電波時計のクリーニングメンテナンスその3

昨日、交換用の純正バンドを注文。締め切り時間前だったらしく即日発送となり、今日付けで到着していた。翌日到着に大助かり…となるが、その背後では配達のために大勢の人が夜を徹して働いていることも事実。

開封前に現物をチェックし、異常が無いことを確認出来たらさっそく時計への装着作業を開始する。

カシオ純正バンド

カシオ純正バンド。よく見るとバネ棒もセットされている。ちょうどバネ棒の歪みが見つかり、手元の汎用品を使うところだったので、ここも純正品で統一できることになった。

新品バンドを装着したところ

新品バンドを装着し、腕時計本来の姿に戻った。純正バンドの裏面、手首と接する部分には合皮が縫い合わされ、本来は耐久性が確保されている。ただ、使った後にはしっかり拭いておかないと、凄まじいニオイを発するようになって、短期間でダメになってしまう恐れがある。扱いにはちょっとした気遣いが必要な、皮バンド。

これで電波時計のクリーニングメンテナンスは完了。バネ棒外しが折れてしまい、代替品を買わなければ。

電波時計のクリーニングメンテナンスその2

4連休からの5連勤で、どうも体が参ってしまったようだ。昨晩からは、体調が悪化するときの不快感が続いていた。これまでの経験から、本格的にダウンする瀬戸際に立たされているので、今日一日は大事をとって涼しい部屋で体を休めておくことにする。

ただ黙って過ごすくらいなら、時計のメンテナンスを続けることにして、まずはケースからムーブメントを取り出しておく。

電波時計のムーブメント

取り出したムーブメント。電波時計なので、ムーブメントの上部を占める大きなアンテナが目立つ。また、駆動用電池は充電式で、その発電は文字板の太陽電池から。今回はムーブメントには全くのノータッチなので、ホルダーに収めて伏せ瓶の中に片付けておく。

残ったケースは一旦閉じて、水洗い、簡易防水検査、垢由来の汚れをクリーニング…といういつもの流れ。傷だらけになった風防は、耐水ペーパーとコンパウンドを使って研磨。番手を段階的に上げていく流れは、車のキズ研磨、プラモやアクリル工作の仕上げ工程と全く同じ。

風防の研磨完了

いきなりの完成図になるが、キレイな風防に戻った。文字板上の数字、液晶画面の表示具合がシャープになり、見た目の悪さも大幅に改善。

風防のキズ状況

こちらが作業前。どう扱えば、風防がここまで傷だらけになるのか。

ケースのクリーニング完了

ケースに付着していた汚れもすっかり落とした。時計本体のクリーニングメンテナンスはこれで完了。

次はバンドの手配。この時計の実売価格は9,000円もしない。そこにカシオ純正バンドは5,000円近くすることが判明し、そこまでの費用を掛けてまで直すものなのか?と疑問を抱く。実質、使い捨て時計のようなものか。時刻合わせやソーラー時計で、全く手間のかからない点が気に入っており、使用継続。純正バンドの手配を続けることになった。

電波時計のクリーニングメンテナンスその1

今日の時計メンテナンスは、カシオの電波時計WVA-M630だ。

カシオwave ceptor WVA-M630

長年の使用でバンドの遊環がなくなってしまい、そのバンドについてもボロボロに損傷。基本的には交換対応となる。

風防のキズ状況

風防は細かい傷に覆われ、透明度が低下。プラスチック製なので、研磨すれば透明度は復活する。

手首の垢汚れ状況

手首と直接接する裏蓋周辺は、このように垢由来の汚れがビッシリと付着。さすがにこのままで水洗いはできないので、いつもどおりに分解してケースとムーブメントを分離。ケース単体で洗浄することになりそうか。

目標精度達成

預かっているセイコー38クォーツの調整は続く。

回路ブロックの移植準備を始めた途端に調子が良くなり、それならばとラストチャンスと称して精度を追い詰めてみる。トリマコンデンサを微調整して、精度を24時間で1秒以下の誤差に収めるのが目標。非常にシビアで、トリマコンデンサにマイナスドライバが触れただけで精度が変わってしまう点は、機械式腕時計と全く変わらない。

トリマコンデンサの動かし具合による精度の変化をようやく掴み、電波時計との誤差が殆ど無くなったのが昨夜。今日になっても電波時計と同じ運針を続いており、しばらくは見守り続ける段階。

セイコー クォーツ 3862 QR

オーバーホールを経て、復活したのが2017年。運針し続けている以上は、将来的に再び分解整備をすることになる。注油用のオイルが減りつつあり、そういえばベンジンやエタノールも残りわずか。近所の薬局が潰れてしまい、これら薬剤の入手が少々面倒になった。開拓しておかないと。

意思や魂があるんかいな?

