クランクプーリーの中には、ダンパー機能付きプーリー、デュアルモードダンパー付クランクプーリーといった長い部品名が付けられているものがある。外見上は単純なプーリーだが、内部にはゴムが組み込まれており、エンジンの振動や騒音を抑える役目をしている。

画像はweblio辞書、デュアルモードクランクプーリーダンパーより引用。
シビックRのB16Bエンジンも、ダンパー機能が付いたクランクプーリーが装着されている。以前、タイミングベルトの交換作業でクランクプーリーを外した際、現物の組み込まれているゴムを見て納得した記憶がある。なるほどこいつか!といった具合で、同時に裏側から見たときに、ゴム部分に小さなひび割れがあるのを確認しているが。

さて、いつものようにパーツリストを開いて、部品番号のチェックから。図中14番、13810-P73-J01となっており、B16BだけでなくB18Cにも適合するタイプR専用品となっているようだ。この部品番号で、ディーラーで調べてもらうと「出ませんね」と一言。よしOK、無くて当たり前。
引き続きa-katoさんのブログを読んでいて、ATIのダンパープーリーの存在。記事では海外の販売元が紹介されているが、国内で輸入販売している業者もあり、その額は70,200円(税別)。

迫力のある値段になった。そもそも、この組み立て式を思わせるプーリーはどういうブツなのか。さらに調べてみると、東名パワードでも2JZ-GTE用に取り扱いがあり、説明書も公開されている(PDF)。さっそくダウンロードして、ファイルを読んでみる。

組み立て図をそっくり引用。各部品に分かれているようで、2JZ-GTEでこの組み方。ホンダB型エンジンでは、パワステ、エアコン、オルタネーターの3本のベルトを回す以上、部品がより増えることが想像できる。
高価なATIダンパープーリーではなく、比べると安価なアルミの軽量クランクプーリーはどうか。実はこちらも適さない。長期運用が前提となっている以上、ダンパー機能なしで振動増加、どうしても崩れてしまう回転バランスと重量バランスから、これ以上余計なストレスをエンジンに与えるわけにはいかず。ここは軽量フライホイールのデメリットと全く同じ。街乗りが主体である以上、今よりもレスポンスが良くなっても意味はない。
今はWebページそのものが消失してしまったが、B16Aを搭載したEF系シビックにおいて、エンジンが回転している最中にクランクプーリーのダンパーゴムが破断、復旧まで長く掛かったという記事を読んだ記憶がある。
この記憶のおかげで、クランクプーリーは長期運用における一種の爆弾と認識している。30万キロでのタイミングベルト交換の際、クランクプーリーに小さなヒビが入っていることを見つけている以上、長らく懸念事項の一つとなっている。代替手段としてATIダンパープーリーを考えてみたが、東名パワードの説明書からは、決してノーメンテで放置できる部品ではないと感じた。プラス、点火時期をチェックするための、塗装された切り欠きが無いと困り、簡単に導入できる部品ではなさそう。