2015年7月にクラッチ周辺のオーバーホールを行った際、ミッション一式を車体から降ろしている。このときにシフトレバー内のカラーやブーツ類を同時に交換することをアドバイスし検討していたが、実際は忘れてしまい今日まで至りつつも、ようやく交換作業を行う流れになった。2017年度初の車いじりは、S15シルビアからスタートだ。

作業前のシフトレバーの様子。納車後に純正シフトノブからヤシオファクトリー製の2ピースシフトノブに変更している。シフトフィーリングについては、FR車特有のカコンッとしたタッチはなく、グニュッとゴムを押し分けるような感触があった。

まずはシフトノブとシフトブーツを外し、シフトレバーを覆っている大きなゴムブーツを切除して、作業スペースを確保する。今回はシフトレバー本体も交換するためブーツを切除したが、もし再利用するなら当然ながら切除してはならない。シフトロッドとミッションケースの間には、さらに二種類のゴムブーツでカバーされている。この二種類のゴムブーツをめくって、根元を見えるようにする。ついでに、ゴムブーツをめくるとミッションオイルのニオイが漂うようになる。

根元にあるCリングとスナップリングを取り外す。これらは弾性のある部品なので、弾き飛ばして顔面や目にヒットすると大ケガの恐れがあり、慎重に作業を進める。ちなみに、シフトレバーを抜き取るだけなら、スナップリングだけの取り外しでOKとのこと。

Cリングとスナップリングを取り外せば、シフトレバーを抜くことができる。シフトレバーの先にカラーが装着されており、これが今回の作業における核心部分だ。経年劣化による消耗が予想されていたため、長い時間をかけて少しずつ摩耗していき、シフトフィーリングの悪化に繋がっていく。社外品として真鍮製があるようだが、純正以上に早い摩耗、そして再交換のときに抜けなくなるというトラブルがあるそうだ。

シフトレバーを支えるソケットも交換する。ソケットの下にウェーブワッシャーが2枚入っていたが、パーツリスト上では1枚となっており、データ上と実態が異なっていた。そこで新品のウェーブワッシャー(32876-03G61- スプリング 184円)と重ねてみて、ぴったり重なる組み合わせにセットして装着することにした。

新品ソケット(32870-V5003- ソケットアッセンブリー 1,458円)を装着したところ。次に新品のシフトレバー(32839-89F00- コントロールレバー 8,662円)をミッションケースにセットし、Cリングとスナップリングを装着する。今度はゴムブーツがしっかりしているので、作業性が悪くなる。新品のゴムブーツを傷めないように注意して作業を続ける。

ミッションケースの開口部に収めるゴムブーツには、シリコンスプレーを塗布して滑りを良くしておく。そして再度シリコンスプレーをたっぷりと吹いておき、ゴム本体にさらなる柔軟性を与えておく。

結束バンド(24216-AA402- クランプ 184円)でゴムブーツを締める。長い結束バンドはホームセンターで似たようなものが多数売られているが、ここでも純正品を使うのがこだわりだ。

外していたコンソール類を元に戻していく。シフトブーツに穴が開いており、今後の宿題となった。

新品シフトノブ(32865-89F10- コントロールレバーノブ 8,543円)を装着すれば作業完了。手に触れる部分、目に入る部分がキレイになったことで、くたびれて傷んだ印象がなくなった。

ちなみに、純正シフトノブを比較するとこんな具合。表皮は硬化し薄くなり、どういうわけ痩せてしまっている。頭頂部のイナズママークには、汚れがこびりついてボロボロだ。
作業が終わり、さっそくシフトフィーリングをチェックする。第一印象は硬い。グニャグニャした感触がなくなり、カコッカコッとギアが入る感じになった。シフトノブの握り具合も良くなって、FR車特有のシフトチェンジの楽しさを取り戻すことに成功。要因はゴムブーツがリフレッシュされ、カラーやソケットが新品になってシフトレバーが正しい位置に戻ることで、節度あるフィーリングに戻ったためだろう。時間をかけてゆっくりと劣化していく部分だけに変化に気づきにくく、リフレッシュした後の激変具合に驚かされることになった。