単行本があった

部屋のクローゼットにはシビックRの部品だけでなく、『航空ファン』なる雑誌が何冊も収められている。過去に親父が定期的に買っていた飛行機の雑誌で、似たような趣味があるために当時の時点で一通り読んでいて、現在でも情報の再調査や読み返し等で、引っ張り出してくることがある。

定期連載されていたコーナーの一つに「ターボ日記」なるエッセイ風の記事があった。筆者の村田博生氏は航空自衛隊の元パイロットで、日記というよりは氏のフライト記録だったりする。ところどころに出てくる挿絵も独特の味があって、この連載記事だけのために、航空ファンを買い直して読み返そうかと思ったほど。

ふと、連載記事があったのだから、単行本化されていないのか?と検索してみたら、すぐに発見。ターボ日記は『ファイターパイロットの世界』と名前を変更、内容も加筆修正したとされるが、航空ファンで読んだ記事が次々と出てくる。単行本としてまとめられている点は、保存上でも有利になる。

ファイターパイロットの世界

『ファイターパイロットの世界』は、航空ファンの文林堂ではなく、グランプリ出版から。

航空ファン上の記事と単行本の記事の比較

向かって左側が、『ファイターパイロットの世界』版の記事。右側にあるのが、航空ファン(1998年6月号)上の「ターボ日記」の記事。ターボ日記の場合、見開き2ページ分で一か月分が終わるが、単行本ならその前後のストーリーを併せて読めるので、内容を掴みやすくなっている。

航空ファンでのターボ日記は全ての記事を読み通したわけではなく、ところどころで欠けている部分がある。それを補完する意味でも、ファイターパイロットの世界を入手することができて、ようやくフライト記録の記事を完結することができそう。

ストック品、どうしたっけ?

助手席側ドアミラーのアクチュエーターが不調になって、さっそくストック品を探してみる。クローゼットのあちこちに片付けている予備パーツ箱を開けてアクチュエーターを探すが、どうも見つからない。

ストックしている予備品は、当初は廃車から取り外された中古品が多かった。中古品は車体に装着されていた時期があり、そのときにはどういう使い方をされているかは一切分からず、それなりに年数が経過していることになる。そこから再び使うにしても寿命がすぐに尽きる可能性があり、再交換となれば二度手間になってしまう。そこで新品で買える部品については改めて買い直し、ストックしていた中古品は廃棄し続けてきた。

そんな入れ替えサイクルと、現在のストックを減らしている中で、ミラーアクチュエーターのストック品を間違って処分したかもしれない。本当にマズいことになってしまったと焦ったが、幸いにして未使用の新品を入手することができた。

これでトラブルの解決ができそうだが、ストックしていたはずのアクチュエーターを無くしてしまった点は、管理体制の失敗そのもの。万一に備えてストックしていて、いざ使う場面になって無いとか、アホなミスは今回限りにしておかないと…。

関節がダメになったようで

一日の運用が終わり、シビックRを駐車場に戻す。ドアミラーの格納ボタンを押すと、ウィーン…ンゴー…と動作音を立てながら閉じるドアミラー。ところが助手席側(左側)からは、ガガガッ…バキッ…ガガガッ…バキッと金属音を放ち、なんとか格納しようとガタガタ動いていたが、うまく閉じる様子はなく。スイッチ操作を数回行ってみて、勢いをつけてようやく格納することができた。

2016年2月、運転席側(右側)ドアミラーの格納用アクチュエーターを交換している。このときの、ガガガッと音を立てながら格納できなくなった経験から、今度は助手席側か…と判断することができた。経年で関節部分の潤滑が悪くなっているところに、今秋の相次ぐ台風と大雨でグリスが流されてしまい、トドメを刺された感じだ。

助手席側ドアミラー

家を中心に考えれば、一回の出発で必ず一回はミラーアクチュエーターが動作する。2007年12月より前の状況は不明ながら、それ以降ではほぼ毎日動いていることを踏まえても、運転席側が18年、助手席側が21年も動作を繰り返したことになり、完全に使い切ったようなもの。

