人類初の月への有人宇宙飛行計画となる、アポロ計画。飛行から帰還した宇宙船は、アメリカ各地の博物館に展示されており、実機をぜひ見たいところだが、超えなければならない壁はたくさんあるわけで。
…が、ここ日本でもアポロ宇宙船が展示されている情報をキャッチ。長野県の八ヶ岳自然文化園で公開されており、しかも船内に入ることもできる。長野なんて庭、近所、ドライブコースだ!これは行くしかない!とさっそく出向くことに。

信州限定のアポロチョコレートと、展示されているアポロ宇宙船。アポロチョコレートのデザインは、この宇宙船をイメージして作られたそうだ。チョコ本体は、ちょうど宇宙船でいうところの耐熱シールド部分にあたるのだろう。

宇宙船内部に搭乗する。このとき、私は月着陸船操縦士席に座って(寝転んで)おり、写真下側が船体の底部となる。

▲画像はNASAより引用。
こんな具合。RIGHT SIDE、図の中央部分に描かれている、歯科の治療台のような寝椅子に収まって撮影。打ち上げのときは背中側から押されるようにして上昇し、大気圏再突入のときは、背中を地球に向けて突っ込んでいく。その乗り心地については…
アポロ8号の発射から数分の間に、ボーマン、ラベル、アンダーズは早くも噂が正しかったことに気付いた───苦痛なく乗れるロケットだという噂どおり、大いに身体が楽だった。「第一段も非常にスムーズだったが、こいつはもっとスムーズだぞ!」と上昇の途中でボーマンが嬉しそうに叫んだ。そのとき、すでにサターンの巨大なF-1エンジンが燃焼を終え、ずっと小型のJ-2エンジンに切り替わっていた。
アポロ13(J・ラベル/J・クルーガー、河合裕=訳)80頁より引用
とのことだ。
3人の乗員が月へ向かい、地球へ帰ってくる。飛行期間は一週間以上、この6立方メートルの空間内で、食事、睡眠、排泄全てをこなさなければならず、プライバシーなんてものは一切存在しない。強靭な精神力が伴っていないと達成できない、非常に困難な任務だったことが窺い知れる。

ここで展示されているアポロ宇宙船は、NASAがメーカー(ロックウェル・インターナショナル)に製作を依頼して作られた、エンジニアリングモデルの初号機。実際に飛行した量産機と全く同じとされるが、試作品であるためか、13号での爆発事故のきっかけとなる、酸素タンクを撹拌させるファンのスイッチが存在しなかった。
映画アポロ13の撮影用セットを見物しているような感覚もあった。映画内で出てくるシーンは、これのことだったのか!と振り返ることを忘れずに行う。狭いながらも心地いい空間の船内を満足するまで楽しみ、船内見物だけで一時間近く過ごしていたのだった。
総走行距離は461km、総合燃費は17.7km/L。山越えコースがメイン、エンジンは8,400rpmまでキッチリ回し、市街地渋滞に巻き込まれ、ついでにエアコンも使用。悪条件揃いでこの燃費なら、十分良好な数値だろう。