今年も残り半分なので

早くも今年末までの走行ペースのプランを立てたり、法定12ヶ月点検の作業依頼内容を考えているところだ。

総走行距離の目標が384,400kmとしているところであり、そのために向こう数年単位の長期的な性能維持プランを組み立ててきた。具体的には車検と法定12ヶ月点検に沿って、四年周期で各重要パーツのオーバーホールを依頼するものだ。

2015年12月:ブレーキホースとデスビキャップ/ローター交換
2016年12月:ブレーキマスターシリンダー及びブレーキキャリパー OH 交換
2017年12月:なし
2018年12月:なし
2019年12月:ブレーキホースとデスビキャップ/ローター交換
2020年12月:ブレーキマスターシリンダー及びブレーキキャリパーOH
2021年12月:なし
2022年12月:なし

こんな具合で依頼パターンを設定しており、EK9に乗り続ける以上は四年周期で繰り返す。

だが、今年の春先に記事にしたように、洗車時にブレーキキャリパーへホイールクリーナーを吹きかけてしまい、表面のメッキを落としてしまうミスをした。見た目の問題だけで、制動には全く問題はないが、今どきの耐食メッキが何年に渡って維持されるのか?という、長期的な観察ネタを失ってしまった。ミスのリカバリーということで、今年の法定12ヶ月点検では、ブレーキマスターシリンダーの再オーバーホールとブレーキキャリパーの交換が確定。現在のブレーキキャリパーは僅か二年で手放すことになるが、目につくエアロパーツ等を損傷した場合、修復しないで新品交換する人だっているしな、それと一緒!と、言い訳をしていたりする。

こうなると、2020年度の予定が2018年度に前倒しになるので、2020年に予定していたブレーキマスターシリンダーとブレーキキャリパーのオーバーホールは2022年にズレる。この点の修正もほぼ完了となる。

そして走行距離。今年中に280,000kmに達したいところだ。そうなると月平均1,600km程度で、日帰りのドライブをこなしてもちょっと辛いが、秋口からは長距離ドライブの予定が今日までに4本組まれており、うち3本が数日で1,500km近くを走るコース。ドライブはまだまだ増えるはずで、月あたりの走行距離が伸びなくても、補正は間に合うはず。

と、ここまで書いていて気づいたのは、旅行のプランニングと一緒の感覚だった。実際の旅行以上に、計画や考えている時間が楽しかったりするアレだ。ある意味ではEK9で月面旅行になるので、そりゃ楽しめるわな。

エピラム処理 鉄道時計編

無事に磁気抜きが終わった鉄道時計に、いよいよエピラム処理を行う。エピラム処理は部品へ直接行う一種のコーティングで、潤滑油を撒き散らしにくくすることで、長く留めることができる。

時計修理用として売られているエピラム処理液は凄まじく高価なもので、Amazon価格の場合、100cc入りで20,000円前後。ちょっと手が出ない。ところが、無水エタノールとステアリン酸を個別に入手し、配合すると自前で作れるという情報をキャッチし、レシピも簡単に見つかることから、さっそくエピラム処理液を作ることになった。

必要なものは無水エタノール100cc、ステアリン酸0.08~0.09g、電子はかり、ビーカーとガラス棒、シャーレや陶器系の器など。

電子はかりで計測

200g入りのステアリン酸から、0.08~0.09gしか使わないので、パックはほぼ一生分の量となる。実際はナマモノなので長期保存には向かず、適度に買い換えることになるが。量ったステアリン酸を100ccの無水エタノールに混ぜて、上澄み液を別の容器(ここではシャーレや展示用のマグカップ)に移し、そこで時計の部品を30秒ほど浸して、自然乾燥でコーティングしていく。

入手に時間が掛かったのが実は無水エタノールで、地元の薬局に行っても「うちには70しかなくて」と、消毒用しか見当たらず。しかも、お互いに消毒用や無水といったキーワードを言わず、私も「99が欲しいんですけどね?」と言うあたり、もしかしたら別の用途で薬品を欲しがっている客に見えたのかもしれない。