ミラーアクチュエーターの動作不良が発生した場合、分解修理するのでなく、新品への交換が前提となっている。サービスマニュアル上でもハーネスを切断して分解するよう指示されているほどで、いわば使い捨て部品の一つ。現在、新品のミラーアクチュエーター単体は運転席側、助手席側共に手配できなくなっているらしく(後日詳細調査予定)、それなら新品の電動格納式ミラーASSYとなるが、こちらもあまりいい状況ではなさそう(←ASSYはボディカラーで部品番号が変化する)。

ストックが無くて動きの悪さを解決したい場合、関節の隙間から潤滑スプレーで注油していくしかないか。カプラーのピンを一本ずつ抜いて、ハーネスを生かしたまま分解し、関節の清掃と注油…オーバーホールという手段も考えられるが。

車が古臭い、ボロボロな印象を抱く瞬間は、デザインや機能といった面ではなく、異音によるものが大きいのではないか。運転席側ミラーは閉じて、助手席側ミラーはガタガタ鳴りながら展開したままとは、ずいぶん見苦しい姿になってしまった。

ホンダ純正品をもらう

東京モーターショーが開催され、これに併せてホンダは4代目となる新型フィットを初公開した。事前に自動車雑誌では予想CGとして、4代目フィットの絵がいろいろ出回っており、イメージはなんとなく掴めていた。それを踏まえて、公開された実際の車両について、悪い印象は全く持たなかった。

そんなフィットをさっそく見に行ったのが、レイ氏。新型フィットの知りたかった部分を片っ端から撮影しており、マスメディアより分かりやすい。職場にて、氏からより詳細な報告を受けていると、「ホンダ純正です」と手渡されたのがコレ。

ホンダ社食のカレーうどんの素

モーターショーのお土産として、ホンダ社食のカレーうどんの素(鈴鹿製作所味)を頂いてしまった!まさに純正品、ありがとうございます!

ホンダの工場や研究所では、金曜日はカレーうどんの日となっているそうで、特番や雑誌の記事として取り上げられることがあった。自衛隊のカレーは「曜日感覚を取り戻すため」となっているが、ホンダのカレーうどんは「作業着が洗えるから」とのこと。

味付けとして、この鈴鹿研究所味だけでなく、「浜松工場味」「埼玉製作所味」「栃研栃研の味ブラックポーク」が設定されていて、どれも味付けが違うとか。鈴鹿研究所味を選ばせてもらった背景は、ホンダの聖地の一つであり、先日の車検打ち合わせの際、注文した部品が「鈴鹿にあるっすわ」と言われたことだったりする。

スズキの湯呑みのように、純正部品番号は設定されていない。というのも、このカレーうどんの素は、本来はホンダ社員及び関係者向けの商品であり、一般には出回らない商品となっている事情がある。ネタを含めて、ホンダの純正部品番号が振られるとすれば『XXXXX-UDN-YYY』なんてのも面白い。もちろん中番のUDNはUDON(うどん)だ。

ストックしている純正部品と共に

ホンダ純正品なので、クローゼット内にある純正部品のストック箱に収めてみた。個人的には、あまり違和感がないような?これは一時期、超長期保存試験のために、アルミ袋で酸素を遮断した状態で部品をストックしていたときがあり、似たような光景が続いていた過去があるため。

うどんを炊いて、鈴鹿味のカレーを載せて。ついでにコロッケをトッピングするのもありか。空財布怪人キンケツダーになったときのために、しばらくは保存となりそう。

10への準備

Windows7のサポート終了で、各パソコンをWindows10へアップデートしなければならない。まずは自身の環境からセッティングしておくことになる。

Windows7が終わることで、今まで使っていたノートパソコンも終了となる。使っていたノートパソコンが、DELL Inspiron Mini 10というモデル。CPUにintel Atomを使っていて、ここ一発の速さよりもバッテリーによる長時間駆動を重視したもの。よって、出張や遊びで持ち出しても、快適な使い心地には程遠いほど遅い。使う機会はどんどん減り、現在はスマホが一台あれば、だいたい間に合うようになった。Windows10にアップデートしても、その遅さから我慢ならないことは分かりきっているので、レアメタルのリサイクルに出す=廃棄することになった。

