カジュアルウォッチの電池交換

「DIESELの時計なんだけど、電池交換できる?」という依頼で持ち込まれた、カジュアルウォッチ。DIESEL DZ-4338 クロノグラフだ。DIESELの時計の電池交換は、これで二度目。今回はクロノグラフ仕様なので、中身が気になるところ。

DIESEL DZ-4338

モチーフは、戦闘機のコックピットとのこと。黒い文字板に金色のツートンカラーは、50mmオーバーのケースサイズも相まって妙な迫力があり「メリケンサックか?これ…」と口にしたほど。裏蓋はスクリューバック式で慣れたものだが、ケースサイズが大きすぎて固定器に収めることができず、開封には若干苦労させられた。今後のことを考えると、超大型時計用の固定器を購入したほうが良さそうか。

中身はセイコーインスツルVD57B

ムーブメントはSII…セイコーインスルツ VD57Bだった。過去に同系列のムーブメントをいじっていた経験から、見慣れたムーブメントで一安心。電池寿命は2年、月差±20秒の精度は一般的なクォーツ時計らしい性能だ。オーバーホールは行わないので、新しい電池(SR920SW)をセットして動作することを確認したら、ケースの手入れを行う。

簡易清掃後の乾燥タイム

長年使い込んだおかげで、垢由来の汚れやタバコの煙による汚れが蓄積していた。ケース部分はクロノグラフボタンのパッキンがないため、アルコールによる拭き掃除で簡易清掃に留めておく。ブレスは水洗いして、粉塵が落ちれば清掃完了。汚れていた時計が、キレイさっぱり仕上がると非常に気分がいい。

乾燥したら、組み立て。クロノグラフの0点調整を行い、動作チェックを繰り返す。ストップウォッチ機能の運針が独特で、12時付近の1/10秒計が動くのは最初の1分まで。その後、ストップボタンを押すたびに表示は行うので、内部計測は続いている。6時付近の60秒計、9時付近の60分計に至っては、リセット動作をすると逆回転を行って0に戻っていくのが面白い。全ての動作に異常はなく、再び使えるようになった。

GSの電池交換と簡易点検

「ずっと止まったままだけど、普段から使えるようにしたい」ということで、私のところに持ち込まれたのがグランドセイコーの腕時計だ。今回は電池交換の依頼だけだが、製造から四半世紀を越えた時計となることから、簡易的な点検も同時に行っておく。

1989年製の8N65-8000

シリアルナンバーから、1989年10月製造のものだった。とても美しい文字板で、グランドセイコー特有のバーインデックスの強い輝きはばっちり健在しつつも、針は全体的に薄くて細く、時計全体が小さな印象を抱く。これは内部のモーターの出力が弱かったため。

裏蓋をオープン、金色の防磁プレートが目立つ

前回の電池交換が街の時計屋だったらしく、裏蓋の向きが逆だった。開け口が竜頭側にあって、勢いで破壊しないように慎重に開放する。裏蓋の次に防磁プレートを外せば、ムーブメント本体とご対面だ。竜頭を外し、ケースからムーブメントを抜いてガラス内側と文字板の清掃を行う。

僅かばかりの錆を発見

文字板の裏側に、僅かばかりの錆を発見した。ここは竜頭の巻き真が通り、ケースを貫通して外気と接する部分だ。オーバーホールを怠り、気密状態があまり良くなかったことから汗や水分が入ってしまい、錆びてしまっている。38クォーツの経験から、積み重なった錆だけを摘み取るだけに留めておく。

Cal.8N65

電池をセットする前に、金色に輝くCal.8N65を見る。年差±10秒を誇る、超高精度ムーブメント。その一方で、高級ラインではない一般タイプのムーブメントと似たり寄ったりな石数に、小さな電池の内蔵に留まっており、厳しい意見を食らったという過去の話が頷ける。1980年末から90年代初頭に掛けてのセイコーは、失われてしまったグランドセイコー本来の姿を取り戻すため、模索し続けていた時代だった。グランドセイコーらしさを誇る、大きな針とカレンダーを搭載した後継機、Cal.9F83が登場するのは1993年のこと。

