予算以下につき

夕方、シビックRを預けている板金工場から電話が入る。

いつもはメールで連絡してくるのに、電話に出れないタイミングで不在着信になっていると、どうしても嫌な予感を抱くもの。例えば、別のパネルに次から次へと錆が見つかって、一緒くたに作業していいか?という了承願いの連絡。例えば、入庫車両で立て込んでおり、実は今から作業着手するという遅延連絡。例えば、ミスが発生して余計なダメージを与えてしまったという、謝罪の連絡…。

いろいろとネガティブな予想が浮かぶが、ひとまず冷静になって折り返しで電話を掛けて、状況を確認。どうやら、先週までに用意した100万円は使わずに済みそうで、総計金額を聞いて「え?そんな安くていいんすか?」とまで口にする。

部屋に三桁万円の現金を放り投げておくことは不安でしかなく、一旦は銀行口座に戻しておく。夏の一時金も来ることになり、貯金状況の見直しと再設定を行わなければならない。

400文字程度

ちょっとした記事を書いてくれないかと言われたので、「はいOKっす」とはすぐには返事せず、「何文字くらいの文がいいっすかね?」と質問で返す。

毎日のように、ここで文を書いているおかげか、文章作成に苦労したことはない。今回はテーマが決められているので、それに沿った内容を書けばいいというから、難易度は低い。文字数の目安は400字くらいとされて、さっそく頭の中で文章を組み立てておき、あとはいつもの流れ。骨子となる文を書いて、肉を付けて仕上げていく。

書き上がったものを一旦読み返してみる。提出する記事の性質上、ですます系文章となるが、それでも書き方のクセはそう簡単に変えられるものではなく、当雑記帳とさほど変わらないものとなっていた。これはダメか?と考えたりしたが、当雑記帳が既に毎日読まれているものであり、困ることはないだろうと判断。書き上がったものは殆ど訂正することなく提出して、頼まれごとはしっかりと片付けておく。ここまでの文章で、だいたい400文字強。

再起動は家電でも有効

朝っぱらにシャワーを浴びたあと、湿気を軽く乾かしておくために浴室乾燥機を動作させると、タイマー部分には『H 0 – -』と出て、初回起動モードに戻っていた。しかもコントローラーのボタンを押すたびに、H0…の表示と共に初期起動モードが立ち上がり、他の操作は一切受け付けない。しばらくするとHとハイフンは消えて、0だけの表示に。

こんなときに不調かいな?まずは浴室天井の点検口から配線を覗いてみて、特に異常はなく。コントローラーを一旦取り外して、背面の接続配線をチェックするが、やはりこちらも異常なし。

本体とコントローラーの接続配線はたった3本で、換気の強弱、暖房、乾燥、涼風を切り替え、そしてタイマーとなる。さらにコントローラーへの電力供給も含まれる。となれば、本体とコントローラーの間はシリアル通信でもやっているのかもしれない。一旦電源を切ってから配線を切り離し、コントローラー内の電解コンデンサが放電し切ったと思われるタイミングで、接続し直して再び動作させる。

どうもこの配線の切り離しが、コントローラーのリブートになったらしく、再接続後は不調が直っている。コントローラー内部のコンピュータには、制御用のソフトウェアが組み込まれている。そのソフトウェアが何かしらの原因で暴走気味になり、配線の切り離しで完全リセットできたのだろう。

浴室内の動作切り替え、タイマーカウント、フィルターの掃除通知、24時間換気の有無、トイレからの遠隔操作。ざっと書いただけでも、これらを制御するソフトウェアの複雑さが想像できる。絶対にハングするなというのが無理なハナシで、何か問題があれば自動的に初回起動モードに戻るのかもしれない。今回の場合、それでも直ることはなく、メモリに変なデータが残っていたのだろうか。最終的に配線の切り離し=電源の入り切りで復旧に至った…と。

機械趣味の範疇で、ある程度の仕組みを予測できたからこその動き。逆に何も知らなかった場合、サポートセンターに連絡して、調査日の設定、出張費や点検費用がどんどん積み重なっていたのだろうか。

