「電池切れみたいなんで、交換できますか?」と持ち込まれたのは、カシオ G-SHOCK GST-410/5553だ。

デジタル時計部の液晶画面は殆ど見えなくなっており、アナログ時計部は大きな針を運針できるほどのトルクが無くなっているようで、確かに電池切れのようだ。「とりあえず預かるわー」と事前調査。
使用電池は酸化銀電池のSR927Wを二つ。規格が分かったところで買い出しに行ってみると、各ホームセンターは置いておらず、念のため立ち寄ってみた100円ショップも無し。近所の時計店で情報を聞いてみると「SWならあるけどWは取り扱いが減って、置かなくなった」とのこと。それでも探し回って、SR927Wを発見し購入。

これでよし。
裏蓋を開けて、使い切った電池を取り外し、真っ先に確認するのが電池の規格。SR927Wが二つ取り外され、正しい電池が使われていることを確認。
・G-SHOCK等の多機能デジタル時計には、大電流を想定したW規格。
・3針式のシンプルなアナログ時計には、小電流用のSW規格。
同じサイズの電池であっても、末尾がWかSWの違いで、使用用途が全く異なる。よってW規格が指定された多機能デジタル時計に、SW規格を使うと電力供給不足で寿命が短くなる可能性があり、SW規格が指定されたアナログ時計にW規格を使ったところで、寿命は長くはならない。基本は指定された電池を使うのがベスト。

古い電池はすぐに取り外したので、液漏れや錆といった状態悪化は全くなく、キレイな状態を保っている。新品のSR927Wを二つ装着して、運針が再スタート。内部コンピューターのリセットを行い、時刻設定と各針の0点調整を行う。

電池交換が終わり、正常に運針するようになったGST-410/5553。一晩動かし続け、精度や運針状態に異常が無いか再確認してから返却。ご依頼ありがとうございました。