自転車には、防犯登録制度というよく分からない制度がある。自転車を買うと、手数料として数百円が徴収され、登録地によって多少異なるものの、ナンバーが印刷されたステッカーをフレームに貼られる。
デザインに統一感のあるフレームに、ダサいステッカーを貼られると気になる人もいるらしく、目立たない部分に貼るパターンもあるとか。普段は意識することのないこのステッカー。運悪く機嫌の悪い(?)警察官に絡まれると、以下のようなやり取りが発生する。
警:ちょっとすいませんねー。防犯登録のステッカー見せてくれます?
私:あー?ここにありますが何かー?
警:照会願います…番号は…(無線)。あ、身分証明するものありますか?名前分かればOKなんですけど。
私:名前?ほれ(名前の記載されたものならなんでもよし)
警:OKです。…照会…名前……OKですね。ご協力感謝します。
私:あい、どーも。ご苦労さんでした。
という具合だ。ここでようやくあのステッカーの存在意義を知る。記載されたナンバーから、所有者がしっかりと割り出され、登録されていることが分かる。
私が乗っている自転車はランドナーであり、ぱっと見ではレトロなデザインをしている。そんなレトロな自転車が現役で走っていることが怪しく見えるのか、この照会を食らったことは数知れず…。
(車道走ってて、パトカーの中からいきなり停止命令を出して、照会後に「歩道走れ」は無い。)
ところが。このナンバーに関するデータは、遅かれ早かれ消去されるらしい。それがどのくらいの期間かは、都道府県によって異なるようだ。数年で消されるところもあれば、消去せず残るところもあるようだが。
データが消えたなら再登録するとして、自転車屋はこの手の作業を嫌がるようだ。他店で購入した自転車は登録しないだとか、買ったことを証明するものがないとダメだとか、あれこれ理由を付けて拒否する。それならもういいとなり、現在に至る。
そんな時限付きで、再登録もスムーズにいかないデータに意味はあるのか。さらに怪しいのが、あの手数料の行方。徴収した金額が、どのように使われているのかは不明だという。自転車事故の救済に使われるのなら、まだ納得はいくが。どうせ、巡りに巡って誰かの財布の中に入るのだろう。






