精度チェック中

OMEGA DE VILLEのムーブメント単体での精度調整を行い、このあたりが最適解かな?と思えるセッティングに達した。

タイムグラファーによる精度チェック中

この時点での日差+11秒、ビートエラーは0.3ms、振り角267度。各姿勢差を見直しつつ、日常使用なら十分な精度に追い込んだ。

テンプの直径が7mm程度で、緩急針に至ってはさらに小さくなり、しかもヒゲ持ち、緩急針といったレバー類は共に固着気味で、素人の調整では限界だった。この二つのレバーを無理に動かし続ければ、いつかピンセットが外れて、テンプやヒゲぜんまいに衝突、調速機を壊す恐れがあり、そんな恐怖心に打ち勝つことができなかった。

過去のオーバーホール歴が不明ながら、40年にも渡る稼動ストレスは、部品の破損という結末に至っていた。

折れた耐震装置のバネ

テンプがやけにガタつくので、テン真(テンプの軸)が折れていたら厄介だな…と調べてみたら、実際は耐震装置のバネが折れていたことによるガタつきだった。ツメが折れて石を正しい位置に保持できずに僅かに傾いてしまい、これがガタつきとなって感じ取っていた。

そしてこちらは、香箱内部の様子。

香箱内のぜんまい切れその2

パチッと香箱を開いた瞬間、にゅっと飛び出す香箱芯(中心軸)。

香箱内のぜんまい切れその1

このとおり、切断していた。ぜんまい切れに関しては、もともと金属疲労を起こしていたところにオーバーホール前後のぜんまいの巻上げにおいて限界を迎えてしまい、とどめを刺したような感じか。

職場での時計ブームが起きて、来年で3年になる。ちょうど初回オーバーホール時期に突入するタイミングで、ここが将来に渡って使い続けられるか否かの境目となる。今回の症例から、定期的な分解は絶対に必要と実感した。

ギアのデザイン

OMEGA DE VILLEの歯車群を見たとき、ああ、オメガだな…と感じる部分があった。

Cal.625の5本スポークの歯車

Cal.625で使われている、5本スポークの歯車。必要最低限のサイズしかないスポークで、歯車が形作られている。下手に掴めば、それだけで歪んでしまう印象を抱くほど、ほっそりとしている。

Cal.1863の5本スポークの歯車

こちらは同じくOMEGA SPEEDMASTER PROFESSIONALのトランスミッション部。やはり5本スポークの歯車で、Cal.625の歯車と似たようなデザイン、抱いた印象も近いものがある。

DE VILLEはレディースモデルだけあってムーブメントが小さく、応じて歯車も非常に小さなサイズとなるため、マクロ機能をフル活用して撮影しようとしても、まともに写らなかった。掲載した写真はトリミングしたもので、レポートの写真としてはギリギリのレベルだ。

DE VILLEの開腹検査

晴れていれば車いじりの日となっていたが、あいにくの雨予報ということで予定を変更。預かっているOMEGAの腕時計、DE VILLEの作業を少しでも進めておくことになった。

緊張の針外し後

スタート早々から、強い緊張を強いられた針を無事に抜き、一旦休憩中。なんか見覚えのある大きさだなと思い出してみると、百円硬貨のサイズ(22.6mm)と殆ど一緒だった。

地板に錆

文字板はゴムチューブで地板にセットされているだけだったので、丁寧に取り外して、文字板内部側から分解していく。裏押さえを外し、オシドリやリューズ、ツツ車を外したところ、嫌な色の汚れが付着している。これはEK9シビックRで見たことがある色だ。

オシドリに錆

外したオシドリを裏返してみて、予想したとおりの錆だった。1970年代の時計だけに非防水構造で、リューズが通るケースの貫通穴から外気や汗(水分)が侵入してしまい、腐食を起こしていたのかもしれない。

