鉄道時計は再分解へ

一応は仕上がった鉄道時計をオーナーに見てもらう。「元に戻って動いてるんですか」という、予想通りの反応。復活した以上は、時計として使いたくなるのは当然の流れで、机の上に置いて眺めるだけでなく、実際に運転台に置いてみるとか。観賞用懐中時計ではなく実用懐中時計となれば、現状の不安定な歩度では満足できなくなるので、何がダメで歩度が良くないのか、さらに詳細に調べることになった。

ムーブメント単体で歩度調査

ケースからムーブメントを取り出し、ある程度分解したところでタイムグラファーにセット。この状態なら、姿勢差による違いが分かりやすく、調整もしやすくなる。

文字板上(寝かせた状態)で調整し、運転台に設置した状態(12時上)にすると、とたんに遅れていく。それならばと12時上で具合が良くなるように調整すると、文字板上ではビートエラーまみれで遅れが酷くなる。どういうこっちゃ。

いくら調整しても、姿勢差で大きく歩度が変わってくる原因は、テンプの軸(天真)が正しい直線状になっておらず、僅かばかり曲がっていることが考えられる。この曲損が軸の上下にある軸受けに対して、微妙な片当たりを生じてしまい、スムーズな回転運動が妨げられている可能性がある。まさかテンプ本体まで手を出すことになるとは、正直思っていなかった。

平日は、会社からの帰宅後は暗くて作業に適さず、詳細な調査ができるのは次の休日の日中。もうしばらく預かることになるが、一旦手をつけた以上は、しっかりと仕上げたいところだ。

INPEXのサービスステーション

先日の田口峠訪問においては、即R141に出て南下することなく、小海線の臼田駅から沿線に沿うようにして一旦北上。中込駅付近まで出て、それからR141の南下を再開している。中込駅付近にあるガソリンスタンドがあって、そこに立ち寄るのもドライブの目的の一つとしていたため。

地元を出発する前の給油では、田口峠を越えて臼田市街に出るタイミングで、給油ランプが点灯するように調整していた。酷道、険道に突入する前には、ガスは満タンにしておくのがセオリーだが、あえて無視。自分でやったこととはいえ、峠道内で貧乏ランプが点灯するとやはり心細くなる。

ハイオク満タン給油中

目的のガソリンスタンドに到着して、給油開始。給油量は34Lで残り11L、平地なら100km以上は走れたか。峠道の傾斜とカーブで燃料タンク内のガスが波打ったことで、貧乏ランプセンサーが点灯し続けていたようだ。

そのガソリンスタンドは、日本国内では長野県と新潟県に計10箇所しかない、INPEXブランドのサービスステーションだ。

(株)木内石油/佐久第一給油所

日本国内で採掘(秋田県の八橋油田)した原油を精製し、出来上がったガソリンをこれらのサービスステーションで販売している…という噂は本当かどうか、確かめるのが真相。

サービスステーションの管理者に聞いてみたところ「分からないからINPEX本体に聞いてほしい」という返答で、帰宅後に国際石油開発帝石株式会社に問い合わせた。同社から回答を得て、秋田の国産原油をベースにした純国産ガソリンの販売は、大昔の話、旧帝国石油時代とのことだ。同社の事業環境の変化によって、国産原油を原料としたガソリン製造は、現在は行っていないそうだ。

純国産ガソリンの製造は、年代的には20世紀までの出来事で、ずいぶん古い知恵を今まで持っていたことに驚かされたが、長年の謎が解けて良かった。長野県内のサービスステーションなら、都合よく定例のドライブコースに近いところにあり、ずいぶんと丁寧な回答を得たことで、同社を応援する意味でも、今後は優先的に給油するようにしたい。

業務中、一個人の疑問に回答していただきありがとうございます。>INPEX

油モノの一時保管場所

シビックRのリフレッシュ作業において役目を終えて取り外した部品、もしくは廃車から入手した予備部品は、まとめて保管するようにしている。理由は簡単、汚れが酷く、ついでに少々クサいため、部屋に持ち込むことができない。