疲労の土曜日

久しぶりに4時前に起きて、代車でひとっ走り。

軽自動車での高速道路走行は、なかなか興味深い。いつものシビックRであれば、ここ!と狙った位置で素早く車線変更や加速ができる。一方、排気量が660ccの軽自動車、さらにNA仕様となれば話は別。できるだけ遠くを見渡し、同時に後方も入念に確認。車間やスピードにしっかりとした余裕を持ちつつ、リズミカルに走り回る必要がある。どうしてもパワー不足は否めず、急な動きはできないため、慎重な運転が続くことになった。教習所での運転教習において、常に一呼吸の余裕を持ちながら運転することが重要…と習ったことを思い出す。

往復で、僅か100kmとはいえ疲労感はかなりのものとなり、午後からは仮眠。一週間前は近畿南部の旅行で食生活が乱れ、ついでに筋トレも休止。その補正の意味を含めて、今週は食事制限と筋トレを厳しく行っていた。結果、どうしても疲労回復は遅れがちになってしまい、万全ではない状態で慣れない代車でのドライブとなれば、普段以上に疲れてしまうか。

プラスして。真夏に向けて、熱気に体を慣れさせておかなければならないと、昼間はクーラーを使うのを控えていた。疲労が溜まっているところにこの熱気。夕方あたりから本格的に倦怠感が強くなり、これは危ないとクーラーを使ったら次第に回復…って、これは熱中症の症状そのものか。

これからのシーズンを乗り切るためには、如何に1分でも長く休憩時間を確保するか。かと言ってダラダラしていれば、自動回復するようなものではない。生活サイクルにメリハリをつけるのが必須だが、その一つにシビックRの存在があるようで?修理完了、どうやら延期らしい。

限度額

現金での取り引きで、まずは金を引き出さなければならない。暗証番号と引き出し金額を入力してしばらく待つと、エラーとなってしまう。何度かやっても同じように中止されてしまうので、これは何か制限されている。一旦ATMから離れてスマホで調べてみる。

ATMの出金限度額は50万円に設定されている。しかも一日あたり50万円。初期設定での金額で、特に困ることはないだろうとそのままにしていたら、この扱い。すっかり忘れていた。

仕方ない、今日のところは50万円で勘弁してやるぜ!とまるで小物臭漂う悪党みたいなセリフを思い浮かべつつ、改めてATMの操作をスタート。側に用意されている封筒に50万円を入れて、引き出し処理はこれでOK。明日も50万円を引き出すことにして、これで準備よし。

帰宅してから見直すと、契約している口座全てが初期設定状態の50万円になっていた。変更しようかと考えたが、今回のように日を改めればいいだけで、平日休日問わず手数料は無料なのだから焦ることはない。この手の支払いは、事前に知らされることが必ずで、その日に向けて小分けに引き出しておけばいいのだから。

原本レジュメがあるからこそ

2023年1月下旬、伊丹空港から帰宅するとき。出発まで時間に余裕があり、ロビー内の書店で見つけた『現役航空整備士が書いたかなりマニアックな飛行機豆知識』という本。

手に取ってパラパラとめくってみると、ああこれは…!とピーンと引っかかるものがあったが、その時は輸送できる荷物に限界があり、このときは買わずに記憶に留めておいた。

近畿南部旅行で、南紀白浜空港から羽田空港に戻ってきたとき、そういえばーと豆知識本のことを思い出す。ただ、この時も輸送できる荷物量は限界に達しており、一旦帰宅。後日、改めて羽田空港にひとっ走りして、1タミの書店内をウロウロして現物を発見、購入。

現役航空整備士が書いたかなりマニアックな飛行機豆知識

この本、実は再編集版だったりする。原本になったのは、日本航空の羽田-高松便のみで、もっと言うと高松空港限定で配布されていた資料がベースだ。

かなりマニアックな飛行機豆知識

コレが高松空港だけでしか入手できなかった資料こと『かなりマニアックな飛行機豆知識』。A4の用紙に手書きで事細かに記述されており、しかもマクドネル・ダグラス機に関する記事も書かれているので、そういった点でも貴重。厳重に保管し続けている。

この高松空港版の資料をほぼ覚えていたため、伊丹空港で流し読みしたときに内容と脳の記憶が瞬時に照合され、製本化されたことを知った。本なら貴重な資料版を傷つけることなく、簡単に読むことができる。

資料版と製本版

左が資料版、右が製本版。色や詳細説明の追加が目立つが、派手に変わった様子はなし。新たに機種別の写真と説明も増やされて、より知りたかったネタが多くなったことで、機械趣味を満足させるには好都合な内容となっている。

