長年、電車を使った通勤通学が続いているところで、毎日正常運行ならいいが運悪くダイヤの乱れを食らってしまい、登校や出社が遅れることは何度かあった。それ以上に珍事なのが、車両故障に遭遇することか。数年に一度の割合で車両故障に出くわしてしまうことがあり、すっかり鉄道屋になった現状では基地に帰ったら緊急対応だろうなぁ…と想像してみる。というわけで、記憶に残っている車両故障にヒットしてしまった状況について。
編成一本に対し、大きく分けるとモーターが積んである車両とそうでない車両の二つになる。そしてモーターを積んでいる車両は、複数のユニットを構成して加速と減速を担当している。トラブルが起きた編成は3ユニット、合計6両のモーター車(=1ユニットあたり2両のモーター車)のどこかだった。ひとまず運行を継続するために、生き残ったユニットだけで編成を動かすことになった。本来なら6両分のモーター車で編成が動くのに、減ってしまってパワーが出せないとなれば、加速しないし減速も長くなる。おかげで遅延が発生してしまい、早々に運転が打ち切られてしまった。
夏真っ盛りのタイミングだった。駅員は「●号車はエアコンが壊れています!」「窓近くのお客様は窓を開けてください」と放送し、もちろん車掌も同様。実質、非冷房車になってしまったが、ものは試しと乗り込んで走行風を味わってみる。最高110km/hの走行風は意外と快適で、全ての窓が開けられた状態では常に新鮮な空気が入ってくる。混雑した車内でも涼しく、下車してからの暑さに参ってしまうことはなかった。途中で降りたのでその後は不明。
単純に閉まらなくなる。駅員が駆けつけてきて、手で無理やり締めようと頑張っていた。戸閉めリレーや検知スイッチ、駆動部の故障だろうか。何度か手でガタガタ動かしているうちにしっかりと閉まったらしく、数分の遅れで発車。遭遇頻度は複数回ある。
割れた破片はあらかた掃除して、割れたガラスはガムテープで目張りする。車両のガラスは強化ガラス(普段は工具で叩いても割れないくせに、少しでもクラックが入ると手で割ることができる)なので、一旦割れてしまうと粉々になって、次から次に破片が飛び散ってしまい、これがケガの原因になる可能性がある。安全確保のため当該車両のみを閉鎖して、車両基地近くで運行中止、編成交換で対処。
その他、トイレ故障や座席故障、自販機故障なんてもの見てきた。壊れたものを直すのならともかく、その状況調査と手を付けた後の報告書の提出を求められることがあり、こちらのほうが面倒だったりする。