今回持ち込まれた腕時計は、会社の創立記念で配布されたモデル、カシオOCEANUS OCW-600/4329だ。「なんか使うとしたら動いてなくてー」とのことで、確か電波時計のソーラー充電仕様だったような…?と微かに記憶がある。

現物を見て、ああやっぱり…と納得。針が0時0分0秒になり、日付も1日になっていることから、内部バッテリー切れによる停止モードに切り替わっている。
普段使っている状態では、文字板に組み込まれている太陽電池で発電し、内部バッテリーに充電しながら運針する。衣服(長袖)の影等の光が遮られるところ、天候不良や夜間といった暗くて発電できない環境では、内部バッテリーによる運針を続ける。
室内の明かりレベルでも発電できるが、ケースや引き出しに片付けて発電できない状態が長く続くと、内部バッテリーを使い切ってしまい、写真のようにゼロ表示に切り替わる。久しぶりに使おうとすると、発電と充電が間に合わず、止まった状態の時計を目にして「止まっている」「壊れたのかも」と、時計店やメーカーにサポート依頼で持ち込まれる…という流れは、よくあるそうだ。
実際、所有者も故障と思って、何度かメーカーに送ったことがあるとのこと。
保管状況を聞くと「ケース内に片付けているんだけど」と、ビンゴ。原因はそこにあることから、ときどき使うか、窓際でもいいので一日掛けて日光に当ててあげると自動的に充電され、内部バッテリー切れによる止まりはなくなることをアドバイス。
朝日に当てながら二時間ほど放置し、運針再開を確認。

運針するようになったら、針の基準位置合わせ、ホームタイムを東京に再設定。これらの操作ができることを確認し、標準電波を受信させて時刻を合わせる。これらのセッティングが済んだら、垢で汚れていたケース外部は清掃して、ツヤを出す。特にラグ周辺は汚れが溜まりやすいので、徹底的に洗浄する。

ブレスやバネ棒もしっかり洗浄し、組み立て待ち。フル充電までは、晴れた日の野外で21時間、晴れた日の窓際で77時間という長い充電時間が必要。連休中は太陽光による充電を継続することになる。