長年使い込み、オーバーホールを行っていなかった関係で、文字板内に手垢由来のゴミやホコリが混入しており、分解して可能な限り清掃した。錆まで発生していることから、3年後の電池交換のタイミングで、メーカーでのオーバーホールを申し込んだほうが良さそう。古い時計でもオーバーホールを受け付けてくれるのが、高級ラインの強み。

応急点検を

後輩から「ブレスが切れてしまったんです」ということで、腕時計の点検依頼。ブレスはバネ棒の折れだったが、それ以上に目を引いたのが文字板の様子。運針も安定していない。

Charles Vögele CV-7961

こんな具合。インデックスの装飾が飛び散っており、預かった時点では針に絡んでいた。時計を軽く振って、各針から装飾を飛ばしておく。目視点検では針が振れながら運針していたので、嫌な予感がする。ブレスが切れたときの状況を改めて詳しく聞いてみると「落としました」ということで、最悪の状況だ。針の振れは軸から取れていることを示しており、キャリバーのダメージが気になるところ。

文字板にはCharles Vögeleというブランド名、裏蓋にはCV-7961という型番があった。10 YEAR BATTERYとはずいぶん長持ちする駆動系のようで、いったいどういうものなのか。

中身はミヨタ2S65

裏蓋を開いてキャリバーを取り出すと、インデックスの装飾と針が脱落。慌てず騒がず、竜頭をゆっくり回して引っかかりや変な感触、抵抗感がないかチェック…異常なし。カレンダーの切り替えも正常だったことから、グランドセイコーのように、0時を少々過ぎたあたりで日付が変わるように針を再セットする。キャリバーと同サイズの電池(CR2012)が収められており、これは確かに長持ちする。キャリバーの刻印からMIYOTA 2S65と分かった。

装飾除去完了

後輩からは「装飾パーツがまた落ちたら嫌だし、全部取っちゃってください」ということで、指示どおりに装飾を除去する。インデックスからキラキラした装飾がなくなったことで、ダイバーズウォッチ風の印象が強くなり、むしろ違和感がなくなった。返却は来週中ごろになるので、それまでは連続運針させて精度と落下によるダメージがないか、チェック作業が続く。

重たい左腕

左腕につけているスピードマスターだけでなく、さらにスピードマスターを装着すると。

スピマスxスピマス

こうなる。左側がスピードマスタープロフェッショナル、右側がスピードマスターデイト。ケースサイズは2mmの違いで大した差はないように見えて、だいぶ異なる印象を抱く。40mmあるスピードマスターデイトだが、並べてみると小さく見える不思議。クロノメーター規格に適合したモデルのため、普段でも実用性がある。

スピマスxスピマスxグランドセイコー

先輩が乗じてきて、グランドセイコーも装着させてもらう。グランドセイコーの名物、スプリングドライブモデルで、スイープ運針で最もスムーズな挙動を示している。さすがに腕に巻けず、手にするだけになったが、ザ・スウォッチ・グループの創業者のニコラス・G・ハイエック氏の左腕みたいな状態になって感激モノ。同時に、左腕に掛かる金額が三桁を越えており、緊張することにもなったが。「ヤツの左腕を切り落とせ!」なんて声も出てきて、集合写真ネタはお開き。

職場内においては、時計ブームが起きているところで、すっかり楽しませてもらっている。私は臨時の時計屋みたいなことをやっており、電池交換から微調整支援まで、やれることは何でもやっているところ。

現役復帰ならず…

部品取り目的のジャンク品だったものが、修理を経て現役復帰…なんて結果は、幻想に終わった。もしかしたら…?と修理に挑んでみたセイコー38クォーツQRは、今回は復帰を諦めて元通りに部品取りとして、今後に備えることになった。昨日も、出勤前と帰宅後にずっと時計に向き合っており、今日になってスムーズな運針ができない原因がようやく判明することになった。