一時保管場所

仕分けは単純で、油脂類が付着しているか否か。ブレーキマスターシリンダーASSYはブレーキフルード、スロットルはブローバイガス、漏斗とホースにはミッションオイル、セルモーターはクラッチ由来のフェーシング材まみれ…と、カーペットに付着すれば完全除去は不能、撒き散らせばどこまでも漂うものばかり。

主な用途はリビルト用のコア、万一の時の緊急復旧用となってるが、殆どの部品は二度と使うことなく、新品が購入できる部品ならば置き換えていくことで、時間を掛けて廃棄していくのが実態。未整備のブレーキマスターシリンダーASSYなんざ、そのまま使うなんて危険極まりない。

「パーツリストの部品を全部持っているのでは?」と言われることが少なからずあるが、そんなことはない。月(384,400km)までの航行に耐えられるよう、クローゼットが部品倉庫になるくらいは確保したが、部品取り車には適わない。その一方で、某つぶやきツールで「余ってませんか」「あれば譲ってください」と言われる部品は大抵あるわけで、これが不思議なところ。

タイムグラファーを買う

預かっている鉄道時計の歩度調整を行うため、ついにタイムグラファーを購入を決意。若干、買っちまった…買っちまったぞおい…と後戻りできない部分まで踏み入れている気がしたが、いつかは買うことになると考えており、時計修理を続けるなら絶対に必要になるものなので、夏のボーナスの魔力に捕らわれている今が購入の最適なタイミングだった。

タイムグラファーの使い方を練習

まずは説明書を読みながら、スピードマスターにてタイムグラファーの扱い方を勉強。特に複雑な設定はなく、電源を入れて時計をセットすれば、自動的に計測が始まる。クォーツ時計やスプリングドライブは計測できなかった。

歩度を見るだけでも、時計の様子が見えてくるので、ぜひご相談を。>会社時計部

説明書を読んでいたところ、パソコンと接続することで、モニター上で見ることや、計測データを保存できるという。こんな好都合なシステムはないので、さっそくソフトをインストールして準備よし。いよいよ本番。鉄度時計をタイムグラファーにセットして、計測開始。びぶ朗では二重線が表示されていたが、はたして。

調整前の鉄道時計のグラフ

びぶ朗と同じく、二重線で右下がりのグラフが表示されている。

調整前の鉄道時計の数値

そして数値データ。びぶ朗では分からなかった、振り角や片振りの状況が見えてきた。21,600Hzの振動数は正常ながらも、一日あたり1分41秒の遅れがある。振り角は134°とかなり低く、テンプの修正をするにしても、道具が揃っていない今回は手出しできない部分なので、今後の課題。片振りも1.3msとなっていて、ここを調整で追い詰めていく。

鉄道時計のテンプ

タイムグラファーにセットしたまま、テンプのヒゲ持ちの位置を少しずつ動かしていき、片振りを無くしていく。勉強ネタとしては好都合なので、動かす量と位置で、グラフがどのような変化を示すのか。一つひとつ見ながら調整を続ける。続いて、緩急針を動かして、進み遅れの調整に入る。

調整にエラく時間を食ったのが、この進み遅れの調整。文字板を上にして置いている状態ではプラス(進み)方向で落ち着き始めたが、鉄道の運転台に置いた状態(12時が上で、後方に僅かに傾いた姿勢)では、妙に遅れが出てしまう。急いで調整してもダメなので、文字板を上にした状態と運転台に置いた状態の両方で納得できる精度を見つけ出していく。

調整後の鉄道時計のグラフ

僅かばかり、進みの方向に調整してみた。分解前に比べても、ずいぶんとまともなグラフになったと思う。長期的にはプラス側ながらも山と谷が出来上がるグラフが続くので、もう少し直線的なグラフにしたいところ。ここからさらに追い込みを掛けてみるか。

調整後の鉄道時計の数値

調整後の数値データも、良好な数値が表示されていた。

タイムグラファー、安い買い物ではなかったが、入手して正解だ。計測しながら調整できる点が強く、ずいぶんと作業しやすくなった。遅れや進みといった現在のコンディションが、リアルタイムで目に見えるため、姿勢差を計測するだけでも機械式時計の奥深さをより知ることができる。ますます機械式時計が面白くなってきた。

