温暖地方では、路面凍結防止用の塩カルがスッキリしてくる頃合いか。今年も遠出シーズンに突入となり、その一発目はどこにしようか。数秒迷ったところで「そうだ鈴鹿サーキットでいいじゃん」と、すぐに決定。片道400kmに満たない程よい距離で、片道1タンクを使い切ることなく走っていける。

通勤渋滞を警戒して夜明け前に出発したが、よくよく考えてみれば400km未満、鈴鹿サーキットの開場時刻は10時で、あまりに早く出ても立ち入ることすらできない。途中のサービスエリアで仮眠休憩して時間調整をしながらローペースで向かう。

さらに時間調整目的で、ホンダ鈴鹿製作所前のコンビニで小休止。EK9はこの工場で製造されたそうで、実質里帰りみたいなものか。

ホンダの工場を横目に信号待ち。目立つのは勤務する社員用の駐車場で、よく見ると敷地内はホンダ車だけ。他メーカーの車に乗る場合は道路を渡った敷地の外に設定されていた。
開場時刻は10時。遊園地とサーキットが一緒になった施設なので、来客の基本はファミリー層。レーシングカーの排気音が響き渡り、他の遊園地とは明らかに違う。そういえば春休みシーズンだからか、親子連れが多い。その中に、サーキット見物目的の来客がチラホラいることになり、若干のシュールさと居辛さを実感するもの。誰も気にしていないだろうが。

こうして鈴鹿サーキットに入場。訪れてすぐに感じたことは「苦痛」。どういうことか。富士スピードウェイやツインリンクもてぎは、サーキットの外周部分を自分の車で走ることができて、各観客席へ移動しやすくなっている。対し、この鈴鹿サーキットは徒歩での移動となり、各コーナーに設けられた観客席がとにかく遠い。砂利の道を歩かなければならない通路もあり、靴底の薄いスニーカーではより歩きにくい。

鈴鹿サーキットの名物構造である立体交差。8の字に走ればタイヤの両サイドが削れるようになるとは、サーキットの設計者の証言。下のコースを走った車がすぐに上のコースに戻ってくるので、ギャラリーしているとけっこう忙しい。

急減速により、コース中で最もスピードが落ちるヘアピン。レース中継だと何も感じないが、肉眼で見るとかなりの勾配になっていることが分かる。車によってはフロントブレーキローターが赤く光る。コーナーを抜けての立ち上がりでは、力強い排気音が響いて心地いい。

翌日のスーパー耐久「SUZUKA S耐 5時間レース」に備えた練習走行が続く。

次期主力車両F-X計画の筆頭たる現行のGRフィットも走っていて、どうしても贔屓目に見る。フィットに限らず、ハッチバック車がスイスイとコーナーを駆け抜けていく姿は車種問わず見てて楽しい。後々調べたところでは、このGRフィット、6MTに換装しているのだとか。排気音はホンダ特有のそれで、しかもMT仕様となれば、機関系は先代のGKフィットRSからの流用かもしれない。

ホームストレートの観客席に移動して、全景を見る。ピットストップの様子も見ることができて、レース本番中は目が離せないシーンが長く長く続くだろう。
ここで時間切れ。世間は平日で、名古屋周辺の帰宅ラッシュに巻き込まれないようにするには、早めの行動が鍵を握る。長野県を経由できる地点にいたことから、唐突に峠の釜めしを食べたくなり、中央道経由での帰宅コースに設定する。中央道は新東名と違って山地部の走行がメインとなり、ドライブの観点ではこちらの方が楽しい。

諏訪湖SAに到着。峠の釜めしを購入して、容器は持ち帰る。実際に米を炊くことができて、ちょっとした料理に使いやすいため。
名古屋、都心部共に渋滞をうまく回避することができて、比較的早い時間に帰宅することになった。総走行距離は850km。