羽田空港の書店といえば、1タミの地下1階にあったブックスフジ。あの書店は非常に重宝しており、飛行機系の本が欲しければとりあえず店舗に向かうのがお決まりのパターンだった。しかも大抵は在庫しているから、探す手間が一切ない。閉店してしまった現在でも、まずはブックスフジに行く…という思考回路が一切抜けていない。

マニュアル車を運転したいのだが

シビックRを預けてから12日が経過したところだ。休日は工場の休業日なので、作業が進むのは平日。どれだけ作業が進んでいるのか、進捗状況を知りたいと思うのは当たり前。だが、ここは慌てず騒がず、待ちに徹しつつ、当Webサイトで公開するためのレポートを大まかに作り上げておく。

先日の近畿南部旅行の終盤、タクシーで移動する区間があり、駅前から乗り込んだタクシーがコラムシフトのマニュアル車だった。

コラムシフトのMT車

都心部ではまず見なくなったコラムシフトのマニュアル仕様のタクシーは、地方へ行けば現役だったりするようだ。職業ドライバーだけにギアチェンジは極めてスムーズで、余計なシフトショックが一切なく、CVT車のような滑らかな走りが続く。

コラムシフトMT車の運転は見る機会が殆ど無く、どういうギア位置なのか。まずはそこから興味津々。うまい具合に信号で止まったその瞬間、乗車している全員(=旅行参加者全員MT車乗り)がチェンジレバーに大注目。「1速どこっすか?」「手前に引いて下」。

1速→2速→3速とリズミカルにギアチェンジしていくが、基本は直結となる3速で運転していた。オーバートップとなる4速まで入れてくれると、動画としても映えてくるのになぁと思いつつ。目的地までの走行経路は上り勾配メイン、そこにLPGエンジン特有のトルクの細さがあり、運転するドライバーにとっての運転のしやすさを考えると、3速巡航が適切だったのかもしれない。

コラムだろうがフロアだろうが、たとえ横乗りだったとしてもMT車に乗ると、やはりウズウズしてくるもの。自分自身で、ギアをガコガコ切り替えながら走るほうが面白い。シビックRが帰ってくる日が待ち遠しい。

珍しい経験ということで

南紀白浜空港から羽田空港までは、日本航空のJL214便(SHM14:15→HND14:55)で戻る。

南紀白浜空港でコムス(電気自動車)を借りるタイミングで、「なんか帰りの便が遅れるかもですねー」と同行者。確かに、出発/到着案内電光掲示板にはそんなことが出ていたような?後は帰るだけなので、どうにでもなるが。

出発時刻を目途に南紀白浜空港へ戻ると、想像以上の遅延になっていることに気づく。まず、帰りの便となる飛行機が空港にいないという放送が繰り返し入る。その飛行機はどこにいるのか。スマホにインストールしてあるFlightradar24から辿ってみると、まさかの相模湾上空…?さっき離陸したばかり?

羽田空港から南紀白浜空港まではJL215便となっていて、折り返しでJL214便と設定されている。その飛行機が、相模湾を越えて伊豆半島を横断しようとしている真っ最中という表示。

何があったか。11時ごろ、羽田空港においてエバー航空とタイ航空がA滑走路前で接触。A滑走路が閉鎖されてしまい、それによって航空各社の便に遅れが生じていた。JL215便も遅延してしまい、約一時間遅れで南紀白浜空港に向かっている。

6月10日JL215便の運航時刻結果

6月10日JL215便の運航実績。ダイヤ上では11時40分に出発する予定が、実際は12時23分。誘導路では34分も待って離陸したのが12時57分。20分程度で相模湾上空に達するので、私たちが遅延状況を目の当たりしたのがこのタイミング。

先述した通り、帰宅するだけなので遅れようがどうなろうが問題なし。むしろ、乗る機会があまりない航空便において、遅延トラブルの渦中はどうなっているのか。そちら側に興味が出てくる。「これは面白いことになりそうだ?」。

JA309J

一時間遅れで、南紀白浜空港にJL215便として到着。乗客と荷物を降ろし、機内整理と燃料補給を行ってから搭乗となれば、このまま一時間の遅延が続くだろう。いつでも搭乗できるように準備しておき、乗ってしまえばあとは任せるのみ。