今まで使っていたびぶ朗では、時計を万力に強く押し付け、マイクのボリュームを調整しながらの計測、時計本体をいじるために万力から一旦外す(万力から外した以上は、マイクのボリューム再調整も有)…ということを繰り返していた。何をするにしても万力から時計を外すために同じ計測条件にならず、データの信頼性も悪くなる弱点もある。特殊な用途において、専用機械を入手して使ったほうが早く済む点は、自動車整備におけるSST(Special Service Tool)と同じかもしれない。

スマホのアプリでもタイムグラファーがあるようだ。ただ、磁気を発しているスマホに機械式時計を載せて(近づけて)計測するなんて、狂気の沙汰にしか見えないのは私だけではあるまい。

田口峠

R299の酷道区間の状況を調べたところ、なんと来年度まで通行止めとなっていた。2018年4月6日から2018年12月26日までは工事による通行止めが続き、このまま冬季通行止めに突入するため、実質的な通行止め解除は2019年のGW前となる。

R299の迂回路は林道矢弓沢線かr124のぶどう峠となるが、もう一つあって、r45下仁田上野線からr93下仁田臼田線の田口峠を経由し、臼田市街に出るルートだ。地図を眺めていても「悪路」と記され、細い道を示す描き方となっているが、一応は車で通行できる道にはなっているようで、標高が低いためか通年走行可能とのこと。さっそく、どんな道路か走ってみることになった。

GPSロガーによるr45とr93の走行ログ

R299からr45、r93と山間部を通過していったログ。R299とr45の交差点から田口峠までは、だいたい一時間だった。

三連休の初日だけあって、R299は全体的に車の量が多め。ついでに、休日の早朝にも関わらず、採石場からの砂利を運搬するトラックが妙に多く、前からだっけ?と疑問に思いながら我慢が続いていた。

群馬r124交差点は直進

R299とぶどう峠のr124が繋がる交差点は直進する。R299の通行止めと迂回を指示する看板をよく読むと、十石峠に至る区間において崩落があったようだ。防災通行止めではなく、崩落の復旧工事が実態らしい。

群馬r45交差点を右折

いよいよR299とr45の交差点に到着。普段なら直進するところだが、今回は右折。r45は特に面白い道ではなく、長いトンネル内にて南牧村に突入。r93にスイッチして、典型的な田舎道をトコトコ走っていると険道区間の交差点に出る。

r93のソトバに沿う

r93とr108の交差点。r93側はやけに道が細く目立たず、一旦止まって再確認したほど。道の規模の割には、ソトバがやけにしっかりとしており、道路情報の電光掲示板や通行止めの告知看板は数が多い。

久しぶりの険道

目立たないr93に突入して、すぐにテンションアップ。道幅は車幅一台分で、次第に路面も荒れてくる。ついでに一方通行ではないので、対向車の接近感知はカーブミラー頼り。険道らしさたっぷりの、久しぶりに楽しめそうな道に出たことで、ゆっくりじっくり走っていく。

県境到着

群馬県と長野県の県境に到着。ここから170以上のカーブが存在する難関ゾーンに入り、車道としての条件の厳しさでは、単に群馬-長野の県境越え区間だけでも184のカーブがある国道18号碓氷峠旧道をも桁違いにしのぐ…とのこと。

路面状況は確かに悪い

r93のヘキサを発見、記念撮影。地図に書かれていた通りの「悪路」だが、そこまで酷いとは思わなかった(個人差有)。タイプR特有の足回りのおかげか、路面の凹凸に応じてヒョコヒョコした動きをしながら、田口峠へ走り続ける。

