サンライズ瀬戸での列車泊。速度調整による前後の揺れがけっこう辛くて、その度に目を覚ましていた気がする。
午前4時半過ぎ、あまりにも早すぎる車内放送で起こされる。曰く、「対向列車で動物との衝突。処理を行ったため現時点で30分の遅延」とのこと。新幹線や他の特急列車への振り替え乗車案内が出ており、こちらとしては琴平へ到着すればいいだけなので、この時点では問題はなかった。
変な時間に起こされてしまったことは変わりなく、まずはシャワーを浴びて目を覚ます。昨晩、辛い思いをしてシャワーカードを購入したのはこの朝シャワーのため。
遅延を伴って東海道線から山陽線に入り、遅れを取り戻そうと加速すれば先行する普通電車に遮られて急減速、そんな変な走り方で終点を目指すものの…。
「終点は高松駅へ変更となり、琴平駅へは行きません」
サンライズ名物、運転打ち切りを喰らう。JR東日本、JR東海、JR西日本、JR四国と4社も跨ぐ路線だけに、ちょっとしたトラブルで遅延が広範囲に広がってしまい、途中駅で運転を打ち切ってしまうことは珍しい話ではなかったりする。

瀬戸大橋線を通過中。所定のダイヤでは7時過ぎに走り抜けるところだが、既に8時前。ことでん見物は一切キャンセルとなってしまい、帰りの空路へ間に合うように行動パターンを作り替えていく。高松駅で運転が打ち切られたので、特急料金はいくらか払い戻されることになった。
高松駅から今度は高知駅に向かうことになるが、多度津駅ではこれまた乗り遅れで本来乗車するはずの普通電車を逃してしまい、本来乗る予定の特急「南風」に前倒し乗車。

足元で唸る直6ディーゼルターボエンジンの心地いい振動で、すぐに眠気がくる。そこで助手席部分に立って眠気覚まし。
JR四国の路線は山間路線でカーブが多い。そこで車両には、曲線区間で身に掛かる遠心力を抑えて乗り心地を維持し、スピードを上げるための仕組みとして、カーブ内側に車体を傾ける振り子装置が搭載されている。

直線走行中は何ら変わり映えの無い連結部分だが。窓の外に見える、前方車両のメッシュ部分は排気管に注目。

右カーブへ入ると、車両が右へ大きく傾く。助手席窓の柱と前方車両の排気管の角度の差がよく分かる。曲線区間への進入に応じて、前方車両から順番に車体が傾くので、傾斜具合に差が生じる。

今度は左カーブ。右カーブの直後に左カーブへ切り替わるため、傾斜方向が左に大きく変わる。車両側がカーブの位置データを持ち、常に傾斜タイミングと適切な角度を演算、制御しながら走っているので、381系のような不快感は一切なかった。

高松駅に到着。立っていた助手席部分を振り返る。
ここまで来てしまえば、後は空路で一気に関東へ戻るだけ。高知駅前で遅めの昼食と僅かばかり散策し、時間を潰したら高知龍馬空港へ向かうぜよ。
職場から徒歩圏内にある京急の立会川駅前には坂本龍馬のブロンズ像が置かれているわけで、またも坂本龍馬に関係する土地を訪れることになった。

帰りは空路。旧日本エアシステムで運航していたイメージが相変わらず抜けない。空港内に展示されている写真やディスプレイモデルには、日本エアシステムに関するものも多く、いろいろと記憶が蘇ってくる。

北風運用中につき、A滑走路の34Lを目指す。陸地への騒音対策で、浦賀水道上空を飛行中。水平姿勢指示計を木更津VOR/DMEにセットし接近次第、羽田空港方面へ旋回、A滑走路の34Lから出るILSを頼りに着陸を目指す…なんて流れは、いつの時代の話か。

着陸は珍しくエンジンを吹かすフルリバース。誘導路を走ってUターン。機首は再びA滑走路を向く。窓から1タミ方面を眺めていて、いやこれゲート空いてないじゃん?と思っていたら、その通り。CAからは「スポットが空いていないため、しばらく待機します」という放送が入る。空き待ちでグルリと回って待つとは車ではよくある光景だが、まさか飛行機でも味わうとは。

GPSロガーにも、空き待ちで誘導路上をグルリと回っていた航跡が残されている。今回の旅行は、遅延に次ぐ遅延で失敗判定。かと言ってネガティブに捉える意味はなく、宿題として再チャレンジするきっかけのための失敗となる。
空港カレーで早めの夕食を片付けてしまい、ここで解散。まだ時間と体力が残されていたため、途中でコインランドリーで洗濯物を仕上げておき、明日からの悪天候に備えておく。
寝台特急、振り子列車、航空機と一日揺られっぱなしの環境で過ごしていたためか、高知市内にいたあたりから陸酔いでクラクラする感覚が続いていた。この不快感を消すには、さっさと寝るのが一番。栄養剤を服用してから寝ることになった。