これまでEK9シビックRに施してきた防錆対策を今度はS15シルビアに水平展開することになった。FF車とFR車という駆動方式の違いから始まり、サッシュレスドア構造により、ボディモノコックは複数の鋼板が組み合わさっているパターンが多い。これらの差異を飲み込みつつ、出来る限りの防錆作業を行うことになった。
まずはフロント側。サイドメンバーアウトリガーという補強材の内側に、防錆剤を注入する。使用した防錆剤は、当サイトでは毎度お馴染みのノックスドール700。強力な浸透性により、パネルの合わせ目や中空状フレームに適している。

場所はフロントタイヤとドアヒンジの間あたりに掛けて。フロントサイドメンバー後端部から、アウトリガーという補強材を介してフロントフロアパネルに繋がっている。ボディの剛性向上のためで、2000年代前半の日産車によく見られた構造だ。パネルの合わせ目がうっすらと茶色くなっており、普段お世話になっている整備工場の社長曰く「なるべく早いうちに防錆剤を注入しておくといい」というアドバイスに従う。

ところどころに開けられた穴から、付属のロングノズルを用いてノックスドール700を注入する。他の穴から噴射したガスが漂うか、防錆剤本体が滴るようになったら、注入は完了となる。浸透性が強く、合わせ目の僅かな隙間から滴り落ちることが多い。

強い浸透性を利用して、内側だけではなく、外側からもスプレーしていく。奥側にあるサイドメンバーの合わせ目にも、外側からスプレーした。

今回のメインとなるサイドメンバーへ、ノックスドール700を注入。フロントからリアに掛けて、一本モノの中空梁状になっており、作業性は悪くない。穴という穴にロングノズルを差しこみ、満遍なくスプレーしていく。

ついでに、両側ドアの水抜き穴からスプレーして、ドア内部を防錆剤で満たしておく。当面は、雨が降れば筋状の汚れ…定着しなかった防錆剤の流出に悩まされることになるが、水分によるサビのきっかけよりかはマシだ。

リアバンパーを外し、リアパネルやクリップ用の台座の具合をチェックしていく。経年相応の具合かと予想したが、思った以上にコンディションは良さそう。赤い矢印で示した、サイドメンバーの開口部から内部に向かってスプレーする。


開口部だけではなく、サイドメンバーに開いている穴も利用し、たっぷりと防錆剤を吹く。鋼板の隙間から滴り落ちてきたら、十分な量が入った証拠なので注入完了となる。
これで防錆作業の第一段階は完了。次は、今日の作業で発覚した細かいサビの修正等を予定。EK9シビックRのように各セクションに分けて数週間毎の施工となり、同時にパネルの状態チェックし、必要に応じて二次対策も講じることになるので、年単位の作業時間となりそうだ。サビの性質や鋼板についての勉強を兼ねることができることもあって、焦ることなくじっくりと取り組みたい。























