ときどき、ネット上に純正部品の部品番号を掲載する是非について、見かけることがある。転売屋のネタになるというのが最もな理由で、純正部品を購入→オークションで純正かつ『廃番(盤)』『希少』『レア』といった目につきやすい表題を付けて、販売価格よりも高価で出品→落札されるのを待つというもの。
ディーラーや卸業者から正規購入できる純正部品が転売され、しかも高価設定。それが転売屋の収益に繋がるという点で不愉快で、どうにか抵抗するための手段として、部品番号は掲載しない…という考えなのかもしれない。
出品ページに掲載される写真は、基本的に以下のような編集が加えられていることが多い。

純正部品のステッカーに記載されている部品番号が消されているパターン。上の写真ではモザイクとしたが、白色や黒色といった単色で塗りつぶされていたり、一部の文字列のみが見えなくなっている場合もある。写真そのものは当Webサイト内から無断転載し、さらに部品番号やクレジットを消していることが少なくない。
もう一つ。

部品本体でステッカーを隠しているパターン。わざわざ開封して撮影しているあたり、この開封済みの部品はどうするのか、個人的には気になるところ。
こういった転売が起こりうる現状を憂慮することは理解できる。しかし、この時代においては隠し事こそチャンスになってしまう。それよりもネットリテラシーを高めて自衛していくとか、転売屋に関する情報を積極的にアップして、少なくとも身の回りへ注意喚起を行うといったかたちで、抵抗していくのも手段の一つだと思う。
プラスして、ネオクラ車という枠組みに当てはまる90年代の旧い車を維持するにあたっては、情報を調べる、探して見つける、理解するといったスキルが重要になってくる。これがないと、先の転売出品に釣られやすくなってしまうもの。
以上の背景を踏まえつつ、当Webサイトの方針としては、インフォメーションページに記載しているように部品番号は基本的には掲載し、非公開にするつもりは一切ない。
この方針を継続する理由は、過去の腹立たしい経験によるもの。
今は昔、無料レンタルサーバが多数設置され、応じて個人のホームページが林立していた時代。検索エンジンも今のように優秀ではなく、データを収集するロボットがクロールしていないページは数多く、Webサイトやページを渡り歩いていくことが求められていた。
数少ない純正部品の情報を探してリンクをどんどんクリック、あちこちのページを参照し続ける。求めていた情報がいよいよ目前に…!と思ったところに、『ここで使用した部品の情報が欲しければメールにて相談してください』『情報はタダではないです』『ここから先は公開していません』というオチは当たり前のようにあり、以前も書いたが、自分だけが情報を知っているという特別感と優越感に浸りたいがための、嫌味のある締めだった。
Webサイト内に併設されているBBS…掲示板には管理人を囲う取り巻きが多くいて、下手に聞こうものなら「教えてクンかよ」と一蹴されるような環境だったりした。
部品情報を入手することが難しい時代だった関係もあるが、こういうヤツらのWebサイトのような、イヤミったらしいページは絶対に作らぁんッ!!!という魔王ハドラーの如き方針が、当Webサイトの基本設計に繋がる。今どきの転売屋云々ではなく、あの腹立たしさを再現するわけにはいかない。ちなみに、あれだけ多数あった嫌味なWebサイトは、無料レンタルサーバの閉鎖に伴って、ほぼ全てが消え去っている。
当Webサイトは、いわば個人のホームページ、ネット界の限界集落に位置するようなレベル。わざわざ訪れるだけでなく、長い文章を読んでくれているのだから、何かしら得てもらうことは御礼の一つでもあるわけで。せっかくの趣味車、少しでも長く維持するためには、情報は多く持っていたほうがいい。
EK9シビックRだけでなく、他メーカーのあらゆる車種のオーナーからの、当Webサイトの内容が役に立ったという連絡は、モチベーションの維持に繋がっている。多謝。