乗ったはいいが動かない

乗った。さぁドアクローズ…と思ったら、乗務員が打ち合わせをスタート。これはしばらく動かんぞと思ったら予想的中。機長からの状況説明放送も入り、羽田空港の混雑で離陸の許可が出せないため、しばらく待つとのこと。離陸前から飲み物が配られ、乗継便の乗客への案内、むずかる子どもへの対処等々、遅延しているときの機内はこのような動きなのかと見るべき部分が多かった。

JALの機長の放送といえば、小さい声でボソボソと喋るのが毎度のことと思っていたので、今日のようにゆっくりとした口調でハッキリと聞き取れる声は実は初めて。

滑走路の末端に止まって、航空路の混雑の影響だろう、時間調整のためにさらに5分ほど待機。

ようやく離陸

ようやく離陸。浮き上がって早々にエルロンとスポイラーがパタパタと動き、前線の影響で気流が安定していない。

遠目に見える富士山

遠目に富士山の山頂部が見えたら、羽田空港まであと少し。

千葉上空

見覚えのある千葉上空を通過し、このまま一旦埼玉県方面に向かって飛び、大きく左旋回を続けながらC滑走路に向かって降りていく。この新ルートを楽しみたく、A側の席を確保したようなもの。遅延が発生したおかげで、羽田空港15時以降の着陸経路コースに入ることができて、結果オーライみたいな?

C滑走路に到着

C滑走路へストレートに着陸。ギリギリまで東京の街並みを見られる、東北方面からのA滑走路に降りるパターンのほうが楽しい。いや、A滑走路だろうがC滑走路だろうが、東京上空の遊覧飛行状態なのでどちらでもOKだ。今後も15時以降の着陸時刻を中心に考えようか。>今回の参加者

JA703J

誘導路で見かけたボーイング777-200ER(JA703J)。遠い昔には、あちこちで飛び回っていたJALの777-200も、この一機だけとなった。最も好きな機体で引退が間近とされるなかで、もう一度見ることができたのは幸いだった。

6月10日JL214便の飛行実績

6月10日JL214便の運航実績…14時55分着の予定が、16時10分到着。飛行機に限らず、新幹線やバス、船といった輸送機関は、絶対に遅れないという保証はなし。

係員にあれこれ文句を言ったところで、基本的には遅れは取り戻せない。その場でスケジュールを組み直せるくらいの余裕と、そうなる覚悟と回避策を常に考えておくのが、輸送機関を使う際の忘れてはならない心構え。本当に重要なイベントが控えているなら、ギリギリの移動時間を設定して動くよりも、現地で前泊するくらいの構えが欲しいところだ。ここしばらくは、荒天をはじめとして気象条件が悪化しそうな予報が出たら、予告運休で動かなくなることは珍しいことではない。

振り返ってみれば、最初から最後まで予定は狂いっぱなし。出発前には体調不良者が出て、飛行機は機材変更。大雨により通行止めからのバス運休、振り子車両は振り子しない、電気自動車でドライブ、帰りの便は大幅な遅延。予定通りにコトが進む旅よりも、こういった「さてどうする?」と次の行程を考えさせられる旅も悪くはない。

コムスでドライブ

白浜駅から、とりあえず南紀白浜空港まで行ったはいいが、搭乗する便までは2時間弱。羽田空港のように、常に離発着が行われるわけではないので、本当にやることがなく。

南紀白浜空港のロビー内を徘徊してみると、小型電気自動車のレンタルサービスが行われていることが分かり、暇だし電気自動車でドライブすっか!と即決定。

トヨタ車体のコムス

さっそく借りた電気自動車ことコムス。近所で見かけるとすれば、セブンイレブンの配達車だ。街中に突然現れたミニカーが珍しいのか、振り返ったりする観光客が地味に多かった。最高速度は60kmhとなっており、加速と減速も全く不満無し。他の一般車に混ざって走ることができる。