分解してSSDを取り出し、オリジナルのハードディスクも廃棄のため分解。内部ディスクを取り出して、軽く力を入れつつ握ってみたところ、ガラスベースのディスクだったらしく、バッキーン!という音と共に粉々に砕け散った。服やカーペットにガラスの破片が散らばり、ついでに指まで負傷。掃除機でディスクの破片を片付けつつ、ノートパソコンの廃棄準備完了。

ついでに、本棚のディスクケースを漁ってみると、intel製のSSDが出てきた。いつ手配したのか記憶がない。330シリーズでだいぶ古いものだが、現状のシステムを引き続き使うつもりなので、性能と容量に問題はないだろう。

各ドライブの状況

今日時点での、各ドライブの状況。CドライブとDドライブはハードディスクで、ディスク使用量からしてWindows10にする場合には、パーティションを作成することなく、SSDを一台丸ごと割り当てるほうがよさそうか。Eドライブだけ、別途SSDを搭載。

東芝製SSD Q Series Pro

ハードディスク上で動かすWindows XP Modeは遅すぎて使い物にならず、読み込みを少しでも早められるようにSSD上で動作させている。シビックRの維持の要の一つであり、パーツリストはここに収められている。こいつのおかげでギリギリまでWindows7を使い続けることになった。Windows10でもパーツリストを使う手段がようやく思いつき、アップデートの準備がスタート。

Inspiron Mini 10から取り外したSSDをCドライブに転用、本棚から出てきたSSDをDドライブに使い、そしてEドライブは続行。こんな具合にSSDが3台になるくらいで、バックアップ用途で外付けのハードディスクを使うという、計4ドライブの基本的なスタイルは変わりなし。ハードディスクが無くなることで、より消費電力が落ちることが見込める。

見積もりを貰いに

12月で車検が切れる。予約はHonda Total Careを通じて行っておき、今日はディーラーに言って詳細な打ち合わせ。

予め設定されている法定費用は変えようがなく…というところだが、まずは自賠責。保険料は微妙な変動がある。保険料は金融庁にて、事故率や収支状況によっての審議されており、2019年度は据え置きとなっている。よって24ヶ月で25,830円。重量税についても、初度登録から18年が経過しているので37,800円となる。

印紙税は1,200円で、500円ほど下がっていることに気づく。2017年の車検では、認証工場だったディーラーは、シビックRを車検場へ持ち込み、そこで車検を受けていた。よって5ナンバー車で1,700円だ。ところが、今回は1,200円となっており、これだと指定工場の扱いになってくる。この違いがどういうことか、気づいたのは帰ってからのことだった。これらはディーラーに任せておけば、結果を通じて詳細が分かってくる。

定期点検費用についても、微妙に値上がりしている。旧い車を持ち込んで作業をさせるので、手間や苦労を考えれば、この程度の値上がりでいいのか?という思いもあったりする。

基本的な作業だけであれば、40,000円程度。法定費用を合わせれば「10万くらいっすかねー、車検のスタートラインはー」というメカニック氏。続いて「んで、もちろん作業っすよねー?」と、微妙にチャラいが、こういうキャラクターも悪くはない。

クラッチを操作するマスターシリンダーとスレーブシリンダー、クラッチホースは持ち込み交換、同時にフルードも交換。デスビキャップとローターはその場で注文して点検時交換といった、いわば定期交換に設定した部品のみ。総計で18万円程度になり「こんな感じっすか、今回の作業は?」「ま、そんなもんですわな」とメニューはほぼ決定。

台風19号の被害により、普段のドライブコースは軒並み通行止めとなっていて、山の中という性格からこのまま冬季通行止めのシーズンに入ってしまうので、今年の遠出は難しそう。当初の計画では、12月末に30万キロに突入するつもりだったが、現状ではいつごろか見通しが立たない。復旧工事の優先具合を考えれば、林道や酷道は後回しになることが殆ど。来シーズンの酷道遊びは、かなり厳しいものになるかもしれない。

