前期後期の違いはここにも?

先日、後期型EK9シビックRに乗られているMさんから、スマホにブブッと着信。「ドライブシャフトに装着されているゴムに亀裂が入っているが、大丈夫なのか?」というメッセージと写真が送られてきた。

ダイナミックダンパー付きのドライブシャフト

この写真。「このゴムはダイナミックダンパーですね」と返信したが、あれ?EK9のドラシャにダイナミックダンパーは装着されていたっけ?と、改めて自分のシビックRをチェックしてみると。

ダイナミックダンパー無しのドライブシャフト

このとおり、ダイナミックダンパーはない。

ドライブシャフトにおけるダイナミックダンパーは、重りとしてのゴムが共振することで振動エネルギーを吸収、騒音や振動を抑える部品とされる。

EK系シビックにおいて、ダイナミックダンパー付きのドライブシャフトは、EK4SiRシリーズに装着されているようだ。ドライブシャフトの交換レポートが二件見つかり、それらを読んでみるとドライブシャフト全体像がよく分かる。

走りを追求しつつ、ある程度の快適性、静寂性を求められていたEK4SiRなら、ダイナミックダンパー付きのドライブシャフトになっている理由は何となく理解できる。しかし、軽量化のために騒音関連は切り捨てていたEK9において、ダイナミックダンパー付きのドライブシャフトというのは謎だ。

電子パーツカタログを立ち上げて、前期型と後期型のドライブシャフトを調べてみると、イラストの時点で大きな違いがあった。

前期型用ドライブシャフトパーツ図面

見慣れた前期型用のパーツ図面。ここから必要な部品をリストアップして、ディーラーに駆け込んだこと数知れず。

一方で、後期型用のパーツ図面になると、大幅に変更されている。

後期型型用ドライブシャフトパーツ図面

ASSY化されている部分が分かりやすくなっている。ちなみに、ダイナミックダンパーも描かれており、この後期型用図面では右側用で16番、左側用で17番が該当する。しかし、番号をクリックすると『該当部品なし』として選択できない。んん!?該当部品なしで、現車に装着されているとなれば、過去の交換歴も調査する必要あり。

ドライブシャフト本体の部品番号も前期型、後期型で全く違うものが出力される。部品番号の違いは、製造当時のサプライヤーの都合による可能性だろうか。フロントセクションや内装といった、見た目や形状等の分かりやすい部分の違いだけでなく、こうした駆動系も前期型と後期型で分かれていることが判明。

リビルト品や強化品と称するドライブシャフトも多数ある。だいたいはEK9用として一緒くたにされているが、一方で「ABS無し用を送ってきた」とか、そんなトラブルを見たことがあり、業者との事前確認(初度登録年月、車台番号、型式指定番号、類別区分番号)は重要になってくる。

先の「ゴムに亀裂は大丈夫?」という問いに、私は「ゴムが無くても問題ないと考えます」と返答した。ふと、機会があればダイナミックダンパーを装着して、より静かな駆動系というのも興味深い…と変な流用ネタを思い付いていた。