四番車のホゾが曲がっていた

運針しない症状として、裏ブタ上(=裏返し)にしている状態では運針するが、文字板を上にすると運針しなくなってしまう。どうやら四番車の軸…というよりホゾが僅かに曲がっているらしく、文字板上にしたとき軸受けとなる受石(人工ルビー)に強く当たってブレーキが掛かったようになり、運針が止まるようだ。その他にも歯車の摩耗が起きているのか、竜頭を操作すると全ての針がブルブルと動いて常に位置ズレを起こす。0時と6時で均等に重なるように針を打ち込んでも、竜頭に触れば二度と揃わなくなる。

2,000円で仕入れてきた時計だけに、散々な状態だった。部品取りとして使えるものといえば、文字板、針、コイルや回路ブロック等。おかげで部品取りとしてストックができて、昨日も半分ほど分解してすっかり馴染んでいることから、もう少しまともな状態の38クォーツを探してみようと思う。さすがに連続的に時計をいじると目にクるので、少しだけ間隔を開けることになるが。

部品取り→現役復帰へ

当初は勉強用に借りながら、途中からオーバーホールで時計としての本来の姿に戻すことになり、無事に復帰したセイコー38クォーツQR。現在は所有者に返却し、安定した運針を続けているようだ。4月から5月に掛けて行われたオーバーホールにおいて、ミスで破損してしまったり、損傷が見つかった場合に備えて、部品取り用の38クォーツQRを入手していた。名目上は「正常動作品」だったが、実際はアウト。この時点では部品取りなので、動かなくても問題はない…と捉えていた。

二つのセイコー38クォーツ

左が部品取りとして4月に入手した38クォーツ、右がオーバーホールで預かっていた38クォーツ(返却済み)。衝撃や振動に対する耐久性の調査目的で持ち歩いていたところ、小ぶりなサイズが意外と使いやすく、そして見やすかったことから、部品取りの38クォーツをオーバーホールし、普段使い用の時計として復帰させることにした。

髪が目に掛かるようになり、ルーペを装着するにも邪魔になったので、事前準備として髪をばっさり切る。それから分解を開始し、昼食前には殆ど組み立て完了。慣れたわけではないが、感覚を掴んでいたおかげで前回とは比べ物にならないほどのスピードアップを体感することになった。

文字板の裏、植字

前回は文字板の裏を眺める余裕がなく、今回初めて見ることができた。別パーツとなるバーインデックスやSEIKOの文字を一つひとつ文字板に植え込んでおり、現在では高級時計だけに見られる装飾。1970年当時はクォーツ時計が高級時計で、この38クォーツも含まれてくる。預かっていた38クォーツが見やすいと感じた理由は、バーインデックスがとてもシャープに仕上がっており、秒針と分針がビシッと決まっていたためだろう。

OHそのものは完了

昼食休憩後は、針を打ち込んで最初のテストとなる。いい子だ、ガンバレ…ホレホレ、そうそう、いい子だよ、モーターちゃん(紅の豚より)…という具合に、当初はフラフラとした挙動を示したが、油が馴染んできたのか石を弾く独特の音を発しつつ、運針開始。ここから第二幕だ。

秒躍制レバーの調整が続く

この38クォーツはオリジナルの回路ブロックを搭載していたので、別パーツ扱いのコンデンサが入手できないことから精度調整は不可能。再び、秒躍制レバーの微調整に苦しみ続けることになった。本来は顕微鏡等で位置決めをする作業だが、目に装着したルーペだけで行うわけで、ばっちり決まった瞬間の達成感はとても大きい。日没に達して暗くなったところで、本日の作業は終了となった。調整作業はまた後日。

清掃後状況

汚れが固着して、除去できなくなってしまった腕時計。GW真っ只中、クリーニングのためにオメガブティック銀座本店に預け、清掃完了の連絡を受けて引き取りに行ってきた。今日もまたジリジリとした暑さで、新橋駅からの徒歩も地味に一苦労だった。