カシオ G-SHOCK GW-M5610/3159の修理その3

昨日まではケースの洗浄から、内部の防水性の評価を行った。洗浄と防水性の結果は良好と判断できたので、さっそく組み立てていく。

ケースの洗浄のためにムーブメントを外すことになるが、そのときにソーラーセル…太陽電池にストレスを与えないよう、慎重に慎重に。

太陽電池はケースと一体

ケースに残る太陽電池。ムーブメントの外周部に装着されているのではなく、風防の裏側に組み込まれていた。太陽電池とケースは一体化しており、これで耐衝撃性を向上させると共に、薄く小さくするデザインすることが可能になる。

太陽電池の裏面には電気接点

太陽電池の裏側には電気接点がある。計測によれば、このサイズの太陽電池で発電電圧は4Vも出ている。カシオの腕時計だから3Vだろうと、3Vレンジで測ったら針が振り切ったので驚いたほど。太陽電池をケースに固定する金属リングを外すことで、ケースと太陽電池を分離することができそうだが、今回は深追いはしない。

ムーブメントの端子

ムーブメントには金色のスプリングがあって、ここで太陽電池の電気接点と繋がる。カシオのムーブメントによくある、細いスプリングがプラスチックのフレームに差し込まれているだけなので、飛ばしてしまうと探し出すことは困難になってしまう。ケースへの組み込みは細心の注意を払う。

ケース内にムーブメントを組み込む

ムーブメントのセット完了。ここまでくれば、G-SHOCKの電池交換作業と近いものになってくる。太陽電池で充電されることから、指定された電池を用いる。

電池ボックス部分の上部にある金色のコイルが、電波時計用の標準電波を受信するアンテナ。強制受信する際、時計の上部を外に向けて、窓際に置けと説明されている理由がここにある。

使用している二次電池はパナソニックCTL1616

電池ボックス部分に記載があるとおり、使用電池はCTL1616。公称電圧は2.3V、コバルトチタンリチウム二次電池(CTL系)というのが、正式名称とのこと。

ケースにバンドをセット

新しい電池をセットしたら、裏蓋を閉じる。続いてバンドをケースに組み込んで、腕時計として使えるように元に戻していく。

G-SHOCK GW-M5610組み立て完了

組み立て完了。電波時計の動作はOK。パワーセーブ機能を用いて、太陽電池が正常に発電しているかチェックを行い、返却までテストが続く。返却当日まで、もうしばらくお待ちくださいませ。

カシオ G-SHOCK GW-M5610/3159の修理その2

昨夜の時点で、バンド、ベゼルとケースを分離した。今日はケースを入念に洗浄する。まずは洗浄前のケースの状態から。

外装を外せば手垢まみれ

昨日も掲載した、洗浄前の様子。G-SHOCKのデザイン上、ケースに凹凸がとても多く、特徴的な構造から垢が非常に溜まりやすい。分解していくと、作業机の上が乾燥した垢で散らかることは、時計のオーバーホールあるあるといったところか。どんな時計でも、多かれ少なかれ垢が溜まっているもので、このG-SHOCKが特別汚いわけではない。

垢と石鹸の混合物

この溜まり具合。ケースへの固着やパッキンへの悪影響が無ければいいが。洗浄用の機械は持っていないので、ブラシなどを使って、手と指先の感触を頼りに、時間を掛けて丁寧に洗っていく。

洗浄後のケース

洗浄後のケース。ケースを覆っていた垢が落ちて、本来の黒いウレタンケースが戻ってきた。風防とケースの窪みに溜まった石鹸カスと垢を除去し、境目をハッキリとさせておく。時計に限らず、車、家電、機械類全てにおいて、部品と部品の境目や窪みをキッチリ磨き、キレイにしておくと精巧で整った印象を持たせることができる。

ケース側面もしっかり洗浄

垢で茶色になっていたケース側面についても、このとおり。手洗いだけに、乾燥、点検、再洗浄、乾燥…というループがしばらく続く。納得できる洗浄具合になって完全乾燥後、ケース内部の防水性を評価する。

カシオ G-SHOCK GW-M5610/3159の修理その1

今回持ち込まれた時計は、G-SHOCK GW-M5610だ。ORIGINシリーズで、最初期のデザインやコンセプトを受け継ぎ、現代向きにリファインされたモデル。いまどきの腕時計らしく、電波ソーラー仕様となっている。

G-SHOCK GW-M5610

症状としては、太陽光で充電してバッテリーインジケーターが正常でも、すぐにCHG(Charge)マークが点滅して、時計が止まってしまってリセットされてしまう。預かったその場で確認したところでは、昼休み中の充電にも関わらずCHGマークが点滅、日付や時間がリセットされていた。内蔵バッテリーが充電されていないとすれば、寿命だろうか。

縁の白化とガラス曇りの正体は?

