カブ主

某副社長が二輪の世界にも飛び込み、その愛車がホンダが誇る世界最強のバイク、スーパーカブだ。比較的近所に住んでいることもあって、さっそく見せてもらうことになった。

EK9とMD90

このスーパーカブはただのカブではなく、MD90という型式を持つ。MD90といえば航空機、リアエンジンの旧ダグラス機が思い浮かぶところだが、カブでのMD90はメイル・デリバリー、通称郵政カブとも言われ、郵便局員が乗っているあのスーパーカブだったりする。経年による用途廃止で中古市場に放出され車体で、見つけて即購入してきたとのこと。あちこちに郵便配達用の装備が残っており、副社長、私共々かつては郵便局で配達バイトをやっていた身なので、とても懐かしい気分に浸る。エンジンの軽快さと素直な操縦性能はホンダ車そのもので、あっという間に一般道法定最高速度まで達し、高い車齢ながらも衰えはあまり感じられない(私の限定中型免許では、このバイクは公道での運転は不可能)。その高い車齢からくる、ミッションや電装系統が若干お疲れ気味なのも、ホンダ車ならでは。

スーパーカブのメンテナンス本を入手しており、基本作業となるレッグシールドの脱着方法の確認やエンジンの簡易点検となった。私も初めてのバイクいじりとなったが、組み方や基本構造は四輪に似た部分があり、ホンダ車乗りなら融通が利きやすいらしい。副社長もいじっているうちに、一つひとつの部品や構造が分かり始め、どこか近づき難かった機械としてのバイクとの距離感が縮んだらしく、いじることの面白さを実感してくれたようだ。

MD90点検中

外せるところは一通り外し、経年劣化で傷んだ部分を見つけ出しながら、今後のリフレッシュの方向性を考えてもらう。旅先でも故障知らずで走り回って無事に帰巣できて、そして安全確保にも直結してくる。赤い郵政カブだけあって、耐久性は通常の3倍…というのは、完全な冗談と切り捨てる話ではない気がする。車体の状態は悪くないことから、不具合を修理したら、今度は別のところの修理に追われるというような、もぐら叩きに陥ることはなさそう。

ハマる人はとことんハマるのが、スーパーカブ。その理由は様々だろうが、機械いじりが趣味の人間としては、自転車に近いシンプルな構造と個々の部品が大きく、手を付けやすかったというが大きなウエイトを占めていた。副社長だけでなく、他の二輪乗りが「絶対にハマるから早く二輪の免許を取れ」と異口同音に言ってくる意味がよく分かった。ただ、二輪の免許を取るにも、あと1000日ほどは謹慎しないといけないのが辛いところだ。

初めてのバイクいじりで、とても楽しい一日となった。ありがとうございました。お大事に。