ツイッタで時たま見る「〇〇(車種)がウン十万で買える時代に生まれたかった」というつぶやき。当サイトはEK9シビックRがメインなので、当然のようにEK9が主題になってくるが。
EK9に限れば、今でこそ異様な中古価格になっているが、そのウン十万円で買えた時代とは、今から20年以上前だろうか。とすると、2000年あたりが目安になると思われる。確かにウン十万円で買えるのかもしれないが、そこまで戻るとなると、真っ先に困るのが通信手段だろう。
まずスマホがない。通信機器携帯電話はi-mode、Ez-web、J-スカイとキャリアそれぞれで、PHSも現役。通信量に応じて費用が増していく従量課金。通信速度も9.6kbpsだったと思う。あの小さい画面で表示されるページといえば、細かい字と160×120程度の粗くて小さな画像がチラホラと出るレベル。
情報を探すにも、今のように検索エンジンが優秀なものではない。携帯電話は、あくまで電話用の通信機器という位置づけで、主流はパソコン。このパソコンによるインターネットについても、後に爆発的に広がる常時接続はまだなので、モデムをピポピポ鳴らすダイヤルアップ接続も多い時代。そんな接続環境で、情報を探すうちに海外のページを見ようものなら、強烈な請求書がやってくる国際電話料金が掛かってしまう罠があちこちに張り巡らされている。
転じて、車の維持はどうか。ネットから情報を引っ張ってくるというのが無いため、部品やチューンの情報は仲間内の口伝、カー雑誌が主流になる。何が正しくて、何がダメなのか、そういった線引きも曖昧。欲しい部品、譲りたい部品があれば、カー雑誌の売買コーナーに投稿するような感じだったと思う(記憶の限りでは)。もちろん、住所、電話番号、名前は全部載っていた。
サービスマニュアルを見たければ、ディーラーに行ってコピーを貰ってくる。純正部品を買うにしても、現物を見せて「これと同じのを買いたい」といった流れ…は、あまり変わりないかもしれない。
そういったかつての時代に、現役で走っていた先輩曰く「実は今の方がラク」とのこと。情報は手に持つスマホで簡単に引き出せて、写真や図面のデータも国内海外関係なく出てくる点がラクになった。欲しい部品があれば通販で買うことができる。
確かに純正部品は買えないことが多くなっているが、海外からの個人輸入も容易い。逆に問題なく買える時代となれば、まず純正部品なんて気にしない、考えもしない。社外品ありきだろう?という話になってくる。
ウン十万円で買える時代が良かった。一方で、通信環境を含めて、ネットの世界で自由に振舞える状態は現代がいいとは、ある種の『ないものねだり』といった感じか。私なら間違いなく現代のほうを選ぶ。過去よりも、これからのことを考える方が対策や行動をしやすいので。