その他、香箱内部のゼンマイが切断したか磨耗でスリップしているようで、辛うじて引っかかって巻き上げられていた状況が、とうとうアウトになった。24時間も持たないパワーリザーブから嫌な予感はしていたが、気づかぬまま返却してすぐに不調を起こしていたら、むしろ「直ってない」「オーバーホールで破壊された」という最悪の結末に至る。

見つけてしまった不調で「修理できないから返す」とは、技術屋として失格、自分で分解した以上は絶対にできない。次なる対策案を考えていると、部屋が暗いことに気づく。天気予報どおり、外では雨が降っていた。雨雲で空が暗くなり、自然光を取り入れることができなくなって作業ができなくなる。蛍光灯やLEDの照明ではダメなので、短時間での打ち切りとなった。

2秒運針の時計

クォーツ時計のモデルよっては、それまで秒針が1秒毎に動いていた状態から、2秒毎の変な運針に切り替わるものがある。これは「電池切れ予告機能」によるもので、この運針状態に陥ると、早めに電池交換をしないと時計が止まる。2秒毎の運針は見慣れないせいもあってか、なかなか不気味な光景なので、さっさと電池を交換する。

SEIKO Cal.8J41

セイコーCal.8J41はどうもバージョン違いのようなものがあるらしく、写真のCal.8J41Bは7石だが、Cal.8J41Aでは5石と違いがあり、内部の消費電流やコイルブロックの抵抗値までけっこう異なる部分がある。

ムーブメントのサイズには若干不釣合いな大きな電池…SR916SWを使っている理由は、年差クォーツという側面があるためかもしれない。通年で安定した精度を出すには、しっかりした電源を内蔵してこそ。

SEIKO DOLCE

裏蓋とケースの間に溜まる垢をキレイに清掃し、パッキンにシリコングリスを塗り、閉じれば完成。普及帯の年差クォーツでもかなりの精度だが、これがグランドセイコーのCal.9Fという年差クォーツになると「買ってから一度も調整したことがない」というレベルになるそう。

街角の女がやってきた

表題は、A列車で行こう4/7より。

「古い腕時計が出てきたので、診てほしい」と持ち込まれたのが、OMEGA DE VILLE、レディースモデルだ。デ・ヴィルとは、フランス語で街角という意味であり、相撲と蝋人形が好きな閣下とは全く関係ない。

OMEGA DE VILLE ST511.0392

赤いデザインが印象的で、ただただ美しい。レディースモデルのドレスウォッチだけあって、秒針のない、シンプルな2針式の手巻きの機械式だ。受け入れ時点では、竜頭を回すとガリガリと振動を感じる嫌な感触があったが、巻き真に付着したゴミが原因だった。

デ・ヴィルの歩度調査

まずは歩度調査。文字板上で日差+33秒、ビートエラーは2.0ms。40年以上が経過して、過去のメンテナンス状況が全く不明な状況という点からすると、むしろ良好な成績ではないか。40年以上、そう、1970年代前半のアンティークウォッチだ。

OMEGA Cal.625

裏蓋を開けて、ムーブメント本体をチェックしていく。OMEGA Cal.625、振動数は21600Hzで、手巻きの機械式時計の見本みたいな分かりやすいデザイン。直径は17.5mmで、とても小さな機械の中に石と歯車がいっぱい。

ムーブメントに刻まれた、『UNADJUSTED』という文字。これは精度が悪い設定ではなく、あえて「未調整」という扱いにすることで、未調整の時計部品として安い関税で輸入された経歴を持つ、ある意味では歴史の生き証人だったりする。高級時計であるオメガの時計を調整済みの完成品として輸入すれば、関税があまりにも高くなってしまうことから、回避策が行われていた痕跡だ。従って、ムーブメント本体にシリアル番号がなく、裏蓋には『金メッキ』『ステンレス』と表記することで、「これはあくまで時計の部品ですよ」というアピールがいくつも施されていた。

文字板のズレ

文字板の中心穴が、ツツカナの真と一致しておらず、若干ズレた状態で安定している。現物を見ると未塗装の下地が露出しており、時計の表情としてはけっこう目立つ。位置調整は可能だろうか。

