S15シルビアは2016年前半に、燃料ポンプと燃料センサー、チャコールキャニスター系といった燃料系統の整備を行っている。次の燃料系統整備は、上流側。つまり、燃料フィルター周辺のホース、フューエルレギュレーターからのリターンホースの交換となった。

作業前、最後の状況チェック。ブレーキマスターシリンダーの下側にある銀色のタンクが、燃料フィルター。ここを中心とする前後のホース、インマニのブラケット近くにあるリターンホース(拳銃のサイレンサーのように、パンチ穴が多数開けられたチューブ付)を交換する。さて、どういう向きで道具を突っ込むか。検討と方針が決まったら、作業開始。
燃料ホースや燃料フィルター内に残っているガソリンを使い切り、燃圧をゼロにしてから作業に着手する。車両火災の原因にもなる体(服)からの静電気を防ぐため、一工程毎に金属部分に触れて放電しておき、バッテリーのマイナス端子も外しておく。

燃料フィルターからデリバリーパイプへ向かうホースを外したところ。写真ではいきなり外れているが、ガッチリと固着しており、ホースに接続されているパイプを曲げないよう、絶妙な力加減で取り外した。
大きく写っているホースが、フューエルレギュレーターからのリターンホース。パンチ穴のチューブが付属しているが、これはインマニに近いところに設定されているため、断熱とボルトとの接触ダメージを防ぐための措置と思われる。

リターンホースも固着していて、パイプへダメージを与えないように注意しながらの作業が続く。さらに燃料フィルターをブラケットと一緒に外し、パイプから燃料フィルターまでの短いホースも取り外す。

新しいホースを取り付け終わったところ。取り外したホースは硬くなっており、ついでに切断面から裂け始めている部分も見つかって、リフレッシュするタイミングはちょうど良かったようだ。

内側チューブと繊維補強層、外側チューブが分離し始めた状態。

こちらは内側チューブが裂け始めている。
軽く調べてみたところでは、一度交換して終わりではないように感じた。例えば燃料フィルターの交換時には、ホースは固着しているものとして扱い、はじめから切断するカタチで取り外す。燃料フィルターと燃料ホースを同時に交換する方法で、積極的にリフレッシュしているレポートが多く見つかったためだ。
取り外し後の劣化状況調査から、ボロボロになりながらも燃料漏れまでは至らなかった点からして、見た目以上に耐久性はあるようだ。経過観察を行いやすい構造をしていることから、定期的に目視点検を継続することになった。


























