文林堂が出版している『世界の傑作機』といえば、特定の飛行機を単体で扱ったムック本。ちょっとした資料代わりになることもあって、いまいちナゾな偵察機、ロッキードU-2ドラゴンレディの本を先日購入、時折読み返しながら保管している。
全く別件で、アポロ宇宙船の誘導コンピュータについて調べていたときに『宇宙の傑作機 アポロ誘導コンピュータ』なる本が見つかって、表紙のデザインや配色が文林堂の世界の傑作機とそっくり。文林堂の扱いなら公式アナウンスがあるので、正規のものではないことは確か。アポロ誘導コンピュータを特集した本なら、何か新しい知識が得られるかもしれないと感じ、さっそく購入手配を掛けてみる。ん?同人誌?

左:世界の傑作機、右:宇宙の傑作機
比べてみると、サイズ以外の基本デザインは殆ど同じ。
本が到着して、まず驚いたのがそのサイズ。A5判で、世界の傑作機のB5判よりも小さい。購入先が同人誌の販売サイトだったので、なんとなく察しがついたが。

裏表紙についてもそっくり。著者を記したページには、文林堂から許可を得てデザインを流用した一文が見つかった。これでよく似ていた理由が、ようやく分かった。それ以上に、同人誌の一種に対して企業が流用許可を出すという事実もまた驚かされたが。
中身を読んでみて、アポロ誘導コンピュータがどういうシステムだったのか、本当に少しずつ見えてきた(気がする)。二進法、フリップフロップ回路=レジスタ。CPUを理解するのに必要な基礎知識がここでも出てくることになり、それら一つひとつを知っておかなければ読み進めることは難しい。
Wikipedia上にあるアポロ誘導コンピュータのページが、一見では理解しにくい内容に仕上がっている理由も把握できた。