める。こうなれば窓を全開にして、風を浴びながら走ることができる。

    オトンルイ風力発電所

    オトンルイ風力発電所ゾーンに差し掛かった。途中には停止できるスペースがあって、そこで小休止を取れる。風車の真下に立つと、プロペラの風切り音が予想以上に大きいことが分かる。風力発電の騒音被害という問題を目にしたことがあったが…。確かに大きいかも。走り続けて、野寒布岬に到着したのは18時を過ぎていた。周囲は暗くなり始めていて、腹も減るころ。

    イクラ丼

    今回の北海道旅行で唯一となった「北海道らしさ満点のメシ」。夕食を終えて再び走り、ついに最北端となる宗谷岬に到着したのは20時近く。真っ暗闇だったこともあり、暗がりでは何もできない。宗谷岬で車中泊となった。

    2010北海道一周ドライブ日記その1

  • 初日・関東→函館
  • 同行者との合流ポイントは、東北道の蓮田SA。日の出の時間に合わせるようにして、5時とした。東北道はこれといってイベントもなく、ひたすら走り続けるだけだ。2009年の青森日帰り弾丸ツアーのときは、急ぎであったこともあり100~110km/hで流していた。今回は急ぐ旅でもないし、函館に着けばいいので、80~90km/hに抑えて走行。1時間走るか120kmほど走って休憩に入るパターンを繰り返す。疲労感を実感する前に休憩することで、集中力を維持できる。昼食もSA内。同行者が用意してくれたおにぎり弁当で腹を満たし、再び走り始める。岩手山SAといえば、東北道下り線では最後の給油ポイントとなる。仲間内では「青森まで1タンク」がボーダーラインとなっている。残念ながら、私のEK9では達成できない。燃料計の針の位置からして、残り10L程度のようだ。ここで無念(?)の給油となった。

    安代JCT

    東北道と八戸道の接続点である安代JCTを通過すれば、もうひとがんばり。というのも、ここから風景の変化が減ってくるためだ。116kmの短い道のりながら、妙に長く感じてしまい我慢勝負となる。

    東北道の終点

    「おつかれさま」の表示を見るのは二度目。今回は速度を抑えていた分、10時間もの時間がかかっていた。だいぶ疲れた。青森市内に入って、最初にしたことは再び給油。北海道には、満タンで上陸したかったためだ。給油後、青函フェリーの事務所で搭乗手続き。投げやりで無愛想なのは船会社ならではの光景。乗船時間まで若干の時間があったので、今回の旅のポイントとなる食料を買い込む。ケチケチ根性丸出しで、1円でも安価な食材を確保する。量の割りに費用はだいぶ抑えた食料と水を積み込んで、本州を離れる準備ができた。

    ナッチャンWorld

    高速船ナッチャンWorldの接岸に運よく遭遇。夏季限定運行中ということもあり、本当はこれに乗船したかった。1年程度で運行が休止されたナッチャンReraと、期間限定扱いで何とか生き延びているようなナッチャンWorld共々悲劇の姉妹だ。

    はやぶさ

    実際に乗るのは、こちらの青函フェリーのはやぶさ。廃止された寝台特急、宇宙から帰ってきた不死鳥といい、共通する名前が多い。出航は17時30分。湾を出て津軽海峡に入った途端、強烈な揺れに襲われた。疲れた身に激しい横揺れは、確実に船酔いコースまっしぐら。甲板で海風に当たり、遠くの景色を眺めることでなんとか我慢しているような状況だ。函館到着は21時10分なので、4時間近い空きが出ることになる。

    船よ!あれが函館の灯だ

    遠くに霞む函館の光は、相変わらず遠いまま。気分が優れないので、空いている寝台で横になっておく。少し意識が飛んでいたところに、到着のお知らせ放送が入って起こされる。下船と同時に、北海道ルールと言おうか、ローカルルールに悩まされる。ウィンカーは出さないし、車線区分はめちゃくちゃ。慣れるまでは注意しないと、事故として一発でゲームオーバーになってしまう。一日の疲れを癒す風呂はすぐに見つかり、時間も遅かったこともあって、遅めの夕食は牛丼屋となった。函館市街を抜けて、室蘭方面に進路を取る。途中で見つけた道の駅で車中泊をすることにして、長い一日が終わりを告げた。