競技中の事故

D1ストリートリーガル第6戦、日光サーキットにおける事故がマスコミによって面白おかしく取り上げられている。世間的な印象は、暴走族まがい格好と動きをする改造車の競技…として映っているようだ。

報道だけでなく(←Youtube)、ネットの力によって、事故状況が少しずつ見えてきている。該当者の情報から、車はトヨタ110系マークIIだったことが分かる。報道から分かるのは、右(運転席側)前のサスペンションが破損しタイヤが外れているが、ホイールにハブとナックルがくっついていることから、サスペンションのロアアームとナックルを繋ぐボールジョイントのボルトが抜けたか折れたか、そのあたりだろう。そもそもドリフト競技は、破損やクラッシュも醍醐味と扱われるほどなので、起こるべくして起きた事故かもしれない。現在も意識不明の重態というから、どういう状況であれ尾を引くことになりそうだ。

D1SL(Street Legal=公道合法)の名が示すように、公道が走行可能な範囲のチューニングに留められて、車検取得も義務だったようだが、2010年より公認車検の取得は不要になったことから、Street Legalなんて形骸化していると思うのは私だけか。ついでにD1SLだけでなくD1を含めて、その背景や状況を知れば知るほど、けっこうめちゃくちゃな部分が見え隠れしている。

この手の自動車競技は、事故が起きても自己責任と扱われることが殆どで、誓約書にもその旨が書かれており、提出することで合意となる。参加者の起因による事故だけでなく、主催者や大会関係役員の手違いなどに起因した事故であっても、自己責任という文だ。ただし絶対的なものではないようで、元レーシングドライバーの太田哲也氏が起こした裁判では、主催者側が有利になる一方的な条件は、公序良俗に反するため無効という判決が出ている(1998年の全日本GT選手権第2戦での事故で、主催者参加者双方に痛み分け)。従って、主催者側は自己責任だから逃れられると思ってはいけないし、参加者側も万一の事故を起こさないような車作りやドライブテクが求められる等、万全の状態を維持する必要がある。生半可な気持ちを持ったまま、サーキットは走ってはならないということだ。

OFF会や走行会を主催者として企画、その催しの中で事故が発生し、裁判で訴えられても敗訴する可能性があるということ。今回の場合、女性はスタッフとして関わっており、主催者側が指定したポイントにいて事故に巻き込まれたのだから、また複雑な問題になると思われる。

他山の石4

東京湾アクアラインを川崎側に進み、浮島ICを出ると国道409号線に出る。平日は沿線の工場に出入りする車で混雑するが、休日なら空いている。直線道路が長らく続き、信号の組み合わせがいい傾向にあるので、走行速度は高め。正義の味方(笑)神奈川県警の覆面パトカーが出没しやすく、何も知らない県外ナンバーがよく捕まっている。そして、単調な直線道路で油断しやすいのか、事故は少なくない。

玉突き事故

BMWの上位車種、ポルシェカイエンが止まっている。BMWの上位車種の損害状態は不明だが、カイエンはリアハッチが潰れている。現場は直線区間の真っ只中で、工場や倉庫が減って離れたところに製油所があり、視界が広がるので脇見運転になりやすい。単調な道路は安全という思い込みから、スマホやナビの画面に視線が移りやすい。これら前方不注意になる悪条件が揃っていて、走行速度の高さと気の緩みから、反応が遅れてしまうと事故に至る。

フルフラップ衝突

カイエンに突っ込んだ軽トールワゴン。フルフラップ衝突でボンネットがめくれ、エンジンルームは潰れて無くなっていた。フレームどころかエンジン本体も巻き込んでいるので、所有者は重大な決断をしなければならないだろう。救急車がサイレンを鳴らしながら走っていったことから、人身事故の可能性がある。こうなると刑事責任も問われてくるはず。

この道路で事故を目撃した例は今回が初めてではないし、走行速度は高く、ついでに覆面パトカーゾーンだったりするので、決してラクな道路ではない。任意保険があったとしても、一回でも使えばその後の保険料は事故有等級扱いになって、保険料が大きく変わることがある。事故はモノ、時間、金を大きく失う。安全運転は、慎重な行動一つ一つの積み重ねで実現する。

