先日、ボーイング787に乗るために伊丹空港へ飛んでいる。もう一つの目的が、京都鉄道博物館へ行くこと。いつものように、機械趣味丸出しでデータを収集していく。帰りの飛行機の都合からあまり長くは居られず、次回持越しとなった。

展示されている500系がEVA2号機仕様になっており、展示終了が間近だった(2023年1月29日で展示終了)。16両フル編成が営業運転している時代、この500系に関わることは一切なかったが、なんとか見に行っていた記録が残っている。当時としては異質かつ異様とされていた構造が、今では当たり前になっているあたり、先見の明があったのかもしれない。

展示されているCS12形主制御器。電車のモーターを制御するメイン部分といったところ。
鉄道屋のきっかけになる装置そのもので、これをベースに散々勉強した結果が、今の職業と立場に至っている。久しぶりにカム軸の動作音を聞くことができて、これこれ!こういう音だよと満足。

ある意味では見慣れたアングルから、和式便器を撮影してみる。
絶対数は減っているものの、まだまだ現役の循環式汚物処理装置。ウンコに限らず、尿、下痢、吐しゃ物その他諸々、汚物はここから洗浄水と共に床下の汚物タンクへ流されていく。汚物タンク内に予め溜められている水と混ざったところで、水分だけを汲み上げて薬剤と混ぜられ、洗浄水として再利用する仕組み。これが循環式…と名前がつく理由。

SL第二検修庫ではD51形蒸気機関車の200号機が修理中。ちょうど昼食時間帯だったためか、職員はゼロ。

蒸気溜めの繋がる配管は、大きなウェス(布)でカバーしていた。工具やゴミを落とすと後が面倒なので、危ないところを予め養生しておくことは、どこも変わらないのかもしれない。

ピカピカに磨かれているすべり軸受け。並んでいるスプレー缶から、浸透探傷が行われている最中かもしれない。磨き過ぎると痩せてしまい、かといって乱雑な研磨では潤滑不良、焼き付きの原因になってしまう。精度が悪すぎてもダメだが、良すぎてもダメという、非常にシビアな調整が求められる部分。
オンオフ問わず、このような検修職場の見学は各社いろいろと行ってきた。どこも同じような苦労をしている部分があって、実に興味深いデータが得られている。このSL検修庫も当てはまるのだろうか。

ヘッドライト等、蒸気機関車が使う電力の供給源、蒸気タービン発電機。名前こそ知っていたが、どういう機械なのか。扇形車庫の片隅に置かれていて、ここでようやく長年の謎が解決することができた。「マジで蒸気タービンじゃん」。小径ながらも見慣れた動翼、回転ローターといったコンポーネントから、思った以上にシンプルな構造だった。

自動給炭機の先端。なるほど、このスクリューがグルグル回って、石炭が火室に自動的に供給されるのか。ただ、このスクリューのせいで石炭が細かく砕かれてしまったり、複雑な構造からメンテナンスが大変だったりと、デメリットもそれなりにあったとのこと。

土産物として買ってきたSpecial Service Tool…SSTことブレーキハンドル型ペットボトルオープナー。ブレーキ設定器のハンドルを模したもので、ペットボトルのキャップを開けやすくするための特殊工具(?)。

新品のペットボトルのキャップを開けるのは意外と力がいる作業で、このオープナーがあると開けやすくなる。握力が落ちている人には好都合のようだ。部屋のあちこちで使えるよう、二つ購入している。
こういった具合に、展示されている車両よりも機械類を優先していた。車両も見ていたが、視野に入っていたのは床下機器や足回りといった部分が大半。帰りの便の都合と細かい部分ばかりを見ていたこともあり、見学に割ける時間が全く足りなかった。また機会を見つけて、訪れることが決まる。