カシオ G-SHOCK GW-M5610/3159の修理その1

今回持ち込まれた時計は、G-SHOCK GW-M5610だ。ORIGINシリーズで、最初期のデザインやコンセプトを受け継ぎ、現代向きにリファインされたモデル。いまどきの腕時計らしく、電波ソーラー仕様となっている。

G-SHOCK GW-M5610

症状としては、太陽光で充電してバッテリーインジケーターが正常でも、すぐにCHG(Charge)マークが点滅して、時計が止まってしまってリセットされてしまう。預かったその場で確認したところでは、昼休み中の充電にも関わらずCHGマークが点滅、日付や時間がリセットされていた。内蔵バッテリーが充電されていないとすれば、寿命だろうか。

縁の白化とガラス曇りの正体は?

液晶がどうも暗いが、電池切れの症状とは違った違和感がある。作業後に手を洗うときに時計本体も一緒に洗っていることを繰り返し、いわば石鹸コーティングによるものらしい。

石鹸の成分がガラス表面をガッチリとコーティングしてしまっており、これがガラスの曇りとして液晶が暗く見えている原因と考えられる。ガラスに石鹸分が付着して、太陽電池の効率低下を引き起こし、それで充電不良が多発している可能性もある。ベゼルとガラスの縁が白くなっているが、これは全て石鹸のカスらしい。

防水性や耐衝撃性がウリのG-SHOCKなので、風呂や温泉でも装着したまま浸かったり、このように洗剤等にも直接触れさせることは、けっこうありがちだったりする。ヘビーデューティーに使って、時計はどのようなダメージを受けるか。貴重なサンプルになりそうだ。

石鹸カスがガッチリ固着

G-SHOCKの裏蓋やバンドの溝といえば、手首の垢が溜まってしまう場所。この時計の場合は、石鹸カスが溜まっている。しかもガチガチに固着しており、軽くブラッシングした程度では除去できず。

外装を外せば手垢まみれ

調査や清掃のためにバンドを外し、ケースやムーブメントを分解していく。ベゼルを外すと、石鹸カスと垢の混合物が固着していた。各ボタンのパッキンは健全だろうか。清掃は簡易的な防水検査になるので、ここで判断できると思われる。

次第に状況が掴めてきたところで、まずは入念な清掃から。