事故から10年…

あの自損事故から10年だ

自損事故

衝突した瞬間、上半身はシートベルトで固定され動かなくなるが、頭部だけは別。成人男性の頭部は体重比で約10%の重さがあるので、だいたい6.5~7kgあるだろう。そんな重たい頭部が、100km/hに近い速度で壁にぶつかり車本体が止まった瞬間、首を支点として慣性によりまだ前進し続けようする。瞬間的に首は大きく曲がりながら引き伸ばされ、すぐに元に戻る。このとき、首の筋肉や靭帯などの軟部組織が、一時的に引き伸ばされたことで損傷を受け、数日間は腫れ(※1)と痛みに悩まされたが、もし神経層まで損傷が及んでいたら、笑い事では済まなかったはず。

保険会社との連絡では、何度も「お怪我はありませんか?」と聞かれた。首が痛いなんてことを発すれば、病院へ行かなければならないし、自損事故なのに人身事故扱いになって、これはこれで面倒な手続きが増えてしまうことになるので、「無傷でピンピンしてます」と答えていた。実際、三日程度で痛みは落ち着き、一週間もすれば腫れが引いた。それから現在まで、後遺症みたいなものは一切なし。

昔と違って、今は車を見せびらかすことがメインになっている気がする。もし、あの事故を起こさなくとも、時代と共に変わっていく首都高の雰囲気に違和感を覚えて、自然と走らなくなっていたと思う。

※1 腫れ
首の周りで、両手の親指と中指で輪を作る。当時はその輪がだいたい首の太さだったが、腫れがピークになったとき、両手の親指が離れてしまった。まるで肥大化したような状態にまで達し、顎の輪郭と腫れた首が一体化するほど。

サーキットなんて

先日、首都高速湾岸線で死亡事故が発生し、その原因を作った人物が雑誌に掲載されていたらしい。

この手の事故が起きると、必ず「サーキット行け」というコメントが出る。では、サーキットとは、どういう場所なのだろうか。

実際のところ、サーキットは何も知らなければ怖い場所、魔境そのものだ。どこか近寄りがたい雰囲気があって、走行している車もナンバーがなくて積載車を伴っているような、本気の連中ばかり。公道でブイブイいわせて喜んでいる立場からすれば、サーキットを走っている人たちのオーラは恐ろしく、目を合わせたら緊張すら覚える。そんな人に向かって、首都高や峠を攻めているなんて、口にすることはできない。

車高を下げ、エアロをばっちり組み、インチアップに低音を響かせるマフラー。追加メーターや各種モニターを装着し、ギラギラと輝く運転席。他者(ギャラリー)との距離が近い公道では、それがアピール=速いイメージを抱かせるのかもしれない。ところが、サーキット走行では環境が全く異なってきて、小排気量のシンプルな車が大排気量のパーツゴテゴテの車を追いかけたり、好タイムを刻むことは珍しいことではない。公道にありがちな、大排気量車や大出力車が偉いと思っていたところに、下克上のようなシーンを目の当たりにする。自分は速いドライバーだったはずなのに、軽自動車に追い掛け回されるような姿を想像をしたりして、それがまた恐怖そのもの。追い抜き、追い越しにおけるコントロール術を習得するには多少の時間が掛かり、公道での技術は基本的には否定される。速そうな車なのに、上手に走れないという情けない姿を晒すわけにはいかず、自らの壁をますます高く作る。

走り屋(違法競争型暴走族)として、他の車に恐怖感を与えるような運転をしていながら、サーキットでは完全に立場が逆転し、恐怖感を受け続けながら走っているような感じになってしまう。そんな環境に身を置くくらいなら、あらゆる逃げ道や言い訳が多数用意され、見た目一つでも崇められる要素となる公道に逃げたほうが自分自身にも良くなってしまい、サーキットには近寄らなくなる。結局、サーキットへ行かない人はあらゆる理由を述べて決して行かない。

私はかつて首都高をぐるぐる回っていた人間で、書いてきたものは経験や当時の考えを振り返ったことによるもの。今後も公道で無茶をやった挙句、悲惨な事故に至る例は絶対に発生し、昔と違って今はSNS等で情報が一気に拡散する。そしてサーキット行け派と公道擁護派に分かれ、オチは必ず平行線だ。そのときに炙り出される事故原因や人物、その背景といったものは、興味を引くのと同時に、他山の石となりそう。

事故絡みの小ネタ

  • 1.三角板は常備
  • 道路交通法よれば、高速道路上で自動車を停止させる場合、三角板などの表示器具を停止した車の後方に設置する必要がある。ここで三角表示板の設置を怠ると、「故障車両表示義務違反」により、点数が1点(反則金6,000円)が課せられてしまう。三角板なんて高いものではないし、反則金よりは安い。そのくせ、使用一発で壊れるようなものではなく、車が変わっても使い続けることができる。折りたたんでおけば小さくまとまるので、収納にも困らないはず。ぜひ搭載しておくべし。

