鉄道時計を再度分解して、歩度が安定しない原因に損傷した部品が関係していることが分かった。プロの時計師ならば個々の部品単位での修正や調整、状況によっては部品作製を行うのだろうが、こちらは機械いじり趣味レベルの素人だ。壊れた部品が特定できたならば、素人は素人なりの手段を採る。
時間軸は少し戻って、7月21日の土曜日。富士山の周囲をぐるりと回ってくるドライブから帰ってきて、雑務処理と給油が終わったのが15時過ぎ。ここから時計の分解、エピラム処理液の調合と部品への浸透、注油と組み立て、ザラ回しを経て、歩度はどうあれ、動作をすることを確認しておく。よしよし、今度は悪くは無い。

一回目の組み立て後のグラフよりも、ずいぶんキレイになった。日曜日、月曜日と動かし続けていくうちに、ヒゲ持ちと緩急針を動かした瞬間、タイムグラファー上でグラフがどう暴れるかを徹底的に勉強する。調整している相手はバネなので、ちょっとした動きでビヨンビヨンと動き回る。ビートエラーは0.2msまで、日差+30秒以下を目安に調整を繰り返していく。
さて大吉の本日早朝。実用に足る歩度が出たことで、ストレステスト。今日の仕事の時間計測は、この鉄道時計に頼ることになった。実際に身につけた状態で20,000歩近く歩き回り、衝撃や振動を存分に与え、安定して時を刻めるか、実用懐中時計として使えるか判定していく。家を出て早々に走り、途中で踏み荒らされた犬のウンコをジャンプして避けたことで、普段以上のストレスを与えることになった。仕事中は実際に運転台に設置してみて、運転席からの見栄えと風防の透明度を見直す。結果、風味よし。
帰宅後の再調査では、年差クォーツと比較して+30秒の進み。それ以上に、大きな白い文字板と太い針で、時刻が非常に見やすいことが分かり、「これは、いいものだ」。ジーンズのウォッチポケットにもピッタリ入り、普通に使える。正直なところ、返却するのが惜しくなった!と思えるくらいの出来栄えになった。
残るは風防内の再清掃を行い、しっかりと拭いて返却準備OK。長らくお待たせしました。