後始末日

昨日に引き続き、今日も東海道新幹線は乱れている。列車の発車準備に時間を要する…?なるほど、つまりはアレか。

台風が上陸して、大雨と強風で車両や線路設備はすっかりずぶ濡れに。それはともかくとして、台風が過ぎ去った後にも問題が発生することがあり、この時間差トラブルが地味に厄介だったりする。

近々では2018年10月、京成電鉄京成線で電線からの出火が相次いだ。10時間以上、全線での運転を見合わせたこのトラブル。原因は台風による「塩害」だったとのこと。

台風によって海水が巻き上げられ、それが海岸線から離れたところに落ちてくる。空からやってくるのは雨水というより塩水だったりするので、絶縁が悪くなってショートしたりする。電気がショートした時のスパークは強烈で、青白い炎が噴き出すようにして暴れる。その高温ゆえ、燃えにくい物質もあっという間に燃やしていく。

このように正しく絶縁できていないと、火災や機器故障の直接原因になる。この処理はとても簡単で、絶縁を要する部分を手作業で拭き掃除して、塩分を落としていく。しかし、その絶縁部分が多くなったり、狭かったりするのが大半で、実に面倒、重労働になってしまう。それでも台風の後は、最初から塩害が絶縁が求められる部分の清掃は入念に行うよう指示を出すのが定例。

今回の台風7号による塩害を警戒しつつも、その後の静岡付近の大雨により水洗い効果があったのか、今のところは目立った塩害トラブルはなく。むしろ大雨によって機器の浸水トラブルも想定していたが、こちらも特に問題は無さそう。

振り返ってみれば、2000年の東海豪雨で新幹線を走らせ続け、挙句にどうなったか。このときの経験がベースになっているのではないか。台風は数日前から進路予想が出ていて、これだけの時間的猶予があれば旅行の予定変更も容易いはずだが。