所属組織の副社長が2ストのバイクのメンテナンスに精を出しているようで、最新状況が伝えられる度にええなぁと思っていた。
機械いじりの類はEK9シビックRや時計を主体に、現在は休止中ながらもエンジンRCカーも含まれてくるが。

そのエンジンRCカー用のエンジンがコレ。2.1ccの排気量で、このサイズで2スト。その日の気温や走行パターン、使用燃料に応じてニードルセッティングやプラグを変えていかないと、まともに走らない。
シビックRのリフレッシュ作業が落ち着きつつあり、それでも何か機械いじりをしたいと思っていた。やはりエンジンネタがいい。それこそ副社長のバイクみたいに2ストであれば、より理解が深まる。そんなところに、エンジンを使った道具があることを知り、これだ!とさっそく引き取ってくる。

新たな機械いじり趣味の一環として使われることになったのが、ホンダの発電機 EX300 hippoだ。エンジンは2ストで34.4ccの排気量、発電機の定格出力は300VAとささやかなもの。ホンダエンジン、二機目が編入された。
EX300シリーズとしては、前期型と後期型で使用燃料に大きな違いがある。前期型は燃料とオイルの混合比が50:1、入手したのは後期型で100:1になる。前期と後期で仕様を大きく変えるのは車やバイクだけでないようで、このような汎用機械でも行ってくるとは、ホンダらしい部分か。
…2ストの混合燃料とは、実は初めてのこと。中学生の技術科以来のハナシで、確か正規学習はしておらず自習で終わった内容だ。ホームセンターの農作業コーナーやオートバックスあたりに、2スト用オイルなんて陳列されているだろうか。
先ほどからチャプチャプと音がするので、慎重に燃料タンクのキャップを開けてみると、満タン状態のガソリンが…。「動作確認はした」とは言っていたが、どのような比率の混合燃料なのか分からず、現状では使える燃料ではない。ガソリンだけを入れて始動させ動作確認が取れた、リコイルスターターを引いて戻すことができたので動作確認は取れた…いろいろな可能性が思い浮かぶが、まだ始動する状況ではないので、まずは燃料を抜く手段からか。

電源部を見る。出力は交流100Vだけでなく、バッテリー充電用として直流12Vも備わる二系統。二つのコンセント共々、使用を繰り返せば傷が入っていくが、その傷はやけに少ない。特に直流側は使った痕跡がなく、プラグやワニクチ端子のメッキに損傷がない。あまり使っていないのでは?と思うコンディション。

プラグを外してみると、見事なかぶり状態に唖然。インジェクションとは違い、キャブレターを使った機械的な制御が行われているので、ここまでプラグが汚れていれば、燃料系統に何かしらのトラブルを抱えていても不思議ではない。使用プラグ(NGK:BMR6A)は現在でも販売されており、交換は問題なし。

続いて吸気側、エアクリーナーのエレメントをチェック。見た目からして崩壊しているのが分かり、指を突っ込んでみたらボロボロに崩れて落下。破片をダクト内に落とさないよう、慎重につまみ出していく。新しい純正エレメントは見つかったので、こちらも問題は無さそうだ。
油汚れや外装の傷みは少ないが、エアクリーナーの崩壊状態とプラグの汚損から、使用時間は短いがメンテナンスは殆どされていなかったと考えられる。

エアクリーナーのダクトから、キャブのチョークバルブを見る。スロットルバルブと違い、普段は開いているのが正規。エンジンが冷えているときには、このバルブを閉じる。すると空気量が減る分、相対的に燃料が濃くなり、始動性が良くなるそうだ。完全にインジェクション世代なので、キャブやチョークの構造なんて、全く知らない。なに、メインジェット、スロージェットって?

側面にあるエンジンレバーをチョーク位置にすると、このようにバルブが閉じる。チョークバルブそのものは機能していることは分かった。
同梱されていた保証書には、購入年は1996年と記載されており、24年モノとなる。経年機であることは間違いないので、損傷した部品は交換するとして、最終的には正常復帰を目指すことになる。となれば、純正部品はどこで入手すればいいのか。キャブ一つにしても、オーバーホールはどうやるのか。課題が多い分、長期的に遊べるネタになることは確実。
黒い外装が、カバに見えるからhippo(ヒッポではなくヒポ)とあだ名がつけられたそうだ。