液晶がどうも暗いが、電池切れの症状とは違った違和感がある。作業後に手を洗うときに時計本体も一緒に洗っていることを繰り返し、いわば石鹸コーティングによるものらしい。

石鹸の成分がガラス表面をガッチリとコーティングしてしまっており、これがガラスの曇りとして液晶が暗く見えている原因と考えられる。ガラスに石鹸分が付着して、太陽電池の効率低下を引き起こし、それで充電不良が多発している可能性もある。ベゼルとガラスの縁が白くなっているが、これは全て石鹸のカスらしい。

防水性や耐衝撃性がウリのG-SHOCKなので、風呂や温泉でも装着したまま浸かったり、このように洗剤等にも直接触れさせることは、けっこうありがちだったりする。ヘビーデューティーに使って、時計はどのようなダメージを受けるか。貴重なサンプルになりそうだ。

石鹸カスがガッチリ固着

G-SHOCKの裏蓋やバンドの溝といえば、手首の垢が溜まってしまう場所。この時計の場合は、石鹸カスが溜まっている。しかもガチガチに固着しており、軽くブラッシングした程度では除去できず。

外装を外せば手垢まみれ

調査や清掃のためにバンドを外し、ケースやムーブメントを分解していく。ベゼルを外すと、石鹸カスと垢の混合物が固着していた。各ボタンのパッキンは健全だろうか。清掃は簡易的な防水検査になるので、ここで判断できると思われる。

次第に状況が掴めてきたところで、まずは入念な清掃から。

警察多いね

即位礼正殿の儀の行われる日として、世間は休日。鉄道屋にそんなものはなく、今日も普通どおりの平日だ。さて、即位礼正殿の儀が始まった13時。昼休みをキャンセルにして業務を続けていて、ふと外を見たら晴れ間が広がっていた。朝から寒さと大雨のダブルパンチで、儀式の日で荒天かよ…と思っていたら、まさか雨が止んで青い空が見えてくるとは。これがジパングか。さすがに驚いた。

この日に向けて、皇居周辺だけでなく、羽田空港にも警察官が大勢居る。歩道には、ちょっとくたびれた顔をしながら、数十メートル間隔で機動隊が立哨しているような状況。そんな中に車を止めれば、怪しいやつだそれ行け!と言わんばかりに、一斉に駆け寄ってくる。「突然止まってどうしたの??」「どうもこうもねぇっすよ、こっちも仕事っすわ」「仕事!?」以下、事情説明。答えに窮する機動隊の心中を酌んで余計な負担にならぬよう、こちらも配慮。連中だって、全国各地から集められた応援部隊の可能性もあり、慣れない環境下での警戒活動は辛いだろう。羽田空港における、機動隊やSPからのお声掛けは一度や二度どころではなく、事情を話すと例外なく「あぁ困ったなこれ」という表情になるのがけっこう面白い。

都心へ向かう大規模な道路でも、怪しい車や人間がいないか、目を光らせている。…が、警察官も結局は人間で、特に若いやつになると、飽きや疲れが知らず知らずのうちに態度に出てきてしまう。そんな集中力と緊張感が途切れているときに、何か刺激を与えてやれば、気持ちもリフレッシュされる。そこで「おう!ご苦労!お疲れ!」なんて大きな声を掛けながら、ビシッと敬礼してやると、相手方も驚いた顔をしつつ、緩んだ態度を引き締め直すと共に、敬礼を返してくれる。というのも、警察官は敬礼を受けたときは、何人に対しても、必ず答礼を行わなければならないという義務があるため。

街中にも警戒中のパトカーが溢れている。直管マフラーと三段シートで固め、信号なんて一切無視するゾッキー氏たちも、鳴りを潜めてパトカーの後ろを大人しく走っていた。