自動車趣味ゆえの、メカに関する写真を撮っておくことは必須だろう。

コムス フロントサスペンション

フロントサスペンションはストラット式。最小回転半径は3.2mとなっていて、道路の真ん中でのUターンも自由自在。

コムス リアサスペンションその1

リアはトーションビーム式のサスペンション。ラテラルロッドが目立つ。

コムス リアサスペンションその2

リアサスペンションの左側。

走行用モーター

車体中心に走行用モーターがあり、後輪を駆動する。走りそのものは後輪駆動車のそれで、ハンドリングは思った以上にクイック。

乗降はスクリーンを開けて

ドアなんてものはなく、側面のスクリーンを開けて乗り降りする。走行風を取り入れて走るのがスジで、スクリーンは常に開けっ放し。

MOMOステアリング風

ステアリング周り。ステアリングの形状から「これMOMOステっぽくねぇ?」と感じるデザイン。メーターはデジタル式、右側にウインカーレバー、左側に前進と後進、ニュートラルを切り替えるシフトレバーがある。クリープ現象も再現されており、前進モードに設定してブレーキペダルから足を離すと、ソロリソロリと走り出す。

タイヤはダンロップ DIGI-TYRE ECO EC201

タイヤはダンロップ DIGI-TYRE ECO EC201を装着、サイズは145/70R12となっていた。南紀白浜空港周辺の下り坂は路面が濡れている部分が多く、しっかりと減速してから曲がることを意識していた。

まさかのドリルドローター

フロントブレーキをよく見ると、ドリルドローターを装着している。リアはドラムブレーキ。馴染みのある油圧式のブレーキに、回生ブレーキを併用している。ブレーキペダルで減速し始めると、後方から聞こえてくるモーターの駆動音が響く。

昼食と土産物の買い出しで白浜駅周辺まで戻り、そのまま近所にある三段壁まで走ってみる。

三段壁その1

恋人の聖地以上に、目立っていたのが「いのちの電話」、「策を越えるな」。自殺の名所としても有名らしく、供養塔まである。

三段壁その2

もし飛び降りても海面に衝突する前に、突き出た岩肌に叩きつけられてから海面に達するので、身はボロボロになるだろう。

突然始まった電気自動車のドライブを楽しみ、少しだけEVに対する見方が変わったところで時間切れ。南紀白浜空港に戻る。予定通りに物事が進まない今回の旅行、またもや予定が狂っていく。

え?傾かないの?

新宮駅近くで一泊して、二日目は少しずつ帰宅に向かうコース。初日はバスが運休となり、大幅な計画変更を食らったが、二日目はほぼ計画通り…ではないのが、今回の旅か。

やはり新幹線は使いたくない=仕事でイヤというほど乗るからという理由で、近畿地方から戻るにも空路を使う。新宮からほど近い空港といえば、南紀白浜空港。航空便のダイヤから空港までの移動手段を組み立ててみると、特急くろしおを使って白浜駅へ向かい、あとはタクシーやバスを使えばいい。

くろしおの使用車両は283系、287系、元683系だった289系が投入されているとのこと。この中で、振り子式車両の283系がいいという理由で、くろしお16号で移動開始。

283系の貫通型先頭車

大阪方面の先頭車は連結を前提とした貫通型。一方の新宮方面は流線形で、全く形状が異なる。1996年デビューで、27年が経過。そろそろ乗っておくタイミングかもしれないというのも、乗車した理由の一つ。

観光地かつ朝早い時間帯だったこともあってか、乗客はまばら。もっと言うと、日本人より海外からの旅行客のほうが目立っていた。海外からの旅行客は、特有の解放感から大騒ぎするのが相場だろうが、それぞれ非常に静かにしていて逆に驚かされる。治安の良さなのか、寝ているグループも。

後付け感満載のドアステップ

乗降扉には、後付け感満載のドアステップが装着されていた。車体裾が絞られており、ホームとの隙間が大きくなりがち、転落防止に備えた改造かと思っていたが。

乗車して一発目のカーブで、車体が傾いて振り子車両特有の乗り心地を楽しもうかと思っていたら、どうも違和感がある。カントに助けられながらの横Gが健在。調べてみるとこの283系、振り子制御が停止されていると判明。先のドアステップも、非振り子車両と同等の車体規格にするための改造で、これでは車体を傾けさせることは不可能。

海岸線に沿った路線だけに、万一の津波に備えた固有装備もある。

デッキに備えられた避難用はしご

デッキには避難用はしごが備えられており、各座席には避難する際の注意事項をまとめたリーフレットもセットされている。

振り子制御を楽しめなかった点は残念でしかなく、こうなると注目したい点も見失ってしまい、ただひたすら乗るだけになっていた。単線区間なのでのんびり走り、2時間にギリギリ届かない時間で白浜駅に到着。