時計修理中のデスク

各部品を漬け込んで、しっかり乾燥させれば、いよいよ組み立て作業に入れる。時計のオーバーホールをする機会はそう多くなく、不完全な保管で質を悪くするより、その都度作り出したほうが良質な処理液を用意できると考えたため、自前のエピラム処理液は、燃えるゴミとして廃棄した。

義務教育時代は理科室が大好きで、現状のにビーカーや薬品が並んだ机になって、大満足。

穴を塞いだ!

右側のフロントサイドアウトリガーの穴をカバーするホールキャップが無く、ついでにエキマニの固定用ボルトも長らく失われていたことを記事にしたのが、6月28日のこと。部品が揃ったので、さっそく装着していく。

エキマニの固定用ボルト装着

エキマニの固定用ボルトを装着し、きれいなメッキのボルトが光る。10年以上に渡って空きっぱなしだったボルト穴は無事で、何事も無く締めることができて一安心。

ホールキャップを装着

フロントサイドアウトリガーにホールキャップを装着し、水の浸入を少しでも防いでおく。

さてさて。
昨日の車いじりの最中に、ケガをした。バール (のようなもの) とピンチバーである部品をこじっていたところ、顔の方向に飛んでしまい、ヒットした顎と口腔内に内出血が生じた。歯茎まで衝撃が及び、歯が折れたかと思ったほどだ。口腔内は人差し指の爪程度に赤黒く腫れており、回復はしばらく時間が掛かりそう。肘や膝にも青あざがあって、無茶し過ぎたかな?という感じ。どうやっても取り外せず、ディーラーに緊急入院、プロの手で対処してもらうことになった。

EK9 ミッションオイルの交換

270,000kmを突破し、今日は10,000km毎に設定している、ミッションオイルの交換の日。オイルサクションガン(注射器型のオイル注入ポンプ)は持っていないので、別の手段でミッションオイルを注入している。

エンジンとミッションが冷えていることが前提となる。まずはボンネットを開いて、エアクリーナーボックスとスロットルの間にあるエアフロチューブを外し、ミッションにセットされているスピードセンサーを外す。

スピードセンサーの位置

そのスピードセンサーは、ミッションケースの上面に装着されている。ラジエターのホースを辿り、サーモスイッチがある部分から、さらに下へ視線を移すと見えてくる。

スピードセンサーはM6のボルトで固定

位置を確認したら、まずはスピードセンサーからカプラーを外してハーネスをズラしておく。スピードセンサーはM6のボルト一本で固定されているので、10mmのソケットと長めのエクステンションバー、ラチェットを組み合わせれば、困難な取り外しにはならない。外したスピードセンサーは精密部品なので、そこらに放置しないでウエスやビニール袋に包んで保護しておくこと。

スピードセンサーを外す

スピードセンサーを外したところ。車体をジャッキアップして、下回りの作業に移る。

オイルドレンボルト

オイルを抜くためのドレンボルトは、ミッション下部にある一際大きなボルトだ。純正状態のボルトはソケットレンチ用の凹状の四角い穴となっているが、鉄粉を積極的にキャッチするため、ATS製のマグネットドレンボルトに交換している。

ミッションオイルを抜く

ドレンボルトを外せば、ミッションオイルが抜けてくる。液体モノは、必ず『先に注入口を開けてから、排出口を開ける』ことを守る。逆の手順で、最初に排出口を開けて、何らかの原因で注入口が開かなくなってしまうと、その時点で不動車となってしまう。このトラブルを避けるため、サービスマニュアルにも注入口から開けることが記載されている。

