シビックRがいつでも不調なく走れるよう、日ごろのメンテナンスやパーツストックは重要になってくる。プラスして、関係する資料集めも維持のためには必須。というわけで、集めに集めたホンダ純正サービスマニュアルの、簡単な解説。

1.構造編 60S0310
EK系シビックの構造解説書。1995年9月版で、このときはタイプRの設定が無かったためにEK9に関する記事は一切無し。ついでに、エンジンの解説も3ステージVTECのD型エンジンのみとなっており、SiR系のB型(B16A)の記事はない。コレクション目的以外に、入手する必要性は乏しいと思われる。
2.シャシ整備編 60S0300
メインとして扱うサービスマニュアル。D型エンジンの通常グレード、SiR系のスポーツグレードの二つの記事があるため、合計1,628ページに達し、5cmオーバーの厚みに2.7kgもの重量で持ち歩くのも一苦労。部品の脱着方法は一通り載っているため、使用率は極めて高い。これも1995年9月版なのでEK9の記事はないが、SiR系を読み替えれば対応可能。
どこかの整備工場で使われていたお古で、赤いボールペンでの注釈部分が書き込まれ、SRSエアバッグに関する記事は全てにおいて訂正ページが糊付けされており、信頼性がよりアップ。逆に言えば、訂正されていないSRSエアバッグの記事が存在していることになり、間違ったメンテナンス方法で余計なトラブルが発生する可能性が含まれている。
3.構造・整備編(追補版) 60S0323
タイプRが設定されたことで、EK9用のサービスデータやB16Bエンジン特有の記事をまとめたもの。参照したところで、先のシャシ整備編を読めと誘導されることが多々あり、相互に読むことになる。アイドリング調整や燃圧の基準値、燃料ポンプの吐出量についてはB16A、B18Cとは異なるので、某車系SNSで記載されている数値データに惑わされないようにすること。
4.エンジン整備編B18C 60P7300
B16B単体のサービスマニュアルは存在しない。先の構造・整備編(追補版)には、エンジン本体の整備に当たってはB18Cエンジン用のサービスマニュアルを参照するようにという一文がある。中を読むと、例えばコンロッドキャップナットの締め付けは、トルク管理ではなく伸び量管理で設定されており、特別なエンジンであることがすぐに分かる。
5.マニュアルトランスミッション整備編Y21 60P2100
最も古く、1991年9月版。EK系シビックのS4Cミッションは、EG系シビックのY21ミッションをベースに設計されている。このため、ミッション本体の分解、整備方法についてはY21用サービスマニュアルを参照するよう、シャシ整備編に注釈文が存在する。
6.配線図集 60S0360
配線図はシャシ整備編にも記載があるが、こちらはさらに詳細になっていて、カプラーの形状や装着位置まで載っている。カプラーのピン番号から接続先まで分かるようになっていて、2DIN化やナビの換装作業においては大活躍。電装系をいじる前に参照するようにしてから、後付け感MAXで汚い配線処理にならずに済んでいる。
7.ボディ整備編 60S0330
ボディの修正方法やフレームの構造が事細かに記載されている。「引き出す」「ドリルでもむ」「打つ」「ならす」「削る」という単語が次々に出てきて、このような大規模修繕に至らないよう、慎重な運転になっているところだ。修復だけでなく、防錆対策に関する記事もあり、読んでいて一番驚いたのがこの部分。これまでシビックRに施してきた数々の防錆対策が、実はサービスマニュアルに準拠していた手段だった。
一連の防錆対策が終了した後に、このボディ整備編を入手した。そして防錆に関する記事読んでいたところ、メーカー推奨の手順、全部やっちまったぞ!!と気づいて、素人ながらも防錆しなければならない部分やメーカーの方向性を見通すことができて、密かに喜んだもの。
8.ボディ整備編(追補版) 60S0330Z
EK9の設定で、フレームの板厚がアップして補強されていることや、パフォーマンスロッドが追加されたことが記載されている。合計6ページしかない、同人誌を思わせるような薄いぺらぺらの本。ホイールアライメントの数値も記載があるが、構造・整備編(追補版)と異なった表記が少々悩ましい。
今回掲載したサービスマニュアル以外にも、後期型(GF-)にマイナーチェンジしたことによる追補版が何冊か存在し、応じて総数が増えていくようになっている。旧い車の資料は時間の経過と共に失われてしまうか、恐ろしく高価になってしまうので、先に確保しておいて正解だった。今は持っていない後期型用の追補版も、ゆくゆくは入手したいところだ。追補版も全て揃えることができた。これで前期後期問わず、見比べることができる。