新豊根ダムへ行く

過去に三度、佐久間ダムを訪れている。天竜川水系のダムと発電所は、自宅から往復すると走行距離が600km以上になり、オドメーターを回しやすいことから、訪れる機会が多い。佐久間ダムは佐久間発電所の一般水力発電用だけでなく、揚水式発電における下池としての役割もあり、上池となる新豊根ダムはまだ訪れていないことから、見に行くことにした。

浜松いなさJCTから三遠南信自動車道方面へ

新東名を西に進み、浜松いなさJCTから三遠南信自動車道方面へ行く。つい一週間前は、伊勢湾フェリーを見に行くために、浜松いなさJCTから引佐連絡路を経由し、三ケ日JCT方面に走っていた。長く辛いと感じていた静岡県の横断が、だんだん何も感じなくなってきた。あれ?もう浜松?みたいな状態になりつつある。

三遠南信自動車道を走る

将来的には、中央自動車道、新東名高速道路と接続する予定の三遠南信自動車道を北上する。少しずつ建設が進んでいるようだが、このあたりは地盤がとても脆く、特に青崩峠周辺の脆弱性は素人でも分かるほど。EK9が無事なうちに接続できるか見ものだ。

事前の地図調査によれば、最終目的地の新豊根ダムへ向かう前に、大島ダムと宇連ダムに立ち寄ることができるようだ。早朝出発で時間を確保し、これら二つのダムを経由することになった。

大島ダムの天端

まずは大島ダム。鳳来峡ICを出てすぐに到着する。完全に霧…というよりは雲の中で、展望は無理だった。

下流の減勢工を見る

下流側を見る。太陽が低かったことから、天端の影、そして天端上に立つ私の影まで雲に映っていた。

ダムカードはあるが、ここにはない

そして管理事務所に行くと、ダムカードはあるが、宇連ダムで渡す=ここにはないという謎の絵が。ダムマンガなる作品があることを知るのと同時に、女性キャラクターが動き回る作品が何においても確立する日本のサブカルチャー魂を実感。次の目的地は宇連ダムなので、ちょうど良かったかもしれない。

宇連ダムの天端

その宇連ダムは、大島ダムから車で20分程度。ここでも霧が掛かっており、展望はできず。『うれん』だと思っていたら『うれ』だった。案内看板や設備を記録撮影し、一休みしたら新豊根ダムに向かって出発。

R151を北上

新豊根ダムまではR151で豊根村方面へ北上し、途中の分岐からr428へ入る。新豊根ダムによって形成されたみどり湖をぐるりと回る必要がある。距離にして40kmと少々、一時間を要することになった。過去に訪問したことのある後輩に言わせれば「アクセスが極めて悪い」とのこと。どうやら間違いないらしい。

愛知県道428号でみどり湖を回る

r428は、どこか険道の雰囲気が漂ってくる。新豊根ダムに向かっているとき、道中に設置された温度計は3℃と低い表示だった。ところどころで『凍結注意』の看板が出ていたが、氷点下は下回っていないし、大丈夫だべーと油断したときのこと。日陰の右カーブに進入したところで、妙に黒光りした路面…?凍ってる!と気づいた瞬間にフロントタイヤのグリップが失われ、左側の壁面に向かって流れていくが、なんとか復帰して衝突回避。サーキットを走っていた経験が役に立った。

新豊根ダムに到着

路面凍結でスピンしながらも、最終目的地の新豊根ダムに到着。天端、展望台、通行止めになっているr429の大入トンネル手前といった、日陰部分はガッチリと凍っており、ロクでもない環境の中、走ってきたようだ。歩き回っていたら滑り、踏みとどまって転ぶことを防ぐなんて何度やったか。

アーチダムならではの、反り返った形状が興味深い。この形式が採用できるのは、強固な基礎岩盤が必須条件だそうで。岩盤が強かったからアーチダムでの新豊根ダムが成立し、ここから東側の山を越えれば佐久間ダムがあり、さらに東側には脆い地盤のR152…中央構造線がある。僅かな範囲で、岩盤の強弱がまるで異なる土地が連なっている。地質学に強ければ、このあたり一帯の実地調査を繰り返していたに違いない。

会社提出用のダムカード

入手したダムカードは3枚。家に置いておくと捨てるので、会社に置いてある共有カードホルダー内にて保管する。下池の佐久間ダムに対し、ペアとなる上池の新豊根ダムに訪れたことで本日の目的は達成し、帰宅開始。日陰の路面凍結は続いており、ビビリミッター発動。慎重な運転でr428から脱してR151の三遠南信自動車道に向かい、新東名に入れば一安心だ。総走行距離は620km。