休日出勤、二日目。
帰ってくると、修理待ちの時計が一つ。今回は腕時計ではなく、目覚まし時計。曰く、設定時刻になってもアラームが鳴らなくなったとか。電池切れ?いやいや、電池交換したばかり。事前チェックでは、確かに一瞬だけ鳴る。そうなると、内部のスイッチだろうか。
ひとまず診断しなければならないので、いつもと同じく分解。ムーブメントの内部を調べていく。

腕時計サイズの歯車を見慣れているためか、目覚まし時計用の歯車は非常に大きい。これならラフに扱っても…大丈夫ではないのがポイント。
いくら大きくても、軸についてはかなり細く成形されており、少々の傷が歯車の回転不良=精度不良や電池の持ちに悪影響を与える。よって腕時計のオーバーホールと変わらぬ慎重さを求められる。
アナログタイプの目覚まし時計は、アラーム時刻になるとアラーム針からカムスイッチが落ちて、カチッと音がする。このときにムーブメント内部の接点が繋がって、ピピピピッ…とアラームが鳴る仕組み。
カチッというカムスイッチは動く、しかしアラームは鳴らない点から、接触不良の疑い。基板周辺を見ると、それらしい接点を発見。寝ぼけた状態でアラームスイッチを扱うため、強い力で接点が曲がってしまい、それで鳴らなくなったようだ。
基板上の接点を曲げ修正して、正常にアラームが鳴ることを確認。ムーブメントを分解しているため、1時間ほど精度を計測し、ついでにもう一度アラーム機能の動作状況をチェック。全て異常が無いことを確認すれば、作業終了となる。





