10年前の東日本大震災。地震で製油所が操業を停止してしまい、ガソリンの供給不足を恐れた消費者が買い溜めを始め、開店前からガソリンスタンドには長蛇の列ができる光景があちこちに広がっていた。
昨日も少々書いたが、地震が起きてもシビックRは毎日のように走り続け、このガソリン行列に並んだのは一度だけ。地震が起きた直後に満タンにしたことで、すぐの行列参加は回避することができた。
WordPress化の流れで、当時のログはアップロードしていない。先日の地震であの日を思い出すことを兼ねて、世の中はどのような動きだったか、断片的にサルベージして見直してみることにする。
2011/3/13(日)晴
東北地方太平洋沖地震の影響は、関東においても確実に出始めている。私が思いっきり痛感したのが、ガソリンの入手が難しくなりつつあるということ。
毎週日曜日は給油の日なので、必ずガソリンスタンドに出向く。普段は夕方に行くのだが、今日は変則パターンで午前中の早い時間に行った。休日の朝なのに、ガソリンスタンドは既に長蛇の列。しかも張り紙があって「レギュラーの給油は20Lまで」とまで書いてある。
話を聞いてみると、製油所からの出荷は全面停止中で、次の入荷は見通しが立たないという。シビックRはハイオク仕様なので、レギュラーのように給油制限は無く、普段と同じように満タン給油。
そのときだ。「レギュラーが底ついた」と叫ぶ。恐れていたことの一つだろう。
昨日の朝の時点で在庫切れを起こしていたガソリンスタンドもあったようで、ハイオクの給油制限が行われるのも時間の問題だ。ハイオクの在庫が切れた時点で、ガソリンエンジンの車は他のガソリンスタンドに逃げるしかない。しかも、逃げた先々も在庫切れの可能性が高く、車は車としての機能を発揮できなくなる。平日となる明日からは、トラックの往来が激しくなっていくし、軽油までも制限を食らうと、流通に大きな支障が出るかもしれない。
公共交通機関のひとつであるバスだってCNGや軽油を使っているし、早い復旧を望むばかり。
これが震災直後に給油したときの記事。それから日々の運用でガスが減り、いよいよガソリン行列に参加することになり…。
2011/3/21(月)雨
さて、シビックRは通勤や買出しで毎日動いており、走行距離は伸びてガソリンは減る。というわけで、ガソリンパニックに参加することになった。ガソリンスタンド前では確かに並んでいたが、30分も待たずに給油できて、ハイオク満タンを受け付けてくれた。スタンドを出る際、後ろを見てみたら超長蛇の列ができていた。早めの行動の勝利。
レギュラー10L、ハイオク20Lの給油制限をしているとして、入れるとしたら、どちらにするだろうか。多少高くても、ハイオクの方が多く入れられる。というわけで、ハイオクのほうが先に売り切れる事が多いという。
しかも、本当にガスが無い状態で来る人は少なく、タンクにはたっぷりと残っていながら、少ない量を給油する人が多いようだ。製油所が止まっていて、被災地が優先されてこちらの配送はいつになるか分からない…という空気になれば、給油できるときに給油しておこうと考える。
大通り沿線の大きなスタンドが相次いで「売り切れ休業」となっているし、給油できなくなるかもしれないと、より焦るようになる。ガソリン満タンは決して安価なものではないし、1,000円分や2,000円分と何とか我慢できる価格に抑えるパターンもありうる。普段はそんな少ない量しか給油しない人でも、ガソリンが入手しにくいと焦らされて満タンなんてこともあるだろう。製油所からの配送は一定ペースだろうし、多くの人が給油に訪れれば、在庫はあっという間に無くなる。これの繰り返しなのかもしれない。
製油所があるのか、タンクローリーは街中方面へどんどん出発している。今日からJXエネルギー(エネオス)の根岸製油所が再稼動したという。これらの状況からすると、配送体制は元に戻りつつあるはずだ。今週一杯でガソリンパニックが収束に向かうことを期待したい。
このような具合に、ログとして残されている。
石油元売り各社や配送業者が「当面の製品在庫はある」「途切れなく配送している」と冷静になるように発表を行っており、政府も石油備蓄を放出して製造が継続できるように供給を行っている。この後、各ガソリンスタンドへの配送が間に合うようになり、以後のガソリン行列のログもないことから、いつの間にか給油待ち行列は解消していた印象がある。