    コーンはダメ

    どこから持ってきたのか、三角コーンが置かれているが、これはアウトだろう。直線が続く広い高速道路において、どういう運転をすれば後輪セクションが破損するのか。路面にスリップ跡はなかったし、今もナゾだったりする。

  • 2.救援車(ローダー/レッカー)はすぐには来ない
  • 車が動けなくなるほどのダメージを負って、救援車を要請しても、すぐには来ない。緊急要請というと、救急車や消防車のような素早さを想像するだろうが、「今から一時間くらいは掛かります」という待たされるような返答がオチだろう。しかも、例に示したように「一時間『くらい』」だから、時間としては非常に曖昧。運が良ければ早く到着するかもしれないし、逆にとても遅いかもしれない。JAFに入っていればJAFに連絡、入っていなければ警察や高速道路管理会社の紹介で手配してもらえる。ガソリンスタンドのクレジットカードや任意保険の特典で、救援要請サービスが含まれている場合があるので、平時から確認しておいたほうがいい。ロードサービスも千差万別で、対象車は提携の指定工場にしか持っていけないとか、制約があったりすることも珍しくはない。

    ルーフが潰れたインプ

    ローダーに載せられた、ルーフが潰れたインプレッサ。横転したのだろうか。

  • 3.かなりの出費を伴う
  • 救援車で無事に車を動かせたとして、今度は金銭的なダメージが降りかかってくる。例としてJAFのWebサイトで費用計算ができるが、非会員だと必ず5桁の費用が掛かる。警察や管理会社の手配では、基本料や作業料金、人員手配料等々いろいろな料金が重なって高額請求になるし、クレジットカードや任意保険のロードサービスでも、やはり限度がある。対象車を自宅には持ち帰らず、一時保管場所に収容したとしても今度は「一時保管料」とか「制限時間内(36~48時間)は無料、それ以降は相応の保管料を取る」というようなパターンが待っているだろう。

    10年前、EK4シビックSiRIIを潰したときが、後者だった。事故から12時間で廃車を決めたので保管料は取られなかったが、救援費用として確か3万円近くを支払い、しかも現金払い。

    車を預けるなら、自宅まで帰るまでの交通費が発生し、取りに行くときの費用もあるだろう。旅行中であればキャンセル料や緊急宿泊も考えられる。任意保険は、これらの万一の諸費用を支払うという旨の文がよくあるが、そのためには救援要請をはじめとして何から何まで保険会社を通す必要があり、当然すぐには支払われない。当面の費用は、自分の財布から支払うことになる。

  • 4.携帯電話の電池残量に注意
  • 警察や保険会社、救援の連絡は、ほとんどが携帯電話に頼ることになるだろう。通話は意外と電池消費が激しく、あっという間に減る。状況によっては、電話が掛かってくることもあるので、ここぞというときに電池切れを起こすわけにはいかず、連絡が取れないと後の処理がスムーズにいかなくなる可能性も出てくる。ドライブに行くときは、フル充電にしておくくらいの準備はしておきたい。もしくは、非常用バッテリーを持ち歩く、車内に充電器を置いておくなど。

    こんな具合で…。
    よく文末に「事故はモノ、金、時間を大きく失ってしまう」と書いて締めているが、これが真相。人身事故なら、もっと厄介なことに発展するのは想像に難くない。事故が起きても保険があるから大丈夫とは思わず、まずは事故を起こさないように心掛けるのが第一。楽しいカーライフは、無事故無違反の上に成り立つ。

    交差点での事故

    三連休ともあって、初日には常磐道でかなり大きな事故があったようだ。単独事故を起こしていたところに、さらに突っ込んだようで、前方不注意も疑われるところだが。

    交差点内での事故

    近所でもご覧のとおり。合計4台の車が絡む事故が発生。ピンク色の軽自動車に、手前の黄色のタクシーが突っ込み、そして塵芥車がさらにカマを掘る。奥側のタクシーは完全に巻き添えだったらしく、見た感じではノーダメージ。たまたま巡回中だったと思われる警察官は、目撃者と思われる人から事情を聴いており「このじいちゃん(運転手)は悪くない!」「あれ(軽自動車)がウィンカー出さずに車線変更した」と必死に弁護していた。その最中に「現時点で誰が悪いとかは言えない」という決め台詞が出た。警察24時等の特番でよく出る台詞だが、生で聞くとは思っていなかった。

