久しブリに、シンナー(溶剤)、ホワイトガソリン、鉄粉、潤滑剤や塗料のスプレーと戯れる業務。その後方では、ドリル、高速切断機、カップグラインダーの快音が響く。仕事とはいえ、気分転換を兼ねることができるのも妙な話だが、たまにはこういった切断や穴あけ、研磨といった製造系業務も楽しい。
その代わり、発揮しやすい物質と常に接し続けていたことから、指先の皮膚は完全に脱脂されてしまい、柔軟性が失われて硬くザラザラ。髪の毛にはシンナーのニオイが付着しているらしく、空調の風が頭に吹き付けられると、微かにシンナー臭がする。風呂で全身を丁寧に洗って、シンナー臭は除去できたものの、指先が硬くなっている状態は水分を含んでも変化なし。皮膚の再生待ちとなった。
休日は工具を手にして車や自転車、時計といった機械をいじっていることが多く、平日も工具を握ることが業務の一つ。機械いじりが趣味みたいなものなので、休日と平日で似たような傾向になることは嫌いではない。趣味が仕事になったようなものとは大げさだが、影響していることは間違いなく、こうして勤め続けている。
サラリーマンである以上は、仕事は依頼主のためにやっているわけで、自分自身の趣味を満足させるためにやっているわけではないのがポイント。ここが決して履き違えてはならない点だが、不思議と割り切れている。