オメガブティック

営業開始直後のニコラス・G・ハイエックセンター。観光なのか団体客が訪れていた。今年のバーゼルワールドで新作を発表し、実物を展示しているからぜひ見物に…という招待状も届いていたので、新作を見に行くことも兼ねている。業界に身を置くものとしては、やはり気になるのはレイルマスターだ。飾り気のないシンプルなデザインは日常で扱いやすく、しかも耐磁性能に優れるとなればより強く惹かれるわけで、しばし商談…うーん。

さて、クリーニングを終え、きれいになった時計を見直してみる。使用頻度が高く、応じて汚れが溜まりやすかったプッシュボタン周辺から。

汚れがなくなったプッシュボタン周辺

手垢由来の汚れやホコリが除去され、美しい状態に戻った。次にベゼル周辺、手首からの垢が溜まりやすい部分だ。

ベゼル溝の汚れも除去

こちらもきれいになった。垢汚れは時間が経過するにつれて取れにくくなるが、完全に落とされていた。細かい部分の汚れが落ちると、全体像が引き締まって見えてくることから、自前で清掃する手段をぼちぼち考えてみたい。その他、キャリバーの動作状態等は特に問題なかったようで、今までの扱い方に間違いはなかったらしい。さっそく、クロノグラフでカップ焼きそばの時間計測に使うことに。

毎朝の定例作業として、二つある機械式腕時計のぜんまい巻きがある。一つないだけでも落ち着かず、ようやく元の体制に戻ることができた。嗜好品の一種だけに、いつの間にか欠かせないものになっていた。

返却前日 セイコー 38クォーツQR編

久しぶりの、セイコー38クォーツQRネタだ。前回の記事はストレステストを行い、その一方で精度が気に入らないという内容だった。

ストレステストは仕事の現場という過酷な環境だったが、そもそも腕時計に衝撃を与えることが間違っており、落とした、ぶつけたという取り扱いミスは、極一部の腕時計を除いて絶対に避けなければならない。実使用においては、機械式時計並みのデリケートに扱う使い方が要求される。

精度の悪さが気になってしまったからには、返却を先延ばしにしてでも、追求してみたくなるのが技術屋の性。高精度機械式時計、電波時計とNTTの時報を頼りにトリマコンデンサの調整を続け、回すチャンスは一日一回。反時計回りで進むようになり、時計回りで遅れる方向に精度が変わるようだ。これを20日ほど繰り返して、最終歩度は+0.5秒/日程度を達成。

トリマコンデンサにドライバーの先端が触れただけで精度が微妙に変わる…こんなシビアな状態まで追い詰めて、これ以上の調整は不可能という段階に達したことで作業の区切りとした。

裏蓋には作業完了日を記入

裏蓋には作業完了日を記入し、シリコングリスを塗布したパッキンをセットして、しっかりとねじ込んでカバーした。一年後には寿命を迎え、交換することになる内蔵電池については、いわゆる出ベソ部分からアクセスできる。固く締めた裏蓋を開けるのは、早くても五年後くらいだろうか。そのときまでは、安定した運針を続けてほしいところだ。

3月11日に預かり、二ヶ月少々での退院となった。長らくお待たせしました!

清掃前状況

引き続き、38クォーツの精度調整に取り掛かっているところだ。青崩峠のキャンプドライブにより、38クォーツには60時間ほど触れなかったことで、精度調整の方向性がよりハッキリしてきた。こんな具合で預かっている時計ばかりに気が向いているが、自分の時計はどうか。

プッシュボタン周辺の汚れ

クロノグラフ機能の使用頻度はそこそこ高く、タキメーターを使って1kmを走るのに何秒掛かるか、そして次の休憩地点まで何分掛かるのか等、特に高速道路を走り続けるときに使うことが多い。おかげでプッシュボタン周辺には手垢由来の汚れが溜まっており、クリーニングクロスを使ってもなかなか取れず…。