かなりの九十九折のカーブが続く

ナビの画面では、小腸の模式図みたいな九十九折が描かれていた。

多数の九十九折が存在しながら標高は稼いでいない

実際の道でも、確かに等間隔での九十九折が続いている。運よく対向車は一台も出くわすことなく、トンネルが近づいてきた。田口峠に到着だ。

田口峠到着

視界が開けている方向と太陽の位置がぴったりで、逆光でも構わんと田口峠の立派な看板とシビックRを無理やり撮る。幾重もの九十九折のカーブを越えてきた割には標高は1,120mしかなく、これが冬季の積雪シーズンでも通行可能となっている要因らしい。田口峠を越えてから、臼田市街方面は快走路が続く。

臼田市街地へ快走

急カーブが続いていたr93とは思えないほど、整えられた区間。R299やr124においても、峠を越えて市街地へ近づいてくると似たような景色を目にすることができて、場所は違えど長野の山道であることを認識させられる。

佐久市中込方面に進路を取り、そこで給油。ここからはいつもと同じパターンで、R141に入ってR299に再スイッチし、麦草峠を越えて茅野市街地側から帰宅。エコタイヤ特有の低騒音とハーフシャフトの交換効果からか、走行音が響いて疲れやすい印象だった中央道は、ずいぶんラクになった。総走行距離は523km。

EK9/EK系シビックのサービスマニュアルについて

シビックRがいつでも不調なく走れるよう、日ごろのメンテナンスやパーツストックは重要になってくる。プラスして、関係する資料集めも維持のためには必須。というわけで、集めに集めたホンダ純正サービスマニュアルの、簡単な解説。

EK系シビック用サービスマニュアル

1.構造編 60S0310
EK系シビックの構造解説書。1995年9月版で、このときはタイプRの設定が無かったためにEK9に関する記事は一切無し。ついでに、エンジンの解説も3ステージVTECのD型エンジンのみとなっており、SiR系のB型(B16A)の記事はない。コレクション目的以外に、入手する必要性は乏しいと思われる。

2.シャシ整備編 60S0300
メインとして扱うサービスマニュアル。D型エンジンの通常グレード、SiR系のスポーツグレードの二つの記事があるため、合計1,628ページに達し、5cmオーバーの厚みに2.7kgもの重量で持ち歩くのも一苦労。部品の脱着方法は一通り載っているため、使用率は極めて高い。これも1995年9月版なのでEK9の記事はないが、SiR系を読み替えれば対応可能。

どこかの整備工場で使われていたお古で、赤いボールペンでの注釈部分が書き込まれ、SRSエアバッグに関する記事は全てにおいて訂正ページが糊付けされており、信頼性がよりアップ。逆に言えば、訂正されていないSRSエアバッグの記事が存在していることになり、間違ったメンテナンス方法で余計なトラブルが発生する可能性が含まれている。

3.構造・整備編(追補版) 60S0323
タイプRが設定されたことで、EK9用のサービスデータやB16Bエンジン特有の記事をまとめたもの。参照したところで、先のシャシ整備編を読めと誘導されることが多々あり、相互に読むことになる。アイドリング調整や燃圧の基準値、燃料ポンプの吐出量についてはB16A、B18Cとは異なるので、某車系SNSで記載されている数値データに惑わされないようにすること。

4.エンジン整備編B18C 60P7300
B16B単体のサービスマニュアルは存在しない。先の構造・整備編(追補版)には、エンジン本体の整備に当たってはB18Cエンジン用のサービスマニュアルを参照するようにという一文がある。中を読むと、例えばコンロッドキャップナットの締め付けは、トルク管理ではなく伸び量管理で設定されており、特別なエンジンであることがすぐに分かる。

5.マニュアルトランスミッション整備編Y21 60P2100
最も古く、1991年9月版。EK系シビックのS4Cミッションは、EG系シビックのY21ミッションをベースに設計されている。このため、ミッション本体の分解、整備方法についてはY21用サービスマニュアルを参照するよう、シャシ整備編に注釈文が存在する。

6.配線図集 60S0360
配線図はシャシ整備編にも記載があるが、こちらはさらに詳細になっていて、カプラーの形状や装着位置まで載っている。カプラーのピン番号から接続先まで分かるようになっていて、2DIN化やナビの換装作業においては大活躍。電装系をいじる前に参照するようにしてから、後付け感MAXで汚い配線処理にならずに済んでいる。