ムーブメントから文字板が浮いている

ついでに、ムーブメントを側面から見ると、地板と文字板がしっかりと密着しておらず、僅かばかり傾いて浮いている。

さて、アンティークウォッチだけに、姿勢差による歩度の違いやパワーリザーブの調査をしっかりしてから、手をつける必要がある。特にこの1mm以下の細い針。脱着に関しては今から緊張している。

特急仕上げ

「久しぶりに使おうと思ったけど、動いてなくて…」と持ち込まれたのは、カジュアルウォッチ、D&G DW0492だ。どうやら放置期間が長かったために、いつの間にか電池切れを起こしていたようだ。

D&G DW0492

レディースモデルは、小さいサイズの中にインパクトのあるデザインをどう仕上げるか。このあたりのセッティングが、とても興味深い部分だ。

電池交換一つにしても、裏蓋開けて電池交換し、はい終わり…という10分程度の作業ではない。街の時計屋さんではないので、電池の在庫はない。裏蓋を開けて、ムーブメントと使用電池の特定からスタートし、実時間を掛けて運針チェックすることから、三日くらいは要する。

ところが、今回はいつもの流れにすることはできず、使いたい日があるということで、特急仕上げの希望だった。となると、各行程を詰めて、翌日には返さなければならない。幸い、デイデイトモデルではなかったので、一晩の運針を診ればOK。修理道具を持参して、預かったその場で開腹調査することになった。

分解して簡易清掃

写真は既に新しい電池がスタンバイされているが、電池切れを起こしていたボタン電池は、RENATA 379がセットされていた。液漏れしやすい電池というイメージが頭の中にあったために、電池を見た瞬間にゾクッと寒気がした。液漏れは起きておらず、恐らくは単純な電池切れだろう。

ケースとムーブメントを分離して、ケースに付着している手垢や汚れをサッと落としていく。風防の裏側も汚れで曇っていたので、しっかりと拭いてあげて、文字盤が映えるように仕上げておく。

SII Cal.VC00E

ムーブメントはSII…セイコーインスルツ VC00Eだ。電池は、ムーブメントの指定品となっているSR521SWをチョイス。電池をセットしてみると、チッ…チッ…とローター(モーター)が回る音が小さく鳴り、運針が再開。ブロワで埃を飛ばし、パッキンへのシリコングリスの塗布を行い、ケースを閉じる。

一晩の運針チェックを行って、無事に出勤時刻を示していたため、検査良好。所有者へ無事に返却となった。

本来は電池交換だけに留めておくのがスジか。リスクの高い竜頭抜きをやってまで、ケースのクリーニングまでやってしまう行為は、壊してしまう可能性を秘めている。預かった時計を返すまで強い緊張状態が続き、終わると同時にヘトヘトになることが殆どだ。

無理な作業に御用心

ケースの側面と裏蓋に著しいキズがあり、本人曰く「ぶつけた」とのことだが、時間や日数に猶予があり、希望があれば目立たなくする加工も不可能ではない。

ストレステストクリア、そして

鉄道時計を再度分解して、歩度が安定しない原因に損傷した部品が関係していることが分かった。プロの時計師ならば個々の部品単位での修正や調整、状況によっては部品作製を行うのだろうが、こちらは機械いじり趣味レベルの素人だ。壊れた部品が特定できたならば、素人は素人なりの手段を採る。

時間軸は少し戻って、7月21日の土曜日。富士山の周囲をぐるりと回ってくるドライブから帰ってきて、雑務処理と給油が終わったのが15時過ぎ。ここから時計の分解、エピラム処理液の調合と部品への浸透、注油と組み立て、ザラ回しを経て、歩度はどうあれ、動作をすることを確認しておく。よしよし、今度は悪くは無い。