オイルが抜けるまでは少しだけ時間がかかるので…。

マグネットドレンプラグのチェック

外したマグネットドレンボルトを点検する。10,000km毎の交換でも黒い鉄粉がうっすらと付着しており、シンクロ由来の金色の粒も発見した。鉄粉はキレイに拭き取ることになるが、しゃがんでウエスとブレーキクリーナーでマグネットドレンボルトを磨いている様子は、会社ではお馴染みの光景。精神的に疲れる場面だったりする。

ミッションオイルは完全には抜け切らないので、ポタポタと滴状になったら一通り抜けたと判断している。新品のアルミワッシャー(純正品番:94109-14000)をマグネットドレンボルトにセットして、規定トルクの39N・m(4.0kgf・m)で締める。ここまでくれば、ジャッキアップしていた車体を下ろしてもOK。

シリコンホースを繋いだ漏斗

適当な漏斗にシリコンホースを繋いで、そのシリコンホースの先は

ホースの先にはスピードセンサー用の穴

最初に取り外したスピードセンサーの穴に入っていく。ここから、ミッションオイルを注入する。

ミッションオイルを注ぐ

新しいミッションオイルを自然落下式で注ぐ。注入量は2.2Lとエラい中途半端で、しかもホンダからは4L缶でしか売られておらず、必ず余ってしまう1.8Lの扱いに困ることから、ミッションオイルの交換は基本的にはディーラー任せだったりする。社外のミッションオイルを入れると運転するのがイヤになるくらい、シフトフィーリングが悪化した経験は一度や二度ではないため、ホンダ純正のウルトラMTF-IIIを継続使用中。

本来はフィラーボルト側から注入するが、注入口から溢れてくることが前提となっており、溢れたミッションオイルはあちこちに付着して、清掃や後始末が妙に面倒になってしまう。フィラーボルト用のワッシャーとドレンボルト用のワッシャーが、別部品であることもマイナス点。これらの要素から、スピードセンサー側からの注入のほうがラクだと考える。

規定量を注入し終えたら、スピードセンサーを元通りに取り付け(固定用ボルトの締め付けトルクは9.8N・m(1.0kgf・m))、エアフロチューブを接続すれば、ミッションオイルの交換作業は完了となる。

ディーラーでミッションオイルの交換を依頼すると、工賃を含めて6,000円程度。自前で交換するとなると、4L缶は5,000円でお釣りが来る程度の価格で、プラスしてオイル処理パック代も加えると、ディーラーでの施工と殆ど変わらない価格になってしまう。むしろ、廃オイルの処理の手間、サービスで出される各種飲料の飲み放題、ゴソウダンパーツ調査の手間賃を考えれば、自前交換よりディーラー交換のほうが勝っていた。

サッカーのキャラ発見

昨日のFIFAワールドカップロシア大会での日本対コロンビア戦。試合そのものは負けたものの、ルールによって決勝トーナメント進出になったそうだが、パス回しで時間稼ぎ行為がどうやら好ましくないと見えたそうで。勝てば官軍だとか、卑怯な手段、ルールを守っての戦術そのもの…。実に様々な意見があり、それらを読んでいくことが今は面白い。

私なりの意見としては「自国なら問題のない行為が、日本がやって勝たれると相当悔しいから、批判する」といったところか。第二次世界大戦で大暴れしてくれた東方の島国が、自分たちのゲームに乗り込んできて、自分たちが決めたルールで裏をかいて勝っていくのが実はイヤ。もし、逆に自国が同じような立場で、同じようなパス回しで時間稼ぎをしたならば、批判するのか?できないし、しないだろ?そういうものだ。

ヨーロッパ人の気質というか根底にある差別的意識は、サッカーだけでなく、かつてのF1でも見られたもの。日本企業(=ホンダ)が勝ちすぎるのが面白くないから、レギュレーションを変更して勝てなくした例がある。

ある商店街を走行中、シャッターに描かれていたこのキャラクターに懐かしさを覚え、タイミングよく止まったところでカメラのシャッターを切った。

Jリーグ初期のキャラクター

ジェフユナイデット市原のジェフィ(秋田犬)、ヴェルディ川崎のヴェルディくん(コンドル)は、今も塗り替えられることなく現存しているのだろうか。

穴を塞げ!

