思考停止

年末調整の書類を書いているところだ。

生命保険料の控除申請一つに関しても、たくさんあるマス目は小さくてどこに書けばいいのか分かりにくいし、計算式が出て迷いやすい。保険会社から送られてくる控除証明書も、なんだか必要最低限の金額しか記載されていないので、これが一体何を意味しているのか、書類にどう記載したらいいのか、さらに分かりづらい。

この分かりにくさは、わざとやっているとのこと。書類を分かりにくくすることで、金の流れが把握できなくなり、調べない、勉強しない人間から、幅広く金を取り続ける仕組みになっている。

別に保険だけの話ではない。スマホの料金プランなんかも当てはまる。キャリア側は顧客のニーズが…需要が…なんて口にするが、実態は料金プランを複雑かつ分かりづらくし、ついでに無駄なオプションを次々に設定して、一円でも高い料金を契約者に支払わせようとしているだけ。一見すると複雑なので、説明も長い。面倒なことは避けたいことから、一方的な説明で内容を分かった気になり、疑いもせずに契約することで、高価な契約料金を支払い続ける仕組みだ。

複雑にすればするほど、支払い側は考えようとは思わず、調べることもしなくなる。徴収する側は、その思考停止が狙い。物事に対し「これはどういうことだ?」という疑問や疑いが出て、そこから調査と勉強が始まればしめたもの。

「いまさら勉強なんて嫌だ」なんて本気で口にしている人は、金がないことに苦しんでいることが多い。なにも金の勉強だけではないが、勉強して頭を使い続けることは、学生時代よりも社会に出てからのほうが重要になってくる。