7.ボディ整備編 60S0330
ボディの修正方法やフレームの構造が事細かに記載されている。「引き出す」「ドリルでもむ」「打つ」「ならす」「削る」という単語が次々に出てきて、このような大規模修繕に至らないよう、慎重な運転になっているところだ。修復だけでなく、防錆対策に関する記事もあり、読んでいて一番驚いたのがこの部分。これまでシビックRに施してきた数々の防錆対策が、実はサービスマニュアルに準拠していた手段だった。

一連の防錆対策が終了した後に、このボディ整備編を入手した。そして防錆に関する記事読んでいたところ、メーカー推奨の手順、全部やっちまったぞ!!と気づいて、素人ながらも防錆しなければならない部分やメーカーの方向性を見通すことができて、密かに喜んだもの。

8.ボディ整備編(追補版) 60S0330Z
EK9の設定で、フレームの板厚がアップして補強されていることや、パフォーマンスロッドが追加されたことが記載されている。合計6ページしかない、同人誌を思わせるような薄いぺらぺらの本。ホイールアライメントの数値も記載があるが、構造・整備編(追補版)と異なった表記が少々悩ましい。

今回掲載したサービスマニュアル以外にも、後期型(GF-)にマイナーチェンジしたことによる追補版が何冊か存在し、応じて総数が増えていくようになっている。旧い車の資料は時間の経過と共に失われてしまうか、恐ろしく高価になってしまうので、先に確保しておいて正解だった。今は持っていない後期型用の追補版も、ゆくゆくは入手したいところだ。追補版も全て揃えることができた。これで前期後期問わず、見比べることができる。

神奈川土産

体調不良に陥るちょっと前、レイのGP5氏から、とある神奈川土産を頂いた。ありがとうございます!

湘南クッキー

湘南地方で、自販機で販売されていることで有名な湘南クッキー。横浜市内にも販売機があるそうだ。

湘南クッキーは、自販機で売られるために製造されたものではない。商品にならない…割れた、欠けたといった、製造上で規格外のクッキーはどうしても発生してしまう。味は問題ないのに、捨ててしまうのはもったいない。そこで格安で提供しようというのが、湘南クッキーの始まりとのこと。

存在は前々から聞いていて、どんなものか楽しみだっただけに、喉が痛くても我慢して食べていた。確かに割れや欠けはあるものの、味そのものは濃厚でおいしい。賞味期限切れが近いものから手をつけて、極短期間で食べ尽くしたのだった。ごちそうさまでした。

現在、回復中につき

昨日の就寝時間は20時前。動けるようにはなったので、出社決定。

普段の勤務態度がアレなので、大抵言われるのが「お前が休むとは相当だな」。疲れやすい身ゆえ、体調が良くないときが多いのだが、突然休むとなれば、どうした!?となるらしい。どう見られているか、けっこう怪しいもの。

動けるようになったとはいえ、いつもの調子には程遠い。終業時間には20,000歩に達するペースで現場を巡回することができず、必要最低限の監視に留めて、それでも15,000歩強とは、ペースダウンになったのかは分からない。ついでに、服用した薬の効果が切れてくると体が重たく感じてしまい「ヤクが切れた、しんどい」と口にすることも。

体の具合と入浴は密接に関係しているようで、発熱した状態や回復期では、湯船に浸かると妙に背中が冷たく感じる。ついでに、極短時間で苦しくなって長湯することができなくなり、烏の行水と化す。入浴中に読書するのが日課になっていると、短い入浴時間はむしろストレスが溜まる。

喉の痛みは落ち着いてきたが、相変わらずある。ペンライトを喉に当てながら鏡を見て、自前での目視チェックでも、この荒れ方は酷いなーと素人でも思うほど。帰宅すると、一日の疲れがどっと出てしまい、20時をちょっと過ぎたあたりで眠気と目が回る感覚が出てきた。

