S15シルビアspec.Rの純正ブースト計を活かしたまま、spec.Sの純正油圧計を装着する方法の続き。今回は、エンジン本体に装着する油圧センサーについて。

オイルエレメントの左側に、油圧スイッチ(赤丸)が装着されている。spec.Rではただの油圧スイッチだが、spec.Sでは油圧センサーとなる。なお、青矢印で示したコネクタは純正油圧スイッチ用。次の電装編で切断、撤去することになる。
ここの仕様変更の検討にはかなりの時間を使い、純正油圧スイッチを外す、オイルブロックを装着する、オイルエレメント移設キットを使うという案が出たが、どれも却下となった。
×純正油圧スイッチを外す
→完全に固着しており、外すことができなかった。
×オイルブロックを装着する
→SR20はセンターボルトが折れる可能性があるそうだ。その他、オイルエレメント周辺の空間に余裕がなく、各種センサー部品を押し込んだ結果、万一の故障のリスクは上げたくはない。
×オイルエレメント移設キットを使う
→あからさまな後付け感が強調されてしまい、見た目が良くない。あまり余裕の無いエンジンルーム内において、オイルライン用のホースをごちゃごちゃと縦断させるわけにもいかず。
ということで、最終手段はAPPのSR20用強化対策ブラケットを購入し、予めspec.Sの油圧センサーを装着しておき、ブラケットごと交換することになった。

強化対策ブラケットに、spec.S用の油圧センサーを仮装着してみたところ。純正ではオイルエレメントのセンターボルトがアルミの一体成型だが、強化品ではセンターボルトが別パーツ化されている。いよいよ、エンジン側の作業だ。

オイルエレメントを外し、ブラケットの取り外し作業からスタート。ジャッキアップすることなく、ボンネットを開けただけの在姿状態で作業ができた。ブラケット固定用のボルトが非常に硬いことが予想され、ネジ穴を舐めてしまう可能性があったため、純正新品ボルトも別途購入しているが、需要が無いボルトだったためか、一ヶ月近くは待たされた。

ブラケットが無事に外れたところ。ホンダのエンジンのように、オイルエレメント用のセンターボルトがエンジンブロックに直付けされておらず、けっこう不思議な構造に見える。しかも純正ではオイルクーラーがなく、これでターボを含めた冷却は間に合っているので、チューン雑誌の記事は恐怖感を煽るだけに思える。

これから装着する強化ブラケットと、取り外した純正ブラケット。奥にあるのはspec.Rの油圧スイッチで、手前はspec.Sの油圧センサー。サイズの違いがよく分かり、spec.Sの油圧センサーは単一電池の直径に近い。

エンジンブロックに強化ブラケットが装着されたところ。取り外したオイルエレメントは再使用せず、新品に交換。オイルエレメント分のオイル量が減るので、追加補充も行っている。
これでエンジン側の作業は終了。次回はいよいよ、電装系の加工、そして完成となる。つづく。