競技中の事故

D1ストリートリーガル第6戦、日光サーキットにおける事故がマスコミによって面白おかしく取り上げられている。世間的な印象は、暴走族まがい格好と動きをする改造車の競技…として映っているようだ。

報道だけでなく(←Youtube)、ネットの力によって、事故状況が少しずつ見えてきている。該当者の情報から、車はトヨタ110系マークIIだったことが分かる。報道から分かるのは、右(運転席側)前のサスペンションが破損しタイヤが外れているが、ホイールにハブとナックルがくっついていることから、サスペンションのロアアームとナックルを繋ぐボールジョイントのボルトが抜けたか折れたか、そのあたりだろう。そもそもドリフト競技は、破損やクラッシュも醍醐味と扱われるほどなので、起こるべくして起きた事故かもしれない。現在も意識不明の重態というから、どういう状況であれ尾を引くことになりそうだ。

D1SL(Street Legal=公道合法)の名が示すように、公道が走行可能な範囲のチューニングに留められて、車検取得も義務だったようだが、2010年より公認車検の取得は不要になったことから、Street Legalなんて形骸化していると思うのは私だけか。ついでにD1SLだけでなくD1を含めて、その背景や状況を知れば知るほど、けっこうめちゃくちゃな部分が見え隠れしている。

この手の自動車競技は、事故が起きても自己責任と扱われることが殆どで、誓約書にもその旨が書かれており、提出することで合意となる。参加者の起因による事故だけでなく、主催者や大会関係役員の手違いなどに起因した事故であっても、自己責任という文だ。ただし絶対的なものではないようで、元レーシングドライバーの太田哲也氏が起こした裁判では、主催者側が有利になる一方的な条件は、公序良俗に反するため無効という判決が出ている(1998年の全日本GT選手権第2戦での事故で、主催者参加者双方に痛み分け)。従って、主催者側は自己責任だから逃れられると思ってはいけないし、参加者側も万一の事故を起こさないような車作りやドライブテクが求められる等、万全の状態を維持する必要がある。生半可な気持ちを持ったまま、サーキットは走ってはならないということだ。

OFF会や走行会を主催者として企画、その催しの中で事故が発生し、裁判で訴えられても敗訴する可能性があるということ。今回の場合、女性はスタッフとして関わっており、主催者側が指定したポイントにいて事故に巻き込まれたのだから、また複雑な問題になると思われる。