    二車線を完全に塞いでしまい、右折レーンから無理やり直進するしかない状態に陥っているので、ひとまず交差点を開けるために交通整理を開始。そのときに、現場を見物しようと慌ててブレーキをかけて減速するアホがいて、後続の車が衝突しそうになる場面もあった。休日といえば、普段は車に乗らないようなドライバーが出てくる。ウィンカーは出さない、サイドミラーは格納しっぱなし、ルームミラーは明後日の方向を向いているとかはザラ。僅かな直線で急加速を演ずる割に、交差点では一度外側に膨らんでからゆっくり旋回する、どヘタクソなドライバーも少なくない。そういう連中に限って「自分は、他人よりかは運転が上手」と思っているフシがあるから、危険な条件が揃っている。

    典型的サンデードライバーの例

    ルームミラーはどこを映しているのだろう…。

    よく言われるのが『だろう運転』ではなく、『かもしれない運転』を心がけよというもの。先述した典型的サンデードライバーのパターン一つでも、ミラーが機能していないなら、相手はこっちを見ていないと予測できるし、それならばあえてペースを落として危険を遠ざける等、余裕を持って対処はできる。相手よりこっちのほうが運転が上手いし、さっさと抜いてしまえと考えた時点で、危険側に傾く。相手は自分に都合のいい予想ばかりしているので、変にペースを上げれば、ついていったほうが早く走れる、もしくは気に入らない抜き方をされたから抜き返そうとか考えるようで、後方にくっついてきてしまう。君子危うきに近寄らずといったところで、サンデードライバーには近づかないのが吉。傍観者でいるためには、一つの事故目撃事例から多くのものを学び取り、用心してハンドルを握るしかない。

    他山の石3

    8月11日、本当にたまたま、とあるユーザーがTwitter上でバカを演じ、炎上していく様子をリアルタイムで見ていた。なかなか興味深い瞬間を目の当たりにし、最終的にはどうなるかと眺めていたら、結局はアカウントを削除して逃亡するというオチだった。

    大破したS2K

    貴重なホンダS2000が、このユーザーの手でクラッシュさせられ、鉄くずになってしまった。しかもクラッシュした瞬間を動画して自らアップして「まぁあれだ、スピードゎ出しすぎないようにしましょうね。」「2速全開アタックごっこ」と終始ヘラヘラした態度を取っていた。現場が狭い公道ということもあって、実質犯罪自慢、ネット民によって拡散し炎上していった。頭が悪い本人はようやく事態に気付いたのかTwitterのアカウントは削除したが、時既に遅し。今日の時点でも「S2000 事故」で検索すると本名まで出るようになっているし、アップした動画は消されることなく次々とコピーされていった。成人なら、自分のやった行為には、責任を持たないといけない。

    大きくスピンしているのは緩い右コーナーだが、スピンそのものはその手前の左コーナーで始まっていた。左コーナーでリアタイヤが滑ったことにビビり、アクセルを抜きながら右へカウンターステアを大きく当てた。おかげで荷重がフロントタイヤに移り、右回転を始める。スピンモードに入って、今度は左へハンドルを大きく切っているが、アクセルを抜いている(恐らくはブレーキを踏んでいる)以上は車体を推進させる力が生まれないので、回転を止められずに、壁に衝突、横転というところか。

    公道しか走らず、しかもこのユーザーのように直線番長でしかないアホは、基本的に操作が極端。アクセルは全開全閉、ブレーキはガッツリ踏み込むかペダルから足を離すか、オーバーアクションなステアリング操作しかないので、タイヤのグリップが失われたらリカバリできず、スピンして壁やガードレールにディープキスを決めてくれる。今回は自損事故で終わったものの、飛んでいった先に人がいたりすれば、本人だけでなく家族や関係者全てを巻き込む大惨事となる。かの有名な、京都府八幡市の33Z暴走事件も、スピンモードをリカバリできなかったパターンだろう。

    本来ならば、FR車はリアが流れることを心配するより、リアを流さないようにするのが正解。原理的に、車体をリアタイヤで押し出している以上は、オーバーステアな性格が突然顔を出すことがある。これを忘れることなく、用心して運転しなければならないのだが。