EK9シビックRのレポートページを見直していたところ、部品が欠けた状態の写真が見つかり、うわぁ…となる場面がいくつかあった。

例えば、フロントフェンダー内部の防錆塗装をやっているときの写真。

左側フロントフレーム全景

左側については、特に異常はなかったが。

右側フレームのホールキャップがない

右側の写真をよく見てみると、ホールキャップが無いことがしっかり写されていた。ここはフロントサイドアウトリガーとサイドシルへ繋がる穴で、しかも中空構造になっていることから、水が入ってしまうと乾かない限りはなかなか抜けない。インナーフェンダーによってカバーされていたとはいえ、水が入りやすい状態=錆の原因になっていたことは間違いない。タイヤハウス内のホールキャップを再度調べ、失われていたのはフロントの右側だけだった。

95550-25000 プラグ,ブラインド25MM

さっそく、ホールキャップを買って穴を塞いでおく。95550-25000 プラグ,ブラインド25MM 151円。万一、インナーフェンダーを装着していなかった場合、フロントタイヤが巻き上げた水がフロントサイドアウトリガーとサイドシルに流れ込んでしまい、内側から腐食させていた可能性が極めて高かった。冬、塩カルが溶けた水ならばより深刻な事態に陥っていたはずで、長い期間に渡って危ない状態で運用していたことに気づき、さすがに寒気を感じた。

エキマニステーのボルトがない

次はこちら。エキマニの4-2部分をエンジンブロックに固定するボルトがなかった。2007年に納車されてからずっと未装着だったようで、部品庫にもストックしている様子はなかったことから、買おう買おうと思いつつ、ずっと購入手配をしていなかったらしい。先のホールキャップの購入に併せ、同時に発注しておいた。

フランジボルトとスペシャルワッシャー

90451-PE2-000 ワッシャー,スペシャル 11X28 248円、95701-1004008 59円。ワッシャーに関しては部屋のジャンク箱、もしくは会社のゴミ捨て場で見つかりそうなサイズにも思える。値段もそれなりだが、純正品の安心感を考えれば安いもの。

ピカピカの部品一つひとつがパッケージに包まれている姿は、独特の美しさがある。装着前の準備中、パッケージを含めて観賞モードになってしまい、時間を浪費するのは私だけだろうか。

到着、おめでとう!

祝!はやぶさ2、リュウグウ到着!

2014年12月3日、種子島宇宙センターからH-IIAロケット26号機で打ち上げられ、1302日の航海を経て遂にリュウグウへ到着した。到着前の6月24日9時半には、TCM08…Trajectory Correction Maneuver 08、8回目の軌道修正の瞬間に立ち会っていたらしく、はやぶさ2プロジェクトの公式Webサイトに表示されている軌道情報において、リュウグウから見て右側へズレていく様子をリアルタイムで眺めることができた。

リュウグウに到着するために行われた、最後の軌道修正は仕事中だったので、その瞬間には立ち会えず。昼食時間帯にチェックしたところ、無事にリュウグウの20km上空に設定されているホームポジションに入れた第一報があり、よっしゃ、無事到着!と密に喜んだ。今日から1年半に渡ってリュウグウに滞在し、地球への帰還予定は2020年となる。

トミカプレミアム はやぶさ2

無事に到着したことを記念し、購入したまま保管していたトミカプレミアム はやぶさ2を初開封。特徴的な背面の高利得アンテナ、スタートラッカーや再突入カプセル、イオンエンジンは再現されているが、残念ながらミネルバ2やMASCOT(ドイツ航空宇宙センターとフランス国立宇宙研究センターが共同開発した着陸ローバー)といった着陸機は省略されており、サンプラホーンもない。雰囲気を優先するため、むしろ適度に省略してスッキリと仕上げたのかもしれない。

先代のはやぶさにおいては、機体が上昇しているタイミングで着陸機(ミネルバ)を分離してしまい、イトカワの地表を直接探査することができなかった。その経験を踏まえ、はやぶさ2ではミネルバ2を3基搭載、そしてMASCOTも降り立つ予定となっており、これらの着陸機がどのようなデータを送り返してくるか、この点も非常に楽しみ。頑張れはやぶさ2、ここからが本番だ!

