シビックRに限らず、ホンダの機械製品の情報収集の一環として、FACT BOOKも併せて参照するようにしている。世間で発売される本ベースの情報誌やムックによっては、このFACT BOOKを参照しただろうと考えられる一文が出ることが少なからずあり、公式発表の記事だけに使いやすいのかもしれない。
たまたま1993年発表の、二代目トゥデイの記事を読んでいたところ、あっ…と思わせる単語が次々に出てきた。

「ちょうどいい」「フィット感」。ちょうどいいとは、今でこそ2016年から販売開始されたフリードで使われるようになった「ちょうどいいホンダ」で馴染み深いものになっている。そしてフィット。2001年から発売が続く、コンパクトカーの車名として使われるようになっている。
どうやらホンダの製品は、過去に使われた単語が繰り返しでることがあるようだ。有名どころでは、車名は二輪や四輪といった種別を問わずに使われて、トゥデイは原チャリにも使われ、インテグラはバイクにもある。二代目シティのグレード名に「Fit」が存在していたりする。
他にも「TRY!FIT」なる広告キャンペーン。

画像はホンダ公式TRY!FITのトップ画像より引用。
このTRY!は、実はEK9シビックのCMで出ており、TRY!HONDA RACING SPIRIT CIVIC TYPE Rとして、大きく出ていた。

このとおり。画像はEK9のCM動画をキャプチャしたもの。
ただ機械製品を作るのではなく、まず人ありきを考えてという設計思想が受け継がれることで、ちょうどいいフィット感でTRY!となるのだろうか。繰り返される歴史ではないが、過去に出てきたコンセプトが再び脚光を浴びていたなんて、ホンダなら不思議ではない気がする。