    衝突の瞬間

    助手席のエアバッグは展開しているものの、運転席は社外品のステアリングハンドルを装着していたためエアバッグがなく、慣性の法則に従って顔面をハンドルにぶつけているはず。動画を0.3秒毎に割って調査したところ、衝突の直前に顔を引きつらせて口をパカッと開けているところまで記録されていた。こんなところで、GoProの性能のよさを知った。

    他山の石2

    レスポンシブウェブデザイン化を進めるため、デジカメのSDカードを漁っていたところ、事故現場の写真がやたらと出てきた。それだけあちこちを徘徊している証拠なのだろうが、遭遇率が地味に高いのが悩みかもしれない。

    エボVII

    R140にて。上り線と下り線を塞ぐようにして事故車両が止まってしまい、現場の流れは完全にストップ。事故現場に偶然ユニック車がいたので、その場に居合わせた人みんなで協力し、車を道路の端に片付けているところ。

    プロボックスorサクシード

    首都高4号線にて。ドライバーはまだ事故車両内にいるのだが、微動だにしなかったのがむしろ怖かった。

    デミオ

    首都高C2にて。玉突き事故。眺めと流れがいい分、突然の渋滞に気付くのが遅れやすいのかもしれない。

    ホンダ車

    首都高4号線にて。渋滞の最中での事故。ゆっくり動いているときに、ついついスマホに目が行ってしまい、ゴンッという事故は多いのかもしれない。

    イプサム

    R132にて。営業中のバスとの側面衝突。バスと事故を起こすと、その後の処理が非常に面倒という話を聞いたことがある。

    ヴィッツ

    外環道にて。玉突き事故。年始早々という最悪のシチュエーション。

    事故は加害者被害者関係なく、モノ、時間、金を大きく失ってしまう。こうならないためにも、道交法順守、安全運転で行こう。

    他山の石1

    今日はTwitterから、他力本願な記事。今週は、日本のどこかで2台ものEK9シビックRが事故で損傷していたようだ。1月20日発生、れぐあ@Legua_integrale氏のツイートから引用。

    Civic crash 1

    木の幹に巻きつくようにして、逆くの字状に大破したようだ。この破損具合からして、かなりのスピードだったと思われる。

    1月23日発生、ろんどぺー@rondolb氏による目撃ツイートから引用。

    Civic crash 2

    中央分離帯に突っ込んで横転。フロントセクションがめくれているらしく、砕け散っている。ぱっと見て、BBSのホイールに見える。

    同一車種が似たようなタイミングでクラッシュするなんて、不吉な出来事だ。来年度の任意保険は嵐の予感か。事故はモノ、時間、金を大きく失い、取り戻すことは容易ではない。他者を巻き込んだ場合は、関係者全てを不幸にする。今年は、EK4シビックSiRIIの自損事故から10年が経過する。この二件は他山の石として、気を引き締めて運転に臨みたい。

    鈴木HA23Sアルト、事故報告書

    事故…事故とは、思いがけず起こった悪いできごと。by広辞苑

    というわけで、免許証の運転履歴上では事故にはならないが、私にとっては思いがけず起こった悪い出来事=事故そのものなので、記録を残す。

    ・現場:首都高湾岸線西行き、大井PA出口~大井南入口西行き方面
    ・時刻:12時ごろ
    ・天候:晴れ、気温は低いものの日差しが暖かく、無風
    ・路面:完全ドライ
    ・損害:タイヤ一本、ホイール本体は目視点検の限りでは異常なし

    ▼当該車両 鈴木HA23Sアルト
    スズキ HA23S アルト
    3ATで、走行のほとんどを3rd(ギア比1.000)でカバーするため、加速が鈍く燃費は良くない。


    首都高湾岸線は西行き。東京港トンネルを抜けても、走行車線は速度が上がらず車間距離は詰まり気味。混雑した道路、慣れない軽自動車、自車の前後に大型トラックと、精神的に良くない条件が揃いすぎていた。たまらず、走行車線から追い越し車線へ移動し、車間距離が十分に開く東海JCTまで回避行動を開始。次第に流れは良くなるが、追い越し車線でも90km/h付近に留まり、NA660ccエンジンでも十分に走ることが出来た。大井PA付近で軽い尿意を感じたが、自宅まで我慢できると判断。引き続き、東海JCTを目指して追い越し車線をキープしていた。

    大井PAの加速合流帯付近において、突然ゴゴゴゴ…という震えと振動音を耳にする。聞こえた次の瞬間、ドンッ!!という激しい破裂音と共に、フロントノーズが進行方向右側に沈み、ハンドルがガタガタと震えだした。下図状況図における1番がここ。咄嗟に「バーストした」と判断し、対向車線と隔てるガードレールに向かう車体(2番)を正し、今度は路側帯に向かって進路を変え始める(3番)。

