情報収集と調査のために

EG系シビックでは燃料ポンプのリコールがあり(平成10年/1998年)、応じて対策用の燃料ポンプが供給されている。リコールに関係する部品となっているためか、現在も供給が続いているようだ。

ネット上で検索してみると、他車種の流用元パーツとして使われる例がよく見つかり、しかも説明書のような書類まで同封されている。いったいどういうセットなのか興味が出てくるわけで、それならばと実際に買ってみて、中身を調査してみることにした。

06174-P07-305 フューエルユニットリペアーSET

段ボール箱に収められた、EG用燃料ポンプのリコール対策キット。部品番号と部品名は『06174-P07-305 フューエルユニットリペアーSET』となっている。2022年12月時点での、ディーラー購入価格は7,480円。

06174-P07-305で検索すると、ヤフオクや各Web通販サイトで大量にヒットする。送料代が含まれているためか、実店舗で購入するよりも明らかに高い。ディーラーで「06174-P07-305という部品を買いたい」と注文を出すのがベストだろう。

リコール対策キットを開封

開封して、どういう部品がセット化されているのか。

リコール対策キットの構成部品たち

燃料ポンプ本体、ストレーナー、ホース、クリップ、ガスケット、そして交換と組み立て方法が記載された説明書。内容物だけでなく、燃料ポンプ本体のメーカーと型番も判明し、もちろんデンソー製。デンソーの燃料ポンプではよく設定されている番号が出てきて、なんとなくだが素性を掴むことができる。

EG6(B16A)、EK9(B16B)、DC2(B18C)それぞれで燃料ポンプの基準吐出量は異なる。よって、EK9シビックRにこのリコール対策キットを使うと、基準外の設定になってしまう可能性があり、長期的なリスクは全く分からない。このまま死蔵化して使うことはないとしても、実体を知れたことは極めて大きい。

情報にはいくら金をかけても高すぎるということはない

とは、フランシス・ウォルシンガムの名言だが、スパイだけに当てはまるものではない。

シビックR関連に限定してみれば、今回のリコール対策用の燃料ポンプに限らず、実際に手にしないと分からない詳細な事柄は数多く、そのための費用は無制限に投入してきた。その代表格がサービスマニュアルであり、電子パーツカタログを活用するために専用パソコンを用意した等々。外した部品を解体して、どのような消耗が起きており、想定される真の寿命はどれくらいなのか。そういった情報収集の積み重ねが、現在の36万キロオーバーという総走行距離に繋がっている。