今は昔、小学校の社会科では「日本での原油は99%が輸入に頼っている」と習った。残りの1%は日本で湧いているが、国内での必要量を満たすことはできないと、併せて教えられた。現在に至るまで、教えられた油田ネタを覚えているのだから、相当印象強いものだったのかもしれない。その1%の日本製原油は、国際石油開発帝石によって、今も秋田県の油田…八橋(やばせ)油田から産油しているそうなので、さっそく稼働中の油田を見に行くことにした。
今年はドライブの計画を立てると、当日は雨に見舞われることが殆どで、今回もまた雨となった。移動してきた低気圧が北海道付近で急激に発達し、目的地の秋田県は大雨と暴風という予報が出ていた。雨天強行、とにかく秋田県へ向かって北上開始。出発した4時過ぎには、低気圧からの寒冷前線が本州を横断中で、早くも雨が降ってくる。

寒冷前線からの厚い雲で、日の出時間が過ぎても暗いまま。夜明け前の早朝出発の場合、太陽光に照らされて、ようやく眠気が飛ぶので、明るくなるまでの我慢が続く。

午前8時になっても、まだ暗かった。厚い雲が流れて、僅かばかりの空が見えてくる瞬間だ。

低い位置に雲が広がっていたせいか、虹が出現。東北道では右に左に大きく蛇行しながら北上することになり、進行方向によっては副虹と呼ばれる二本目の虹が見えることもあった。
事前の天気予報どおり、秋田県は大雨と強風だけでなく、雹まで降ってくる散々な天候だ。秋田道の秋田北ICを下りて、r72で秋田港方面へ向かうと、すぐに目的地となる八橋油田に到着する。目印となるポンプユニットが、道路の右に左に見えてくる。

昭和シェルのセルフスタンドがある交差点の向こう側には、上下に動きながら原油を汲み出すポンプユニットがある。交差点にガソリンスタンドや飲食店が集まることはともかく、超一等地に油田のポンプユニットが動いている光景は、なかなかインパクトがある。現地の人は見慣れているのかもしれないが、県外の人間となる私には衝撃的。

買い物ついでに、大雨と雹、強風の中、八橋油田を歩き回ってみる。こちらは田んぼの中にある油田。

あちこちの油田から汲み上げた原油は、この外旭川プラントに集約されるようだ。規模は小さくとも、蒸留塔のような設備が並んでおり、見慣れた石油精製工場の姿をしていた。セキュリティの絡みがあるので、工場に近いところでの撮影は避けた。

田んぼの中にあるポンプユニットに近づいてみる。ヘッドを上下にゆっくりと動かしながら、原油を汲み上げている。

わき道の一角にあるポンプユニットは、黄と青で塗られて鮮やか。

油田をバックに車を並べてみる。今時の車よりも、必要以上に油を消費して走り回っているので、その大元となる原油のありがたさと重要性を再認識することになった。先日エアコンの修理を終えたばかりのシルビアも、急遽油田見物に参加してくれた。
シベリア直送の強い北風で完全に冷え切ってしまい、周辺の油田散策は中止。当初の予定では、秋田港において苫小牧行きと新潟行きのフェリーの接岸と離岸を眺めるつもりだったが、折からの強い低気圧で海が荒れてフェリーは欠航で、船見物もできず。まったく、何もかも中止、中止と続いてしまい、完全不完全燃焼。来シーズンに持ち越しとなった。
秋田港にあるポートタワーの展望室に行ってみる。


遠くの景色よりも、フェリーターミナルの様子や貨物駅といった興味の対象を上から見ることがメイン。地上100m、暴風で塔がユラユラと揺れ続けて、気持ち悪くなってきたので、さっさと地上に戻る。
先述したように、フェリーが欠航となっていることから、明朝のフェリー見物はできず、早起きの必要性もなくなった。完全にやることがなくなってしまい、明日は宿泊地から真っ直ぐ帰ることにして、夜明け前から起きていたことで疲れた身を休めておくことにする。