ヘッド消磁器で時計の磁気抜き 鉄道時計編

機械式時計においては、磁気に近づけてはならない。磁力の影響で精度が狂い、最悪止まることがある。機械式時計だけでなく、クォーツ式でも磁気を帯びたものに近づけると、簡単に狂う。スマホやパソコンは機械式時計にとっては大敵で、バッグや財布の留め具に使われる磁石も、やはり危ない。

時計が磁気を帯びてしまうと精度が悪くなり、しかも磁気を完全に抜くには分解して、部品単位で磁気を抜いていかなければならない。そんな厄介な症状が、預かっている鉄道時計で発生していたことが判明し、またも作業中断。磁気抜きの手段を取ることになった。

ネット通販やオークションでは、時計用磁気抜きツールがピンからキリまで、多数見つかる。特に目に付くのが、青いケースの磁気抜きツール。典型的な中華ツールのようで、レビューも様々。国内在庫ではなく、中国からの発送となれば、時間が掛かる点から却下となった。

磁気抜きに関しては時計だけでなく、オーディオ界にもあった。カセットテープの録音/再生ヘッドは、本来は定期的に磁気抜きをしなければならず、かつてはそのためのツールが多数売られていたようだ。デジタル音源がメインになった現在においては、新品はなくなっており、中古品が流通している状況だ。説明書付きのヘッド消磁器をゲットし、さっそく時計の磁気抜きにチャレンジしてみることになった。

説明書を読むと、『強い磁気が発生するため、腕時計は必ず外すこと』『1mは遠ざける必要がある』といろいろ書かれており、部屋の真ん中に磁気抜きしたい部品を置き、そこから周囲1m以内に障害物はなくして、スムーズに動かせるようにセッティングする。電源を入れずに動かす練習を何度かして、いざ本番。

磁気抜きの再現

磁石の棒と化していた竜頭の磁気抜きでは、消磁ヨークを平行に動かしながら静かに離していくと、うまく磁気が抜けることが分かった。方位磁針をグルグル回すほど磁気を帯びていた竜頭は、無事に磁気抜きに成功。幸い、竜頭以外の部品については磁気は帯びておらず、難しい工程をクリアすることができた。

オーディオ用のツールが、時計にも使えることが分かって小躍りして喜んだほどだ。オーバーホール中に磁気帯びが判明すればすぐに消磁できる体制が整い、また一つステップアップすることができた。

エアコンガスのクリーニング

引き続き、27万キロの定例メンテナンスの日。今回はオイル交換だけでなく、エアコンガスのクリーニングも依頼。もちろん、部品発注とゴソウダンパーツの調査も行った。

2007年12月に納車されて以来、エアコンガスのメンテナンスは僅か二回。一回目は2008年の夏あたりに、ガソリンスタンドでのガスクリーニングと、2015年8月30日にショップでWAKO’Sパワーエアコンプラスを注入しただけ。現在まで、特に効きが悪いというような問題点は無かったが、6月11日の夏本番前の入念点検の際にレシーバタンクのサイトグラスを見たところ、どうも冷媒量が少ないように感じ、それならばとオイル交換時に同時施工となった。

エアコン配管に接続されたホース

エアコンガスのクリーニングマシンと接続されたシビックR。冷媒の配管に赤いホースと青いホースが繋がれている。一旦、全ての冷媒を回収し、不純物を取り除いた上で、不足している分を含めて再チャージされる。作業を見ながら、浮かんだ疑問点をいくつか聞いてみた。

Q:冷媒を抜いたときに、同時にコンプレッサーオイルも抜けるのでは?