再組み立て後の歩度を診断中

一回目の組み立て後のグラフよりも、ずいぶんキレイになった。日曜日、月曜日と動かし続けていくうちに、ヒゲ持ちと緩急針を動かした瞬間、タイムグラファー上でグラフがどう暴れるかを徹底的に勉強する。調整している相手はバネなので、ちょっとした動きでビヨンビヨンと動き回る。ビートエラーは0.2msまで、日差+30秒以下を目安に調整を繰り返していく。

さて大吉の本日早朝。実用に足る歩度が出たことで、ストレステスト。今日の仕事の時間計測は、この鉄道時計に頼ることになった。実際に身につけた状態で20,000歩近く歩き回り、衝撃や振動を存分に与え、安定して時を刻めるか、実用懐中時計として使えるか判定していく。家を出て早々に走り、途中で踏み荒らされた犬のウンコをジャンプして避けたことで、普段以上のストレスを与えることになった。仕事中は実際に運転台に設置してみて、運転席からの見栄えと風防の透明度を見直す。結果、風味よし。

帰宅後の再調査では、年差クォーツと比較して+30秒の進み。それ以上に、大きな白い文字板と太い針で、時刻が非常に見やすいことが分かり、「これは、いいものだ」。ジーンズのウォッチポケットにもピッタリ入り、普通に使える。正直なところ、返却するのが惜しくなった!と思えるくらいの出来栄えになった。

残るは風防内の再清掃を行い、しっかりと拭いて返却準備OK。長らくお待たせしました。

再分解結果

鉄道時計を再分解して、歩度が安定しない原因を特定していく。一回目の分解の時点で、長期間に渡って油切れのまま運針していた痕跡が見つかっており、組み立ててみてよりハッキリすることになった。

軸の焼きつきと錆

変色を起こしている四番車の軸。秒針用ギヤだけあって、一分間に一回転するシビアな環境下なのに、定期的なメンテナンスを怠ったせいで、このような状況になってしまった。長期間に渡って金属同士が直接接触していたため、磨耗も発生しているはず。

香箱内部は良好

香箱内部の主ゼンマイはどうなっているのか?と分解してみた。少々の汚れはあるものの、錆や切断といったダメージはなく、これは一安心。

偏心しているヒゲゼンマイ

テンプを分解し、ヒゲゼンマイのチェック。思わずお見事…と呟くほど、偏心していた。ヒゲ持ちを外して、テンワとヒゲゼンマイだけの状態にして調整となれば、もはや時計職人の分野であり、非常に高度な技術を要する。素人がどうこうできるレベルではない。

不自然な調整で仕上げたところで、必ずどこかでボロが出る。手をつけたからには、途中で投げ出すわけにはいかない。

鉄道時計は再分解へ

一応は仕上がった鉄道時計をオーナーに見てもらう。「元に戻って動いてるんですか」という、予想通りの反応。復活した以上は、時計として使いたくなるのは当然の流れで、机の上に置いて眺めるだけでなく、実際に運転台に置いてみるとか。観賞用懐中時計ではなく実用懐中時計となれば、現状の不安定な歩度では満足できなくなるので、何がダメで歩度が良くないのか、さらに詳細に調べることになった。

ムーブメント単体で歩度調査

ケースからムーブメントを取り出し、ある程度分解したところでタイムグラファーにセット。この状態なら、姿勢差による違いが分かりやすく、調整もしやすくなる。

文字板上(寝かせた状態)で調整し、運転台に設置した状態(12時上)にすると、とたんに遅れていく。それならばと12時上で具合が良くなるように調整すると、文字板上ではビートエラーまみれで遅れが酷くなる。どういうこっちゃ。

いくら調整しても、姿勢差で大きく歩度が変わってくる原因は、テンプの軸(天真)が正しい直線状になっておらず、僅かばかり曲がっていることが考えられる。この曲損が軸の上下にある軸受けに対して、微妙な片当たりを生じてしまい、スムーズな回転運動が妨げられている可能性がある。まさかテンプ本体まで手を出すことになるとは、正直思っていなかった。

平日は、会社からの帰宅後は暗くて作業に適さず、詳細な調査ができるのは次の休日の日中。もうしばらく預かることになるが、一旦手をつけた以上は、しっかりと仕上げたいところだ。

