他山の石1

今日はTwitterから、他力本願な記事。今週は、日本のどこかで2台ものEK9シビックRが事故で損傷していたようだ。1月20日発生、れぐあ@Legua_integrale氏のツイートから引用。

Civic crash 1

木の幹に巻きつくようにして、逆くの字状に大破したようだ。この破損具合からして、かなりのスピードだったと思われる。

1月23日発生、ろんどぺー@rondolb氏による目撃ツイートから引用。

Civic crash 2

中央分離帯に突っ込んで横転。フロントセクションがめくれているらしく、砕け散っている。ぱっと見て、BBSのホイールに見える。

同一車種が似たようなタイミングでクラッシュするなんて、不吉な出来事だ。来年度の任意保険は嵐の予感か。事故はモノ、時間、金を大きく失い、取り戻すことは容易ではない。他者を巻き込んだ場合は、関係者全てを不幸にする。今年は、EK4シビックSiRIIの自損事故から10年が経過する。この二件は他山の石として、気を引き締めて運転に臨みたい。

鈴木HA23Sアルト、事故報告書

事故…事故とは、思いがけず起こった悪いできごと。by広辞苑

というわけで、免許証の運転履歴上では事故にはならないが、私にとっては思いがけず起こった悪い出来事=事故そのものなので、記録を残す。

・現場:首都高湾岸線西行き、大井PA出口~大井南入口西行き方面
・時刻:12時ごろ
・天候:晴れ、気温は低いものの日差しが暖かく、無風
・路面:完全ドライ
・損害:タイヤ一本、ホイール本体は目視点検の限りでは異常なし

▼当該車両 鈴木HA23Sアルト
スズキ HA23S アルト
3ATで、走行のほとんどを3rd(ギア比1.000)でカバーするため、加速が鈍く燃費は良くない。


首都高湾岸線は西行き。東京港トンネルを抜けても、走行車線は速度が上がらず車間距離は詰まり気味。混雑した道路、慣れない軽自動車、自車の前後に大型トラックと、精神的に良くない条件が揃いすぎていた。たまらず、走行車線から追い越し車線へ移動し、車間距離が十分に開く東海JCTまで回避行動を開始。次第に流れは良くなるが、追い越し車線でも90km/h付近に留まり、NA660ccエンジンでも十分に走ることが出来た。大井PA付近で軽い尿意を感じたが、自宅まで我慢できると判断。引き続き、東海JCTを目指して追い越し車線をキープしていた。

大井PAの加速合流帯付近において、突然ゴゴゴゴ…という震えと振動音を耳にする。聞こえた次の瞬間、ドンッ!!という激しい破裂音と共に、フロントノーズが進行方向右側に沈み、ハンドルがガタガタと震えだした。下図状況図における1番がここ。咄嗟に「バーストした」と判断し、対向車線と隔てるガードレールに向かう車体(2番)を正し、今度は路側帯に向かって進路を変え始める(3番)。

バースト事故状況図
1:バースト 2:対向車線と隔てるガードレールに向かう車体 3:路側帯へ進路変更 4:路側帯で停止

追い越し車線で突然白煙を上げ、左右に大きくふらつき、ハザードを点灯させる車体を目撃した後方の他車たちは、若干ペースを落としたらしく、近づいてくる様子は無い。チャンス。何度も左側と後方を確認し、同時に「誰もいない!!」と大声で自らに言い聞かせつつ、暴れる車体を抑え込みながら強い減速で路側帯へ退避する。無事に路側帯に停止、後方確認しながら一旦車外に出て、フロントタイヤが砕け散っているのを確認する。そしてトランク内のスペアタイヤを確認する。止まったところが、大井南入口の料金所の真横で、従業員とすぐに目が合う。突然止まった車と、車内から出てくる私に気づき、手を払うようなしぐさ(あっちいけ)を見せる。

 従業員(以下、従):ダメだよぉ!止まっちゃ!!
 私:すみません、バーストです…
 従:バースト?パンクしたの?今連絡入れるから
 私:申し訳ないです…
 従:どこかにぶつけた?ケガない?
 私:大丈夫です…

料金所ブースからは連絡できないことが判明し、すぐ近くの非常電話から連絡するように指示される。収納箱を開けて、ピクトグラムで示された故障ボタンを押すと、道路管理センターに繋がった。非常電話から通報した時点で、現場の位置が特定されるシステムとなっている。

 管理センター(以下、管):故障ですか?どうされましたか?
 私:パンクです。派手にバーストしました
 管:わかりました。現場は大井PA出口ですね、すぐに隊員を向かわせます。車種とナンバーを教えて下さい
 私:スズキのアルトです。代車なので、ナンバーは分かりません
 管:わかりました。パンクしたタイヤはどうされます?
 私:交換します
 管:わかりました。最後にお名前をお願いします

交通管理隊が来るまで、代車を所有するショップに連絡を入れておいた。


緊急通報から15分ほどで、交通管理隊の黄色いパトカーが現場に到着。改めて状況を報告する。そして

 管:では、タイヤ交換して下さい
 私:ここで!?すぐ後ろのPAには入らないってことですね?
 管:はい!後方は見守ってますから

後方監視は隊員に任せ、すぐさまトランクからテンパータイヤを引っ張り出し、ジャッキアップしてタイヤを交換する。ジャッキアップしてタイヤ交換なんて、普段からやっていることだ。その最中、手際よく作業を進める私を見て…。

 管:早い…ずいぶん手馴れてますね?
 私:車趣味なんで
 管:最近、タイヤ交換できない人多くて、困ってるんですよ…
 私:なんとまぁ

隊員が到着し状況説明、それからタイヤ交換となって、10分も掛からずに終了。管理隊の人たちに何度も頭を下げて謝意を伝え、家路に着く。全てが終わった途端、猛烈な尿意と血だらけになっていた指先に気づいた。緊急事態でアドレナリンラッシュ状態だったらしく、尿意や負傷の痛みは全く感じていなかった。


バーストし、使い物にならなくなったタイヤがこれ。

バーストしたタイヤ

内部のカーカスコードが引きちぎれ、放射状に裂けている。その他のタイヤも細かいヒビだらけで、状態は決して良くない。空気圧はどのタイヤも正常値だ。借りる際の目視チェックでは、空気圧が極端に低くなっているようなことは無かった。バーストしたタイヤは駆動輪なので、テンパータイヤを履かせたままにしてはならない。正常なリアタイヤをフロントに付け直し、空いたリアにテンパータイヤを履かせておいた。

テンパータイヤは非駆動輪へ

少しでも走行安定性を確保するためテンパータイヤは、前輪駆動車ならリアタイヤに、後輪駆動車ならフロントタイヤに装着する。四輪駆動車の場合は、装着位置が指定されていることが多く、このことは必ずマニュアルに記載されている。駆動輪のタイヤを左右で違うものにすると、まず直進しなくなり、ミッションやデフギアに深刻なダメージを与え、最悪車両火災の可能性も。あくまで、修理できる場所まで走るための緊急用タイヤなので、常用できるほどの耐久力は無い。