ベゼル溝の汚れ

手首の垢が、バンドの隙間から通じてベゼルにまで達しており、溝にはかなりの汚れが付着している。装着後は拭いているのだが、極僅かな拭き残しやクリーニングクロスが入らない部分の汚れが溜まっており、かと言って下手に道具を使って清掃すると傷だらけになってしまう可能性があり、手入れはなかなか難しい。そこで、オメガのカスタマーサービスへしっかりとした清掃作業を依頼することにした。風が殆ど吹かない夏日、連休の真っ只中で混雑、そして太陽は真上で、どこにいてもジリジリと熱せられる正午という暑苦しい条件が揃った銀座、ニコラス・G・ハイエックセンターまで出向く。

よく言われることが「カスタムを施すとオメガ正規店でのメンテナンスは不可能になる」ということ。使っているスピードマスタープロフェッショナルにおいても、カスタムと言えるレベルではないものの、スピードマスターX-33(Ref.3990.50.06)のラバーストラップを流用している。純正品を流用したカスタムネタはEK9シビックRで飽き足らず、時計でさえもやっていたりする。

バンドを換装したカスタム仕様

ラバーストラップは一応はオメガ純正だし、事前確認では「このまま持ち込んでくれてOK」と言われていたが、実際はどうなんだろう?とこの状態のまま、本来のステンレスブレスも同時に持参してオメガブティックへ持ち込むと、何事も無く受け付けてもらえた。清掃後も再び、ラバーストラップ仕様で仕上げてくれるそう。

連休を挟んでいる都合上、清掃完了までには最高で3週間は掛かる見込みとのこと。もともと2週間は掛かるとアナウンスされていたし、急ぎを要することもないので、必要日数については全く問題なかった。何かあればその都度連絡をするということで、オーバーホールまでは至らないが、実態としては時計全体の点検作業なのだろう。何事も無く、きれいに仕上がって戻ってくるときが楽しみだ。

ストレステストやってます セイコー 38クォーツQR編

秒躍制レバーの扱いには非っっ常に苦労させられたが、だんだん具合が分かってきた(と思う)。コツを掴んでモノにする感覚こそが機械いじりの醍醐味なわけで、微調整がより楽しくなってくる。おかげで19日に調整方法を理解して以降、止まることは基本的にはなくなった。

そうなると、次は実使用を想定したテスト。まずは耐振動性調査だべ…ということで、さっそく4月21日の青森日帰り弾丸ツアーのタイムキーパーとして携行したが、出発前の荷物積み込みのときの衝撃で、いきなり秒躍制レバーが噛み込んだらしく、30秒程度の狂いが出た。ここは慌てず騒がず、後日…23日に再調整を行っておき、24日からの夜勤を含めた通し勤務で左腕に装着して、仕事の現場という過酷な環境でのテストを行った。

始業前の準備体操から始まり、左手で機器を引っ張っていたときに滑って弾かれ、でこぼこ路面で自転車に乗って無駄にハイペースで走り回り、缶コーヒーを左手で振る。普段から左手の使用率が地味に高いおかげで、典型的なストレステストだ。それらの衝撃には全て耐えて正常な運針を続けていたが、帰り際の自動改札機で左手の甲をぶつけたときに、とうとう狂ってしまった。あれだけ振り回して耐える場面が多かったのだから、ずいぶんと上々の結果になった。

そして精度。一日1秒以上の進みは、機械式時計なら無視できるが、クォーツだとそうもいかない。製造された1970年代前半当時は高級腕時計だっただけに、しっかりした精度まで仕上げないと格好がつかない。

セイコーCal.3862Aのトリマコンデンサ

高周波数化された38クォーツの回路ブロックには、トリマコンデンサが内蔵された(赤い矢印)。オリジナルの交換式と違って、経年に伴う水晶振動子の変化具合をカバーできるが、回す角度は僅か1度単位の精密さが要求され、これはこれで難しい。返却まであと少しなのだから、しばらく続くストレステストを無事にクリアして欲しいところ。