昨日書いた、遅れ気味38クォーツの回路ブロックネタの続き。

記事を書いた後、ひとまず部品取り38クォーツから回路ブロックを取り出しておき、問題が起きればすぐに移植できるようにスタンバイしておく。勢いで完全にバラバラにしてみて、部品チェックを行わない分解ならば、15分足らずで解体された。続いて、預かっている38クォーツについても、移植作業に向けて各種工具を並べ、部品トレイや伏せ瓶も用意。

ここまでやって、さて38クォーツの様子を見ると、24時間で2秒の進み具合に変わっている…。おいっ、昨日まで数秒単位で遅れていたのに、移植手術を決めた途端に調子良くなりやがって!病院に行こうとすると治るようなものか、それとも時計としてのコア部分が変わってしまうことで「オ…オレがオレじゃなくなる!!」と魔人ブウのような拒否反応を示したのか。

時計に限らず、手元の機械類はこの傾向があるから修理期間が長くなることが多い。その代表格がシビックRで、エンジンオイルの消費が増えてきて、そろそろオーバーホールやエンジン載せ替えも視野に入れなければならないか?と決めて資金繰りに目途を付けると、途端に落ち着いて今に至る。部屋の空気を循環している扇風機についても、モーターを交換しようとしたら異音が収まって静かになる。機械に意思や魂があるとは思っていないが、重整備をやろうとすると調子を取り戻していくことは、昔からけっこうある。

機械式腕時計なら24時間で2秒の進みは、クロノメーター規格レベルの精度になるが、クォーツ式腕時計では大問題な精度。移植手術に驚いたコア部分が好調なうちに、精度の微調整を続けることになった。目標は24時間で進みは1秒以内。

この先、直るのか

7月2日に電池交換で預かったセイコー38クォーツQRだが、現在も部屋に置かれたままになっている。電池交換後、運針そのものは元に戻って、この時点では「派手な遅れはない」と文中にも記載していたとおりに、返却準備を開始したのだが。

電池交換が終わってから9時間が経過した翌朝。梱包時の最終確認で、電波時計よりも2分も遅れていて、いやいやいやちょっと待てぃ!と返却準備は中止。そのまま状況調査が続いて今に至る。まるで退院直前になって体調の悪化が確認され、泣く泣く入院期間延長になった患者のような。

かつての返却前作業のように、一日ペースでトリマコンデンサを操作して精度調整を繰り返しているが、遅れは解消できずに毎日数秒単位で遅れる。考えられる不調の可能性としては、歯車関係の油切れ、磁気帯び、電子回路の不良。原因が複数考えられるので、早急な返却を考えずに一つひとつのチェックを続けている。

電子回路の不良については、代替手段として部品取り38クォーツから、オリジナルの回路ブロックを再登用する案。

32,768Hz仕様のセイコー38

遅れの原因を調査中のセイコー38クォーツQRの回路ブロック。赤い丸で囲った小さな水晶は、32,768Hz仕様の高周波数タイプ。

16,384Hz仕様のセイコー38

対し、オリジナルの回路ブロックでは大きな水晶が横たわり、周波数は半分に落ちて16,384Hzとなっている。しかもトリマコンデンサによる精度調整はできず、この回路ブロックも不調であれば「詰み」になってしまう。

文字板の塗装は落ちていて、針を脱着すればそれだけ緩みやすくなり、1970年代のオールドクォーツだけにオーバーホールが逆にストレスになることがあり、どこまでやるか。判断が難しい。

カシオ G-SHOCK GA-100CF/5081の電池交換

カシオ G-SHOCK GA-100CF/5081の電池交換を依頼され、さっそく作業スタート。

カシオ G-SHOCK GA-100CF/5081

いつもどおり、外観チェックから。2014年モデルで、7年が経過。日常的に使われている時計だけあって加水分解の兆しはなく、ひび割れや欠けもない。

バンドの汚れ

長年使われたことで、ケースやバンドには手首の垢由来の汚れがたっぷりと付着。電池交換を行いつつ、この積もった汚れのクリーニングの除去が主体になりそうか。ケースやバンドは取り外して、一つひとつに洗浄していく。

電池はCR1220

電池はコイン形リチウム電池のCR1220を一つ使う。電池固定用金具の片方を地板から丁寧に外し、旧電池を取り出して、新品電池を装着する。固定用金具は完全に外す必要はなく、まして時計修理における『パワープレイ』とは、禁じ手の一種。

この手の作業時は、呼吸を止めて指先にブレがでないよう、極端に作業速度は落ちる。同時に状態判定や異常箇所をチェックしながら進めるため、裏蓋を開けるまでに一時間近く掛かることも少なくはない。

バンドクリーニング完了

分解していたケースやバンドは全て洗浄し終えて、組み立てていく。手垢由来の汚れがなくなって、引き締まった黒さが戻ってきた。

時計を合わせて作業完了

最後に時計を合わせて作業完了。電池交換及びクリーニングする前と比べても、随分と印象が良くなった。ご依頼、ありがとうございました。

定格より長寿命?