A:確かに抜けるので、補充を行う。

Q:真空引きは?今のところ配管のダメージはありそうか?

A:当然、真空引きは行う。配管にダメージがあれば、冷媒を抜いている時点でエラーが出るので、現状では問題ないと判断できる。年式的に現在までクーラーが効いていたならば、大丈夫と言える。

Q:ガス漏れ検知用の蛍光剤の扱いについて。

A:今回は注入しない。今日、冷媒を充填した後、突然効きが悪くなったとして、改めて冷媒を再チャージした際に注入し、そこからのトラブルシューティングとなる。

といった具合。
1990年代末の車は、クーラーがけっこう頑丈で、車体規模の割りに冷媒の量が多く、多少ガスが抜けていようと冷風が作れるそうだ。環境対策の都合から、2000年代に入ってくると冷媒の量は減らされる傾向にあり、少ない量で余裕がないから、抜けてしまうとすぐに冷えなくなる…という話を聞くことができた。

さて、気になるのは冷媒の回収量だ。EK系シビックの場合、グレードに関わらず標準量は600~650gとなっているが、回収できた量は300g強と半分程度。こんな状態でも寒気を感じるほどクーラーは効いており、頑丈ということも納得できる。10年前の一回目のガスクリーニングを行って規定量を充填し、10年で半分程度に減ったということは、だいたい年間30g程度の抜けがある計算。ただし、クリーニングマシンの冷媒回収の重量精度がいまいち良くないそうで、新車でも規定充填量に達しなかった点から、現実的には300g以上の冷媒が残っている可能性があった。

作業終了後の効きチェック。冷媒が規定量に戻ったため、車内環境は涼しいを通り越して、明らかに寒いと感じるレベルになった。これで向こう数年間は、快適な車内環境を維持できるはず。出庫時は大雨が降っていたので、レシーバタンクのサイトグラスチェックとオイル量のチェックは後日行うことにする。

ジャッキアップポイントの点検

27万キロのタイヤローテーションの日。雨粒がガラスに付着しているところなので本降り前に終わらせたく、タイヤを外したら手早く各ブッシュにシリコンスプレーを掛けておき、前後を入れ替えてさっさと装着。汗だくになって終わってみれば、先ほどの雨粒は気まぐれ雨だったらしく、作業続行。恒例のフロアパネルチェックとなった。

アンダーコートの小さな脱落は随時補修していくとして、大きな損傷や内部からの錆に伴う膨張、変色は見られず、一安心。さて、EK系シビックよりも古いDC2系インテグラにおいては、リアのジャッキアップポイントが錆で崩壊する事例が散見されるようになってきた。

EK系シビック3DHのリアジャッキアップポイントその1

EK系シビック3DHのリアジャッキアップポイントその2

リアサイドのジャッキアップポイントが、溶接されているフレームを巻き込むようにして、車体内側に折れてしまうようだ。このあたりはサイドシルとアウターとインナーの各パネル、リアフレームを連結する強固な構造になっている。折れ方からして、サイドシル内部から錆が進行してボロボロになり、周辺に広がっていったと思われる。

DC2系にボディ構造が近いEK系においても他人事ではなく、今回はカメラを突っ込んで片っ端から撮影して簡易点検…良好なり。梅雨が終わって夏本番のシーズンに突入したら、リアの内装を外しての入念点検、防錆剤の追加注入になりそう。手探りでの防錆対策を行ったのが5年前の夏なので、状態の経過観察を行うにはちょうどいい頃合だ。

ここしばらく、思い描いた経年対策が立てられないことや部品の適合ミス、ダメにしてしまうような失敗が続いている。おかげで5桁の損失になってしまったが、悔やむ暇はない。これも一つの勉強代だ。