機械いじり趣味は昔からで、小学校低学年でハンダ付けを覚えていて、この時点で家庭用電源の100Vを感電したり、ショートしてヤケドするようなことは一度ではなかった。小さなノコギリを片手に、木の板にモーターやシャフトを取り付けて、電池で動く自動車模型を作っていたりしたもの。
この模型工作で大活躍したのが、マブチモーター。ミニ四駆でお馴染みのFA-130はもちろんのこと、RE-140、RE-260 RE-280といった、工作用小型モーターはまんべんなく使った。今でも電動RCカーではRS-540系列はお世話になっており、実車(シビックR)では電動格納ミラー内にマブチモーターが組み込まれていることを確認。今に至るまで、常にマブチモーターと関わった生活を送っていることになる。
電池を使った模型工作においては、基本的には単体販売されているマブチモーターに、タミヤの模型工作用電池ボックスを組み合わせることになるが、小学生低学年の小遣いでは高価な部類になってしまう。そこにギアボックス等のパーツが追加されてくるので、一台の自動車模型を作るのに結構な費用になっていたと思う。
そこにマブチモーターからモーターセットなる商品が発売され、モーターと電池ボックスがセットになり、プーリーやギアまで含まれていた。価格としてはマブチモーター単体+タミヤ製電池ボックスと殆ど変わらないが、一式で揃うというメリットが大きく、随分と購入したもの。
別件でマブチモーターのスペックシートを調べていたところ、そういえばモーターセットなる商品があったなと思い出し、ちょうど当時の価格と変わらない値段で売られていたこともあって、購入手配を掛ける。時間を要したものの、当時の姿のままで到着した。何に使うわけでもなく、機械いじり趣味が『悪化』していくことに貢献した、自分なりの機械遺産たる物品となる。

こんなパッケージ。工作用小型モーターとしては最上位となるRE-280RAで、黒いパッケージがかっこいい。RE-260RAは黄、RE-140RAは赤、FA-130RAは緑とそれぞれにカラーリングが施されていた。モーターケースを兼ねた透明な電池ボックスがあって、その中にモーター本体が収められている。

モーターそのものを一つの商品として成り立たせる意図があるためか、外装はニッケルメッキが施されて幾分高級感が溢れている。通常のモーターでは、六価クロムメッキの金色デザインなので、全く違った印象になる。超長期保管のモーターとなり、動くかどうか。1.5Vの電池を繋いでみると、聞き覚えのある回転音を発しながらしっかり回ってくれた。動作に異常はなく、コレクションの一部として成り立つことになった。
パッケージ背面に印刷された、マブチモーター株式会社の住所の郵便番号が3桁で、これ一つで相当古い時代の商品であることがイメージできる。
ちなみに、冒頭で書いた小さなノコギリ。今も現役で使っており、最近の作業で最も多用したのが、ダッシュボード内のフレーム切断となった。さすがに刃は傷んでいたので交換したが、モノ自体は無事。使用頻度からして、恐らく一生ものになりそう。