処方された薬は四日分。これが終わるまでは、不調モードが続きそう。「年食ったな」と言われたが、確かにそうかもしれない。

素直に通院

振り返ってみれば、土曜日の夜から体調不良の兆しが出始めており、日曜日は夜明け前に熱が出て、それに伴う全身の痛みでまともに寝られず、喉もイガイガする痛みがあって、唾や飲み物を飲もうとすると、それはそれでけっこうな痛みだった。

自分でもやばいな?と思ったのが色覚までおかしくなっており、洗面台の照明…白色LEDのまぶしい青白い光が、どういうわけか黄色く見えていたことだった。ここまでくると、一晩寝てどうにかなるレベルではないな…と思いつつ、日曜日の夜は寝不足があった背景もあって、19時半には寝ていた。

朝5時、定時起床。またも熱と、それに伴う発汗でフラフラになっており、体温計による計測では37℃。普段が35℃後半なので、それからすると37℃は高い。これくらいなら仕事も…と思ったが、この暑さだ。ついでに、現場の環境は空調が効いているところは20℃を下回るが、それ以外のところでは40℃(湿度は80%を超える)になる。そんな極端な環境に出入りすること複数回で、余計に悪化させることは間違いなく、会社を休む。

近所の病院で診察したところでは「今日は下痢やゲロじゃねーな?」「うっわー、喉すげぇな」「気管も痰でめちゃくちゃだよ」ということで、とにかく風邪。数種類の薬を処方され、午前中はこれで終わり。病院へ行くだけで相当疲れてしまい、午後からちょっと横になり、体を休ませておく。喉が痛くて、飲み込むのも一苦労だが、食欲はある。

「夕方あたりから熱出るぞー」という医者の予告どおり、夕方から平衡感覚がおかしくなったところで体温を計測してみると、37.7℃。発汗でベタベタになった全身を風呂でさっぱりさせておき、今日もまた、早く寝ることにする。

組み立てて、それから 鉄道時計編

昨夜から体調不良の兆しがあった。こりゃやばいかも?と思っていたら夜明け前に発熱と、それに伴う全身の痛みがあって、苦痛に喘ぎながら何度も目覚めていた。

鉄道時計のパワーリザーブタイムは、7月6日の15時からスタートして、目標の40時間となる本日午前7時。発熱で頭がボケボケの状態ながらも、引き続き動いていることを確認した。それから午後になって、香箱のぜんまいが解けてトルクが失われても、ゆっくりとしたスピードでチク…タク…チク…タク…と時を刻み続けており、潤滑状況や軸の状態は極めて良好と判断した。

良好と分かった以上は、一旦組み立てて、鉄道時計としての姿に戻す。まずは市販薬を服用して、頭痛とクラクラする症状を抑え込んでおき…。

ムーブメントに文字板を取り付けて、いよいよ針打ち。時計の表情や性格が決まる部分なので、慎重に慎重を重ね、一本ずつ丁寧に打ち込んでいく。

三針が揃ったところ

インデックスを目安に、三本の針がしっかり重なるように打ち込む。次に側面から見て、針と針の隙間調整だ。

隙間調整、良好

こちらもばっちり決まる。ピンセットの微妙な力加減一つで隙間の具合が変わってくるので、息を止めての調整が続いた。思い通りに仕上がった瞬間の爽快感は、何度味わっても本当に心地いい。これこそが機械いじりの醍醐味だ。

組み立てているときは特に調整は行っておらず、受け石の清掃、エピラム処理後に注油を行っているだけだ。そんな状態で、びぶ朗(タイムグラファー)で歩度を見てみると。

びぶ朗で精度チェック

相変わらず右下がりで二本のグラフが表示されているが、ずいぶんと改善した。

修理前の鉄道時計の歩度

こちらが分解前の歩度。

グラフの右下がりは遅れを意味するので、年差クォーツを基準に運針させてみると、次第についていけなくなって遅れがちとなっていった。

これを改善するには、いよいよテンプ本体を直接いじらなければならない。しかも現在使っているびぶ朗では、周囲の音をガンガンに拾い、文字板上でしか計測できないことから、テンプを動かしながら歩度を見ることができない。どうせなら、普及帯のクォーツ時計と同じような精度まで仕上げたく、次なる手段を考えなければならないようだ。