クラッチペダルを踏むと、キィキィと微かに金属音が鳴る。音の具合からレリーズシリンダー側ではなく、マスターシリンダー側と判断。さっそく頭をクラッチペダル側に突っ込んでチェックする。

2025年12月の車検では、7番のクラッチマスターシリンダーを交換している。クラッチペダルと繋がるピンは6番で、ここは恐らく使い回し。クラッチペダルの動きは6番のピンを通じて3番のヨークに伝わるが、7番の枠内…ASSYに含まれるだけあって新品になっている。
金属同士が擦れる部分なのでグリスアップが必須だが、チェックした感じでは一切塗布されておらず、単純に組んだだけのようだ。クラッチペダルのアーム部分には、6番のピンの動きを受け止めるプラブッシュが組み込まれていることから、金属部品と樹脂部品の両方に対応したグリスを使う。
金属部品とプラ部品が組み合わさった部分のグリスアップならシリコングリスが定番かもしれないが、今回はこちら。

耐久性を最優先にすることから、シマノ デュラエースグリス(現プレミアムグリス)を使った。本来の自転車用途では、路面からの衝撃と乗り手の荷重の両方を支えるハブに使っており、適度な粘性と優れた耐久性で長く潤滑できる。
自転車のハブほどではないが、左脚の踏み込みを受けながら頻繁に動かすクラッチペダルにもピッタリだろう。ピン全体に塗って元に戻し、クラッチペダルを動かしてみると、先ほどまで鳴っていた金属音はすっかり消えていた。異音は抑え込むに限る。
春先を思わせる南寄りの強風の中での作業で、車内は粉塵まみれになってしまった。入念に掃除機を掛けなければ。