タイムグラファーを買う

預かっている鉄道時計の歩度調整を行うため、ついにタイムグラファーを購入を決意。若干、買っちまった…買っちまったぞおい…と後戻りできない部分まで踏み入れている気がしたが、いつかは買うことになると考えており、時計修理を続けるなら絶対に必要になるものなので、夏のボーナスの魔力に捕らわれている今が購入の最適なタイミングだった。

タイムグラファーの使い方を練習

まずは説明書を読みながら、スピードマスターにてタイムグラファーの扱い方を勉強。特に複雑な設定はなく、電源を入れて時計をセットすれば、自動的に計測が始まる。クォーツ時計やスプリングドライブは計測できなかった。

歩度を見るだけでも、時計の様子が見えてくるので、ぜひご相談を。>会社時計部

説明書を読んでいたところ、パソコンと接続することで、モニター上で見ることや、計測データを保存できるという。こんな好都合なシステムはないので、さっそくソフトをインストールして準備よし。いよいよ本番。鉄度時計をタイムグラファーにセットして、計測開始。びぶ朗では二重線が表示されていたが、はたして。

調整前の鉄道時計のグラフ

びぶ朗と同じく、二重線で右下がりのグラフが表示されている。

調整前の鉄道時計の数値

そして数値データ。びぶ朗では分からなかった、振り角や片振りの状況が見えてきた。21,600Hzの振動数は正常ながらも、一日あたり1分41秒の遅れがある。振り角は134°とかなり低く、テンプの修正をするにしても、道具が揃っていない今回は手出しできない部分なので、今後の課題。片振りも1.3msとなっていて、ここを調整で追い詰めていく。

鉄道時計のテンプ

タイムグラファーにセットしたまま、テンプのヒゲ持ちの位置を少しずつ動かしていき、片振りを無くしていく。勉強ネタとしては好都合なので、動かす量と位置で、グラフがどのような変化を示すのか。一つひとつ見ながら調整を続ける。続いて、緩急針を動かして、進み遅れの調整に入る。

調整にエラく時間を食ったのが、この進み遅れの調整。文字板を上にして置いている状態ではプラス(進み)方向で落ち着き始めたが、鉄道の運転台に置いた状態(12時が上で、後方に僅かに傾いた姿勢)では、妙に遅れが出てしまう。急いで調整してもダメなので、文字板を上にした状態と運転台に置いた状態の両方で納得できる精度を見つけ出していく。

調整後の鉄道時計のグラフ

僅かばかり、進みの方向に調整してみた。分解前に比べても、ずいぶんとまともなグラフになったと思う。長期的にはプラス側ながらも山と谷が出来上がるグラフが続くので、もう少し直線的なグラフにしたいところ。ここからさらに追い込みを掛けてみるか。

調整後の鉄道時計の数値

調整後の数値データも、良好な数値が表示されていた。

タイムグラファー、安い買い物ではなかったが、入手して正解だ。計測しながら調整できる点が強く、ずいぶんと作業しやすくなった。遅れや進みといった現在のコンディションが、リアルタイムで目に見えるため、姿勢差を計測するだけでも機械式時計の奥深さをより知ることができる。ますます機械式時計が面白くなってきた。

今まで使っていたびぶ朗では、時計を万力に強く押し付け、マイクのボリュームを調整しながらの計測、時計本体をいじるために万力から一旦外す(万力から外した以上は、マイクのボリューム再調整も有)…ということを繰り返していた。何をするにしても万力から時計を外すために同じ計測条件にならず、データの信頼性も悪くなる弱点もある。特殊な用途において、専用機械を入手して使ったほうが早く済む点は、自動車整備におけるSST(Special Service Tool)と同じかもしれない。

スマホのアプリでもタイムグラファーがあるようだ。ただ、磁気を発しているスマホに機械式時計を載せて(近づけて)計測するなんて、狂気の沙汰にしか見えないのは私だけではあるまい。