電池が切れた腕時計は、なるべく早いうちに電池交換をしておき、使わなくても動かし続けておく。こうすることで精密機械として、好調なコンディションを維持できる。

今回、電池切れによる電池交換の依頼は、セイコー38クォーツ。当サイトではお馴染みのモデルで、前回の電池交換は2019年4月8日。1970年代のクォーツ腕時計だけあって『燃費』は非常に悪く、セイコーでの定格電池寿命は約1年。回路ブロックがアップデートされた後期モデルとはいえ、1年と2年の差は極めて大きく、ここまで寿命が延びている理由は本当にナゾだ。

38クォーツ電池交換中

裏蓋には、2019-4-8と電池交換日を記載していた。電池は今までと同じmaxellのSR44SWを使用しており、この先キッチリ2年耐えれば、次はセイコー純正のSB-A9を使って様子を見るとしようか。

電池の定格寿命よりもはるかに長く持っており、派手な遅れは起きていないので、当面はオーバーホールの必要性は無いと判断している。

カシオから帰宅

電池交換だけでなく、防水検査も併せて行われたPROTREK PRT-71/2356が無事に帰宅。

PROTREK PRT-71/2356

2019年7月、外装部分は自前でクリーニングし、それ以降はキレイな状態を保っているので、見た目は変わらず。清掃前の垢まみれで電池交換依頼を出せば、同時にクリーニングも行われるのだろうか。もしそうなら、見違えるほど美しくなった感動を抱いたかもしれない。

同封されている修理明細書とWeb上に表示された内容は殆ど同じ。電池交換と防水検査で3,000円となっており、ここに電池代が含まれているのかデンチ項目は0円表示。もう一つ気になるのがOリングで、こちらも0円表示。

電池代が、先の3,000円の中に含まれているもパターンと同じと考えれば、Oリング代も含まれていることになる。 それとも再使用しているために、部品代として計上されなかったことで0円表示となっているのか。 こちらについては、サポートセンターに改めて問い合わせのメールを送っておく。

→5月6日追記、カシオから返信あり。

この3,000円とは、電池交換、Oリング、防水検査、工賃をセットした定額料金になっていて、それで0円表示になっていたそうだ。Oリングは部品状態によって交換か否かを判定され、このPRT-71については「新しいOリングに交換しての返却」ということだった。サイズが他機種と共通品だった可能性もあるが、今もPRT-71用の新品Oリングが存在することに驚く。経年問題を解決できて助かった。

今年中に処理しなければならない計画や課題が妙に多く、その中の一つがこの電池交換ネタ。なにかと時間が限られている部分もあったりするので、片付けられるものは片っ端から処理して、心身共に余裕を持たせておかないと。

修理センター出発

あまりにも古い腕時計ゆえ、修理サポートは打ち切られつつも、電池交換だけなら対応可能となっていることが判明したPROTREK PRT-71/2356。

さっそく申し込み、カシオ公式の時計梱包キットを借りたのが4月20日。レンタル料が300円掛かり、再使用を重ねているためかけっこうボロボロというレポートを書いた。

勤務日の都合から、発送は4月25日。修理センターが東京の武蔵村山市にあるので、翌日には到着するようになっていた。Web上で表示される修理ステータスから、到着した26日の時点で即電池交換作業が始まっていたらしく、いきなり『修理中』となる。

この調子ならすぐに返送が開始されるかもしれない、GWの連休前には終わるだろうと踏んでいたら、予想通り。今日の午後便で返送されることになった。

カシオのWebページ上の修理ステータス表示例

その他、どのような作業を行ったのか報告項目も掲載されている。

カシオ修理センターでの作業無内容

電池交換は当然として、最も重要視していた防水検査についてもOKの表示が出た。山登りするわけではなく、アウトドア等のフィールドギアとして使うこともなく、加水分解のサンプルとして扱いつつも、どこかで使うかもしれない。使う可能性がある以上は、防水機能は最低限でもあったほうが都合が良く、合格判定ならば故障リスクを少しでも抑えることができる。

電池交換作業料に、送料や代引き手数料を含めて4,565円と決して安くはない総費用となった。高度計があるので、峠道を走り回るときには役に立つことが多い。参考計器として使える以上は、外遊びのときに持ち出すのもあり。