    バースト事故状況図
    1:バースト 2:対向車線と隔てるガードレールに向かう車体 3:路側帯へ進路変更 4:路側帯で停止

    追い越し車線で突然白煙を上げ、左右に大きくふらつき、ハザードを点灯させる車体を目撃した後方の他車たちは、若干ペースを落としたらしく、近づいてくる様子は無い。チャンス。何度も左側と後方を確認し、同時に「誰もいない!!」と大声で自らに言い聞かせつつ、暴れる車体を抑え込みながら強い減速で路側帯へ退避する。無事に路側帯に停止、後方確認しながら一旦車外に出て、フロントタイヤが砕け散っているのを確認する。そしてトランク内のスペアタイヤを確認する。止まったところが、大井南入口の料金所の真横で、従業員とすぐに目が合う。突然止まった車と、車内から出てくる私に気づき、手を払うようなしぐさ(あっちいけ)を見せる。

     従業員(以下、従):ダメだよぉ!止まっちゃ!!
     私:すみません、バーストです…
     従:バースト?パンクしたの?今連絡入れるから
     私:申し訳ないです…
     従:どこかにぶつけた?ケガない?
     私:大丈夫です…

    料金所ブースからは連絡できないことが判明し、すぐ近くの非常電話から連絡するように指示される。収納箱を開けて、ピクトグラムで示された故障ボタンを押すと、道路管理センターに繋がった。非常電話から通報した時点で、現場の位置が特定されるシステムとなっている。

     管理センター(以下、管):故障ですか?どうされましたか?
     私:パンクです。派手にバーストしました
     管:わかりました。現場は大井PA出口ですね、すぐに隊員を向かわせます。車種とナンバーを教えて下さい
     私:スズキのアルトです。代車なので、ナンバーは分かりません
     管:わかりました。パンクしたタイヤはどうされます?
     私:交換します
     管:わかりました。最後にお名前をお願いします

    交通管理隊が来るまで、代車を所有するショップに連絡を入れておいた。


    緊急通報から15分ほどで、交通管理隊の黄色いパトカーが現場に到着。改めて状況を報告する。そして

     管:では、タイヤ交換して下さい
     私:ここで!?すぐ後ろのPAには入らないってことですね?
     管:はい!後方は見守ってますから

    後方監視は隊員に任せ、すぐさまトランクからテンパータイヤを引っ張り出し、ジャッキアップしてタイヤを交換する。ジャッキアップしてタイヤ交換なんて、普段からやっていることだ。その最中、手際よく作業を進める私を見て…。

     管:早い…ずいぶん手馴れてますね?
     私:車趣味なんで
     管:最近、タイヤ交換できない人多くて、困ってるんですよ…
     私:なんとまぁ

    隊員が到着し状況説明、それからタイヤ交換となって、10分も掛からずに終了。管理隊の人たちに何度も頭を下げて謝意を伝え、家路に着く。全てが終わった途端、猛烈な尿意と血だらけになっていた指先に気づいた。緊急事態でアドレナリンラッシュ状態だったらしく、尿意や負傷の痛みは全く感じていなかった。


    バーストし、使い物にならなくなったタイヤがこれ。

    バーストしたタイヤ

    内部のカーカスコードが引きちぎれ、放射状に裂けている。その他のタイヤも細かいヒビだらけで、状態は決して良くない。空気圧はどのタイヤも正常値だ。借りる際の目視チェックでは、空気圧が極端に低くなっているようなことは無かった。バーストしたタイヤは駆動輪なので、テンパータイヤを履かせたままにしてはならない。正常なリアタイヤをフロントに付け直し、空いたリアにテンパータイヤを履かせておいた。

    テンパータイヤは非駆動輪へ

    少しでも走行安定性を確保するためテンパータイヤは、前輪駆動車ならリアタイヤに、後輪駆動車ならフロントタイヤに装着する。四輪駆動車の場合は、装着位置が指定されていることが多く、このことは必ずマニュアルに記載されている。駆動輪のタイヤを左右で違うものにすると、まず直進しなくなり、ミッションやデフギアに深刻なダメージを与え、最悪車両火災の可能性も。あくまで、修理できる場所まで走るための緊急用タイヤなので、常用できるほどの耐久力は無い。